- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883806041
感想・レビュー・書評
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あの惨劇を本当に本当に語れるのは、あの惨劇を味わったものに対してだけだ。
というような一節があった。
それでも言えない部分も想像して相手の心情を理解するようにならなくてはいけないと思った。
たとえ自分の中に想像を膨らませるような体験が無くても、この文章から想像するべきだと思う。
ただそれでも彼らの心の痛みには届かないだろうけども。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
民族紛争。民族浄化と言う名の虐殺ジェノサイド。昨日までただの隣人だった人がある日突然襲ってくる。信じられない事だ。
映画 ホテルルワンダを見てもらいたい。さらに主題歌のmillion voices
も聴いて欲しい元fugees wyclef jeanの曲です。 -
2010年23冊目。
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この著者と同じ歳の私。
信じられなかった…。
私が中学生のとき、家に居場所がないだとか、テレビがつまらないだとか、そんなのほほんとした生活をしている中で、彼らのような悲惨な経験をしている人達がいることを数年前まで知らなかった。
それ自体とても恥ずべきことだと感じている。
自分が彼だったら、とても生きていける精神状態ではないと思う。
日本で暮らしていると、部族間または宗教感についての各々の問題にはピンとこない。
なぜ昨日まで仲の良かった者達が殺し合いができるのか…?
人は急にそこまで残酷な殺人者になれるのか…?
裏切られ、苦しめられ、追い込まれても生き抜いた彼達。
今でも精神状態は不安定だという。それは当たり前だ。普通でいるということが絶対的に無理な話だ。
こんな殺し合い二度とないこと祈るとしか言えない。 -
ルワンダものを読むのは初めてのこと。私の知識は『ホテル・ルワンダ』で得たものしかなかった。『ホテル・ルワンダ』は国連平和維持軍に守られているエリアからの視点であった。一方、レヴェリアン・ルラングァは塀の外の大虐殺を目の前で目撃した。だが、目撃しただけではない。体験させられたのだ。2分とかからぬ間に43人の身内を殺され、彼自身も身体をマチューテ(大鉈)で切り刻まれ、左手を切り落とされ、虐殺を目撃した左眼をえぐり取られた。これが、15歳の少年の身に振りかかった現実であった。
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