- Amazon.co.jp ・マンガ (193ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883793235
感想・レビュー・書評
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知人と本屋に立ち寄った際に、これは面白いんだよねと勧められた1冊。
なーんか最近ガロ系というか、あたし割と一般にはスタイリッシュとかモード系を勧められるタイプなんだけどぶつぶつ。とか思いつつ開く。
何も起こらないなぁドラマチックなこと・・ん?え?あれ?
・・・読み終わっちゃった。
でもなんだろ、ちっともたいくつじゃなかった。
あたしは野田ともうしますも大好きで、それよりは垢抜けなくてびんぼうくさいものの、いやでも、なんだかつい惹きつけられてしまう面白さ。じみーに吸引される感じかなぁ。
物語はほぼ、半径数キロ内で完結する。
とある場末?の中華料理屋でバイトの募集の張り紙に応募してきたのがかなこ、というこの物語の主人公。子供っぽい外見、ぼーっとした風貌、少し神経症気味な立ち居振る舞い、いつも周りを気にするおどおどした感じ。どっかにいそうないないよな。この子が明るいバカっぽさで周りを巻き込み惚れのエネルギーなんかがあれば、熱も生まれてちょっとした寅さんなんだろうけど、どっこいこのストーリーには、色恋の香りはなくかなこを囲む面々もとても醒めているので熱の波紋さえ生じない。
いわば水溜りにふわーっと自然にそよ風が吹いて、水面にすこしだけ紋がうかぶよな、そんなてろーんとした世界観と申しましょうか。
いやわかんない、水溜りにだってあめんぼは発生するかもしれないし、はっぱや桜の花びらなんかが散ってにぎわうかもしれないもんね?
カッコよく言えばフランス映画のようにアップダウンのない、悪く言えば臨終間際の心電図みたいにフラットなストーリー。
ただ、負担でないのはかなこが、自らの心象をほとんど語らないところ。例えば学生時代のいじめのシーンがちらっとでるんだけど、かなこは汚された自分の靴をみて「よごれちゃった」八つ当たりでお弁当をひっくり返されても「おなかすいたなぁ」で、「なぜ」を追求しないから。
なぜを追求すると、どうして自分はいじめられるのだろうとか何が悪かったのだろうとか長く重たくなるところ、かなこは自分の身に起こった結果についてしか反応しない。「悩む」のではなく「反応する」のだ。
だから多分、読みながら迫られることなく読者は、キョリを持ちながらおそらくはかなこの周りの登場人物と同様の視座を持ってこの世界と対峙できるんだろうと思った。それがこの物語を、陰惨さからは程遠い、からりとした平坦さをもたせているんじゃないかなぁ。
そうね、どんな人に勧める?って聞かれたら、ラーメンとか行列並んででも食べますでも暇なのです!って人に、こそっと渡してさっと逃げる、そんな世直しオジサン的なアプローチをしてみたらいいんじゃないかと思ったりする、かなー(いいかげん)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あらいあきさんの作品『チュウチュウカナッコ(2010)』を読了。
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コミュ能力の無い子供顔の地味おさげ、カナエカナコ。あだ名はカナッコ。ぼんやりしてるけど割とズルくて欲が深い。でもなんだかんだでみんなに愛されていて……蛭子さんみたいだな。
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学校で日陰の存在だった者には心に響く一冊。バンドのボーカルの子が途中ですごい物騒な事言っててびっくりした
絵も可愛い -
うわあ絵はとってもかわいいのに田舎の夜道みたいに暗いぞ!
なんか他人事じゃねー
つーか悲しすぎて笑えねえぞ・・・
と、思って中盤から安心して読めだした
作者自身が言ってるとおり、途中からふっきれたみたいだ
やっぱフィクションはこうでなくちゃね
作者さんとはなんかとっても仲良くなれそうな気がしたよ
いつかお会いしてみたいものだー -
ネタで買ってみたら予想通り見事にオチがない本だった。こういう本は混沌なくらいがちょうどいい。
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カナッコことカナエカナコに萌えた。ダメかわいいぞ、カナコ!
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優しさに囲まれた天然少女のスローライフ。
店長素敵すぎる。こんなラーメン屋で働きたい。 -
アザミがすっごい好きです。
グルグルゾンビーズverのカナコさんがかわいすぎて、もう・・・!
アザミとセットでフィギュア作って欲しいです。