秘密 (Holly NOVELS)

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著者 : 木原音瀬
制作 : 茶屋町 勝呂 
  • 蒼竜社 (2007年4月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883863198

秘密 (Holly NOVELS)の感想・レビュー・書評

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  • ネタバレを知った上で読んだけど、楽しめました。
    本編もよかったのですが、充の家族の話がとてもよかったです。充の家族に対する思いが、もしかしたら少しだけ報われるかもしれないと感じさせる結末にほっとしました。

  • 内容ネタバレしない程度に言うと、最初こそドロドロ暗いですがハッピーな感じで終わっています。
    収まりは悪くないし後味もとても良かったんですが・・・最初こそ内海に焦点を当てていたものの、後半は攻めである杉浦の抱える事情の方が重要になっていて展開がまるで変わり、言ってしまうと前半と後半のギャップがありすぎるというか上手くいきすぎている感はありました。あんなに前半重い展開だったならいっそメリーバッドでも良かったのに・・・そう思えるくらい前半にはリアリティのある重苦しさがありました。

  • 恋人を殺して冷凍庫に入れてしまい・・・という
    衝撃の冒頭ですが、読んで行くうちに、
    これは妄想だな・・・と何となく分かって行きます。
    そういう意味では、あまり「秘密」ではなかった。
    でもこれは、ディスレクシアの充の物語だったのですね。
    ディスレクシアについてこんなにガッツリ書いた小説は珍しいのではないでしょうか。
    充の生い立ちが悲しく辛く、
    どうしようもない男に惚れてしまい、
    従兄の孝則のいらだちがよく分かったのですが、
    (でもあなたも大概酷かったですがね・・・)
    最終的には啓太がすごくいい恋人になって、
    献身的に充を支えてあげていて、暖かいラストでした。
    充の家族とも和解できそうで良かったな・・・。
    さぞかし痛い展開なのだろうなと思ったから
    ホッとしました。読後感がとてもよかったです。

  • 閉塞感のある話が好きなのでとてもよかった。秘密のある人×秘密のある人。

  • 主人公が人殺しをしていないのは性格から察しがついていましたが、人殺しをした恐怖で雁字搦めになっていて、尚かつそれをどう隠蔽しようかと狂った頭で考えているのを永遠と読まなきゃいけないのは苦痛でした。
    愚かな子を見ているのは辛い!
    でもそれも1章目のラスト2ページを読んだときの満足感のためだったんだと後から思えば、不満も昇華されました。
    最後2人の心が淀みなく、今までの濁った感じから解放されて透明できれいな水が溶け合ったみたいに優しく柔らかいほんわかした雰囲気で終わるのがとっても巧みでした!
    今まで汚水だったものが聖水に変わったよ!!みたいな変貌がこれぞまさにハッピーエンド!!でした。
    今までの劣悪に見えていたものが全て光り輝く宝石だったんだ!!と思うように最後きらきらしてました。
    楽しかったです。

    秘密1・2・3を通しては、充が出来すぎ愛おしい。
    何この完璧な子!!憧れる!あなたの寛容さ!
    きっと幸せになってくれると信じれる、生きようとすることに対する強さが充からは感じられてトキメキます。
    すごいシェフになってディスレクシアだとインタビューで告白して、それでも「僕は幸せです」って答えて勇気を与えるんだろ!
    「お手紙も大切に読ませて貰ってます。たまに読めないときは恋人に教えて貰って、みなさんの気持ちはすべていただいています。」ってファンレターへのコメントのはずがさり気なく啓太とのらぶらぶっぷりを公共にばらまくんだろ!

    自分の愛を隠さないキャラは格好良すぎる愛おしい。充らぶい!

  • 何となく読めずにいた本。先にレビューを読んで興味を持ったので購入したのだが、やはりこれは「秘密」を知らずに読んだ方が楽しめるかなと感じた。
    LDだからってあんな幼い話し方になるかなあ?ってのが気になるが、伏線になってんのかな。
    個人的には充の母親が許せない。3で余計そう思ったけど、それでも充は許すんだろーなー切ない。
    BLで珍しいテーマだとは思った。

  • 最初は知的障害の話かと思っていたら、識字障害のひとの話だった。最初はどうなるかと、ハラハラ読んでいたけど、ハッピーエンドで終わっていて、すごく読了感がよい。

    茶屋町勝呂の挿絵のせいか、魚住くんシリーズを連想。どこか、純粋なところの残った男が、魚住くんとカブる。
    これも、続きがよみたくなる話。

  • ほろりと最後に気持ちいい涙でした。充と啓太のお話なんですが、最初は苦しくて…でも思いの外甘かったです。良かったなぁ…とジーンとしてしまった(つд`)特に秘密3ではもう…根っからの悪い人じゃなくて良かった…と。

  • 一種の学習障害を持つ純粋すぎる男×根暗で妄想癖がある大学生
    あとがきで木原さんも似たようなことをおっしゃってますが、序盤、少なくとも前半くらいまでは受けの啓太の『秘密』についての話なのかと思ったら、実際読み終わってみると攻めである杉浦充という人についての話だった。
    恥ずかしながらディスレクシアというものについてほとんど知らなかったので、そういうものがあるのか、という点で思わぬ勉強になりました。
    冷凍庫の中の死体については、最初から啓太の妄想なんだろうな、と思っていたらやはり妄想だったので、予想通りすぎて拍子抜けしてしまいましたが、書き下ろしの秘密2と3によってそれを上回るカタルシスを味わえたので星5。
    充の従兄弟や弟視点で充について知り、杉浦充が大好きになった。秘密3最後の「おそろしく汚い字で『おかあさん あか おとうさん むらさき……』……最後の『いつき あお』の下に、一行『ほんとうに、ばいばい』」で泣いてしまいました。充はこれだけ書くのにもきっとものすごく頑張ったんだろうなあ、と思うと涙が出て来た。勿論そのあと充の部屋に母と妹と甥っ子が尋ねて来るシーンも涙で目の前が滲んだ。良かったなあ。

  • ★4.0。木原さん初読。戦々恐々として読んだら、サスペンスのような仄暗さに引き込まれ、最終的にいい話だなあと感動。基本的にサスペンスやミステリー系のBLが好きなのでそれだけでも読みごたえあったんですが、受の身代わりになるほどの攻のピュアなヤンデレ愛が充分過ぎるほど報われて良かったな…としみじみする読後感でした。あんなに頼りなさそうなのにSEX上手の絶倫攻というのも…狡い(笑)どこか利己的だった受があそこまで甲斐甲斐いしくなるとは。愛だなあ、愛。身構えてたけど、これは木原作品の中では甘い部類なのかな。

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秘密 (Holly NOVELS)の作品紹介

真夏の夜、寝床を捜して深夜の街を彷徨っていた啓太は、杉浦充という男と出会いセックスを条件に部屋に泊めてもらう。男と寝たい訳ではなかったが、啓太は自分のアパートに帰りたくなかった。大きな冷凍庫が唸る部屋で、独り夢を見たくなかったからだ。悪夢を抱えていた啓太にとって、泊めてくれる杉浦は都合のいい相手だった。しかし、杉浦の一途な想いに心が揺れるようになり…。

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