箱の中 (Holly NOVELS)

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著者 : 木原音瀬
制作 : 草間 さかえ 
  • 蒼竜社 (2006年3月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883862924

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木原 音瀬
木原 音瀬
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箱の中 (Holly NOVELS)の感想・レビュー・書評

  • 最初は喜多川の事が理解できなかったけど、生い立ちを知ることによって、親の愛情に恵まれなかった彼を理解しようとする自分が居ました。 というか、親という立場の視線で喜多川の母親が理解出来ませんでした。 堂野と知り合って、喜多川が幼少時代からやり直している様で、少しは人間臭くなってきたことが嬉しかったです。 のんびり読もうと思いましたが一気に一日で読破してしまいました(笑)

  • イラスト:草間さかえ
    装丁:SIMPLE MINDS

    木原音瀬さんの小説、はじめて読みました。こ、こんなにグサッとささるものとは思っていなくて、読み終わったあと、ぼーっとしてしまいました。
    冤罪で刑務所に入れられた堂野が出会ったのは、これまでまともに人として生きてこなかった、扱われてこなかった男・喜多川圭。愛し方も、愛され方も知らない動物のような男から好意を抱かれるようになる。堂野自身にとっても、自分をここまで欲する人はきっと人生で喜多川以上の人は現れようもないけれど、だからといって同性で、殺人犯で、人として色々やばい男の人生を背負いきれる義理もなく。
    人語をなんとかしゃべれる大型動物と人の恋があれば、こんな感じなのかなぁと思ったり。
    「箱の中」本編だけだったら、かなり辛かったと思う。とにかくどう転ぶにせよ「脆弱な詐欺師」があって良かった…
    「檻の外」も読むのが楽しみです。

  • 読み始めたらあっという間でした。痴漢の冤罪で実刑判決になった堂野。虐待されて放棄されてきた喜多川。刑務所で出会った二人、精神的に未熟なある意味真っ直ぐな喜多川と普通な人堂野。堂野の死にたいという気持ちに苦しくなり、喜多川の真っ直ぐさに苦しくなった(*T∇T*)芝さんかっこよすぎますね。

  • 木原的痛さが苦手な私に「それほどでもないよ」と友人が貸してくれたのであろう一冊w 
    最初読んでてやっぱり痛いじゃん!って思ったんだけど・・・読んでくウチにすっかり虜。
    無垢というか無だった喜多川が「喜多川圭」になった瞬間思わず胸がギュってなった。

  • 読めば解る。

  • 切な過ぎる。
    そして泣ける。
    大好き。

  • 大・大・大・大好きな木原音瀬さん!!
    ノベルズの方『箱の中』『檻の外』と全サの小冊子を持ってるけど
    祝・文庫本って事で買った本ヾ(≧▽≦)ノ 

    この本は『箱の中』『脆弱な詐欺師』『檻の外』の3編収録



    満員電車の中、痴漢の冤罪で捕まった堂野崇文(30)
    自分は無実、何もやってない!!と訴え裁判まで起こしたが敗訴
    刑務所に収監される。

    幼少の頃、母親の虐待に合い
    親の愛情や世間の常識を知らない喜多川圭(28)

    この2人が刑務所で同じ班になりそこから始まる物語


    三浦しをんさんがあとがきに書いてるけどその通りの本。
    一番好きなBL作家さんだけどただのBL作家とは全然違う。
    これからも読み続ける作家さん。
    本の内容、重みがねッ…痛いよ痛い☆⌒Σ(≧д≦)
    それに愛が重たい!!
    異様に執着され行き着いたところは!?

