44チャンネル: 呪われた都市伝説 (ケータイ小説文庫 Hあ 1-1)

著者 : 碧海景

• スターツ出版 (2014年7月25日発売)

作品紹介・あらすじ

この世に存在してはいけない深夜番組"44チャンネル"。無事見られれば良いことが起こるが、失敗すると「あの子が、ムカエニクル」と遺して自殺。その死体には目がないという…。いつしか都市伝説となり、高3の京や杉森、汐見たちの間にも広まった。翌日、杉森が自殺し、京は片想い相手の汐見を守るため調べ始める。なんと、それは少女の呪いで…!?

感想・レビュー・書評

[もんがらかわはぎ@読書垢 児童書ホラー強化中さんの感想 · 2020年9月22日]

正しい手順を踏むとテレビにうつる「44チャンネル」。自分の願い事を叶えてくれる不思議なチャンネルだった。それはいわゆる都市伝説として語られ多くの人々が実行し、その果てに……。たくさんの人が自殺した。




読了後一発目の感想は、「混ぜるな危険」。序盤はネットによくある、おまじないのような都市伝説。そこからオカルト的で始まったかと思いきや、最後はサスペンス、ミステリー、いい話？で終わった。そういう作品は多数あるのだが、これはそれぞれがかみ合っておらず、互いを殺しあって、まとまっていない。都市伝説の設定も、その後に続くスーパー秀才な高校生の設定も、テレビを使ったトリックもそれぞれは面白かったのに……。 最後はスーパー高校生が某漫画の高校生探偵よろしくの事をやっていたのでさらに困惑。その設定を一番初めに出しておけば、なんでこの高校生がこんなにも頭の回転が速くて相手に太刀打ちできるのかが納得できて面白かったかも。設定そのものは本当に面白いので、オカルトはオカルト、サスペンスはサスペンス、秀才高校生は秀才高校生で……というふうに、それぞれ書いたらもっとよかったような気がする。