ブラック企業の闇―それでもあなたは働きますか? (晋遊舎ブラック新書 8)

  • 晋遊舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883807758

作品紹介・あらすじ

月400時間労働、月収13万円…そんな激務薄給がまかり通る現代の日本企業。それは今や有名大企業ですら珍しくなくなった。暴力、過酷なノルマ、過剰な罰則で労働者を締め上げる「ブラック企業」は、格差社会に生み出された奇形化した企業の姿。光通信、武富士らの元社員が語る驚愕の企業体質、テレビ制作会社AD、アニメーター、IT企業SEが見た業界全体がブラック化している実態など、ブラック企業の全貌に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • ネット上にも落ちてる様な情報だが、TVなどのメディアに取り上げられたタイミングで便乗しただけの本でした。
    人事やコンプライアンスで考えさせられる面もあるので、人事担当者や経営者など、会社の財務や人事に携わる人は呼んでおいて損は無いでしょう。

  • 就活生の誰もが気になるのがブラック企業の存在。その実情が書かれたのが、この本です。「著者は無事なのだろうか?」と心配になるくらい、これでもかと暴いています。

  • それほど期待せずに読んだものの、思ったよりかは良かったかなという印象。
    ブラック企業に在籍した人たちみんなが悪し様に各社のことを罵るのでなく、ある面ではいい会社である点を伝えようとしているところなど、下世話な雑誌ほどの脚色もなかったのでそれなりに読んでいて不快感は少ない。
    ホワイトカラーエグゼンプション法案に関しては、取り上げている割には切り込みが浅いですね。ということで星は厳し目2つで。

  • ブラック企業がなくなるようにできることをやっていきたい。腹立たしい。

  • 「ブラック企業」という言葉が出始めたので読んでみました。
    まぁ、確かにブラックな企業が存在するのは否定しませんが、
    第三章の事例に出てくる人の勤務年数は2年程度で年齢からしても
    転職を繰り返しているような人の話なので企業がブラックなのか
    社員がブラックなのかというと、んー、という感じです。

    ブラックだったらだったら辞めればいいのに⇒生活があるからできない
    という割には転職繰り返してますね、みたいな(笑)

    見抜き方として同族経営であるとか、社長崇拝という特徴を
    あげているが、創業者が起業するのにカリスマ性は必要だし
    日本の多くの企業(99%)が中小同族企業であるという現実を
    無視している。

    こんなふうに取る人もいるのね、という程度で十分かな。

    ブラック企業の存在は否定しませんし、意図的で有るか無いかは
    ともかくそういう経営をしてしまう経営者はいます。
    だからといって多くの会社がそうだというように不安を煽るのは
    間違ってると思います。

  • あまりブラックぶりも驚くようなものでなくて、ちょっとがっかり。それだけ長時間非合法労働が当たり前になっているからかもしれないが。対策もとにかく入社しないようにしないこと、というのは、そりゃそうかしれないが、本質的な解決になっていないし、ブラックぶりそのものに手をつけないのをよしとするのはどうかと思う。

  • ブラック企業とは?この本の定義と申しますか、世間の論調から考えますと、世の中の8~9割はブラックな職種と言えるでしょう。仕事とはかくも厳しき物なのです。勤め人という立場自体が既にブラックとは言い難く、企業の優劣を付ける以前に他の産業との比較を必要とします。農業、林業、漁業…従事者からすれば、酷く甘ったれた価値基準に思われるかもしれません。

    しかし、この本は実に興味深く、ブラック企業在籍者が匿名ながらも語っており、内容が偽り無く正しいとするならば良く調べ、世間の関心ごとに媚びることなく(不安は煽っているでしょうが)、中立につとめて書かれております。読み易さという点でも申し分なく、広く読まれるべき良書でしょう。

    日本の労働者がいかに辛い思いをしているか?これはもう社会、経済のシステムから変革が必要で、特定の数社が労働条件を良くする程度では変わりません。しかし、あまりにも低水準な環境を改善していく事で、底上げは可能かと思われます。ブラック企業に飲み込まれた人達の自助努力ではなく、上位のエリート層にこそ読み、考え、行動していただきたい一冊であるとも言えるでしょう。

    完全に余談ですが、能力給制度になって誰が得したのか。年功序列が今の時代にそぐわないのは分かりますが、能力のある人間にその分還元されているかと言えばそうではないでしょう。儲けたのは企業のみ。無能な社員は昇給もなくリストラに怯え、有能な社員は僅かばかりの「イロ」を貰う為に目を血走らせる。高学歴も低学歴も関係の無い、一律隷属構造を作る口実でしかなかったと。社会主義も資本主義もありません。奴隷制ですものね。そういった企業を排除する気運の高まり、しっかり払い、しっかり稼ぐ健全な企業の競争システム構築が望まれます。

    この本を読み、改めて思いを強く致しました。

  • まぁ読みやすいかな。
    もっとひどい企業いっぱいあるがw

  • 090513読了。

    ネット記事読んでるような感覚でさらっと。

    あの有名な会社、×××も…やはりブラックだったのか…。
    お金の力はすごいですねー(´ω`)

    実際にブラック企業を退社した人の体験談が非常に生々しい。

  • ブラック企業関連の本は前にも読んだことがあるのだけれど、非常に関心の高い分野なのでもう一冊読んでみました。
    この本では、以前読んだ本とは違い実際に企業名が明かされていました。
    著者の方はとても勇気のある方だなと思いました。

    この本を読んで思ったのは、ブラック企業の定義が曖昧だなってこと。
    紹介される全ての企業がブラック企業とは言い切れないんじゃないかなって思ったりもしました。

    うーん、難しいけれども。

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