  • 評価が恐ろしすぎて読めない

  • 読後にまとわりつく、この「どうしようもなさ」
    でも、人に裏切られて絶望するのも、人を盲目的に愛することも、人との関わりでしか生まれない。それを考えていると本当にこの中の登場人物はどうしようもない人たちばかりでまるで私たちのよう。

  • この人の作品は、BLという枠からいささかはみ出しているのかもしれない。主人公たちはみんなから祝福されて結ばれるわけではないし、決して幸せになるわけでもない。
    そういうBLが全くないかというとそういうわけではなく、切ない話や結ばれない話というのは多く存在しているのだ(大きなパイを占めているわけではないが)
    何が違うか。木原さんは、ごく当たり前の微細な感情の動き、恋愛とは違うところにある気持ち、そういった、ともすれば苦く目をそむけたくなるような感情を掬い上げて、淡々とした文章で表現する。
    今作も刑務所の中という特殊な環境下におかれた男、それも冤罪事件で服役中の男と、生まれてから一度も愛情を受けたことのない男のおりなす、ラブストーリーというにはあまりにも切ない話。
    再読でストーリーラインは覚えているが、詳細は忘れているという状態で読んだのでこのあとどうなるんだろうと心をぎゅうぎゅう締め付けられた。

  • 痴漢冤罪で投獄された堂野が刑務所の同室者として出会った表情の少ない背の高い若い男・喜多川。刑務所に入った当初は、無罪の自分がなぜ、と言う思いから生まれる絶望に堂野は支配され、自分の家族にまで不幸が降りかかっていると知って、更に自分を追い詰める様に崖っぷちへ向かって行く。堂野は堂野の絶望に夢中で、同房の他の受刑者の個別認識に意識も向かない。喜多川はそう言う受刑者の一人として最初は登場する。この辺りが憎い。BLだと思って読むから、時期に喜多川との間に生まれる奇妙な関係性、絶対的に自分にしか向けられない愛着、と言う下りが「読めて」しまうのだが、それはBLだと思うからで、喜多川の存在感の前振りのやり方は、実に「一般小説」のそれに近い。刑務所モノ、って事だけが予備知識として読む小説を読んでいる感覚に近い。
    木原音瀬を読み始めて間もないが、『秘密』を読んで他作品を読みたいな、と思ったのは、やはり「BLを読んでいる気がしない」だった。刑務所と言う限られた空間の中で人間同士が出会う話だな、と思った。喜多川の淋しい生い立ちを淋しいと思ってない情操の欠如具合と、絶望のどん底にいて、誰か、自分が望んでない性別や人種出なかったとしても、絶対的に自分が誰よりも贔屓されていると言う恍惚感を味わった堂野の優越感、これらが交差する時の得も言われぬ人間同士の交流の在り様がたまらない作品だ。
    私の中では、喜多川はあんげんヴォイスで既に変換済み(笑)。作ってくれないかなぁ、ドラマCD。

  • 冤罪と刑務所、人間について色々考えさせられた作品。
    序盤の堂野があまりにも痛々しくてかわいそうで、涙しながら読みました。
    最初から最後まで目が離せなくて一気に読んでしまいました。

  • 冒頭から心ごと持っていかれてしまって、もう最後までノンストップ。
    これ以上読んだら、展開的にヤバイ…ページめくるのが怖いと思い
    ながらも、先を読まずにはいられない。
    おそろし吸引力で、途中でページを閉じるのを許してくれません。
    というくらい話がしっかりしていて面白かったです。

    痴漢に間違われて服役している受と、ある理由から殺人罪で服役していた攻の、もう不器用すぎるくらいにせつない恋のお話です。
    上下巻なので、今回は救いようのない感じで終わってしまったので、
    これから速攻で下巻を読む予定。もう攻が救われなさ過ぎて…。

    パンのエピソードに、鼻の奥がツンとしました。
    一途に想い続ける攻がせつなすぎて、かなしすぎて。
    読み応え抜群でした。

  • 私の中のBLに革命が起きた作品。勢い余って刑務官になっちゃったぜ。

  • 中学生のときに間違えて買ったコバルト文庫以来、はじめて小説に手を伸ばしてみました。

    痴漢の冤罪で刑務所に入れられた堂野。
    冤罪かもしれない殺人罪で刑務所に入っていた喜多川。
    同じ房の三橋に騙され、どん底にいた堂野を救った喜多川の親切。
    恵まれない生い立ちのせいか、感情が乏しく幼さを隠し切れない喜多川の執着に戸惑いながらも懐かれるのに悪い気はしない堂野。
    それでも、愛情の違いをこえられないまま堂野が出所する。
    堂野視点の「箱の中」と、出所した喜多川の話「脆弱な詐欺師」の2編が収録されています。

