箱の中 (Holly NOVELS)

著者 :
  • スコラマガジン(蒼竜社)
4.28
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本棚登録 : 1059
感想 : 116
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883862924

感想・レビュー・書評

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  • 至極、普通の人生を歩んできた堂野が、ある日冤罪をかけられて刑務所へ入るところから物語りは始まります。冤罪という現実に苦しみ壊れていく堂野。その堂野の心を繋ぎとめたのは、愛されたこと、人の優しさに触れたことのなかった喜多川という男でした。はじめて人から駆け引きのない優しさを受けた喜多川の、一途すぎる思いは見ていて無意識に涙が出るほど切なく思いました。これはぜひ、続編「檻の外」と一緒に読んでいただきたいです。

  • 『箱の中』『檻の外』二冊で完結します。これがBL小説なの!?と、クオリティの高さにびっくりしました。堂野があくまで普通であるのに対し、喜多川の変人ぶり。妙な言動、強い執着、そして脆い感情。わたしは喜多川が大好きでした。喜多川の一生を見守れて、幸せでした。

  • 泣きすぎて顔が痛い。
    今の時代に生きて、この作品が読めてよかった

  • 喜多川が子供みたいでいとおしいです。みたいでと言うか、実際中身は子供なんですよね。
    堂野から与えられる様々な言葉や感情が少しづつ喜多川を変えゆく下りの喜多川の戸惑いや奇行がとても好きです。

  • 人が人を好きになるきっかけって、こんなもんだよな。と気付かされました。自分にとっては何気ないことで他人にとっては特別だと思えたら、それはどんな形にせよ恋なんだと思う。BLノベルで刑務所ものは結構読んだけど、何度も同じページを捲ったのはこれが初めてだ。

    七青

  • 初・木原音瀬。BLっていうより、同性愛入った純文学って感じ。話に厚みがあって、BL芥川賞に大いに納得。この重たさがいい。後半の脆弱な詐欺師なんかとてもよかった。続き期待。

  • この作品に出会えたことが不安でしようがない 他のBL小説が読めなくなる

  • 「檻の外」とぜひセットで

  • 評価は5にしたいのはヤマヤマなんですが、どういうことでしょう?一冊中3行も言葉が1行単位で抜けてました。書下ろし「脆弱な詐欺師」P172、P225、P239です。蒼竜社さん、なんだか腹立たしいです。落丁ではなく、構成ミスですよね?それとも、私が買ったこの本だけがこんなことになっているのか?本屋で立ち読み確認したところ、私の持っている本は行単位で抜けてるのに売ってる本は抜けてませんでした。ショックだ!!

  • 「檻の外」と是非セットで読んで欲しい。BLとかどうとかジャンル分けするのが無意味に思える、大変良質な小説。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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