    なんていうか、痛いというか重いというか怖いというか。
    全部が一気にのしかかってくるような読後感でした。

    刑務所内の描写とか、同性愛に寛容なひとたちとか、喜多川の人物設定とか、実際はどうなんだろうと思わないでもないというのが正直なところですが、

    堂野の普通の感覚というか、喜多川に対する甘えや卑怯さが身に沁みます。どんなに愛情をもらっても、同等に返せることばかりあるわけじゃないというか。
    だから、あたしは堂野の出所後の選択は、責められないと思いました。

    そして喜多川の、堂野への刷り込みのような一方的で強烈な愛情は、ただただ怖かったです。
    変わらない愛情というのはとても理想的だけれど、時とともに褪せていく感情はどうしようもないし普通のことだと思うので、

    何年も、というか恐らく一生かけるくらいの一途すぎる恋情は、一般的に生きている普通のひとにとっては重すぎるし、ある意味恐怖ではないかと思ってしまいました。

    物語上では、切ないとか泣けるとか、胸にぐっとくるもののあるいい話になりそうな設定のような気がするのに、
    全くもっていい話とは言えない、この重苦しさがすごいと思います。

    このお話以外でこの系統の小説を読んだことがないので、どうにも評価はしかねますが、軽々しく手を伸ばすもんではないですね。
    そういうのに偏見や嫌悪感が無いだけで読むには、いろいろ痛かったです。
    ただ、一般的に受け入れ難い分野の域を超えるとは思いませんが、あんまり軽視するのはやめようと思いました。

  • 草間さかえさんつながりで興味を持ち、他の方のレビューを参考に、読んでみることにしました。喜多川の強い思いが堂野に向かうとき、思わぬ形で現れてしまい、受け止める堂野は大変。出所後に堂野を必死で探す喜多川がだまされてしまうところでは、ものすごく悔しかったですが、芝さんがとてもいい役で登場してくれました。なかなか盛りだくさんな内容でした。

  • 冤罪は辛い。愛情を受けられないのは辛い。
    刑務所に入ってたこの時の喜多川への感情が愛情だったのかと言われれば、きっとそうではなかったんだと思う。子供みたいな男が可哀想で同情してしまう堂野の気持ちは分かる気がした。
    BLというより、人間愛として愛情であったり、もしかしたら同情であったりとかの感情がすごくうまく描かれている作品だと思う。

    個人的に芝がすごく好きです。もっと出てきて欲しかった。

  • ごつごつとした読み応えとキャラクターの繊細な造りの対照的なところが魅力。これが刑務所の「リアル」かと言われれば多分違うんじゃないかと思う。でもそういうことじゃないんだ。この人の書くおっさんキャラの肉厚な魅力に酔えばいいんですよ。

  • どうも男の人の得たいの知れない重い愛に抵抗を覚える私。
    文章は綺麗だし、読みやすいし、淡々として
    突飛な展開を受け入れさせる説得力もあるんだけど…
    あまり報われないのも悲しいですね。
    こういうジャンルだからこそ、王道でも幸せな結末が見たい。

  • 刑務所の中で、心身ともに疲労し、落ちていく堂野の描写がすごい。箱の中のラストは、普通の人間であれば当然の選択だけに、胸をかきむしりたくなる。
    番外編の「脆弱な詐欺師」は、全財産つぎ込んで堂野を探す、喜多川の怖いほどの執着が淡々と描かれている。番外編は特にBLらしくない話しだ。

  • 「箱の中」の前半分はほぼ恋愛関係ないです。とことん落ちるので覚悟してから読まないと、読んでいる途中でどうやったら刑務所内で自殺できるか考え始めます。危険です。

  • 胸がいっぱいになる。話しの収まりはいいけど読後のブラック感が後を引く。未来がないように思えて次の「檻の外」はどう転ぶのか想像するのが怖い。

    前半と後半で舞台が違い、関係薄いように思える探偵の家庭環境は、喜多川の愛情の在り方と対象的で…無心で不器用でストレートな好意の向け方に、胸が焦げる。
    子供のように知らなかった感情に夢中になっていく喜多川がたまらない。
    前振り描写もいい。冤罪であったからこその出会いと関係。
    脇もまたいいの。芝さんやるな!

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