さようなら、と君は手を振った (Holly NOVELS)

著者 :
  • スコラマガジン(蒼竜社)
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883863525

作品紹介・あらすじ

従兄弟の啓介が田舎から上京してきた。誠一は後ろめたく感じていた。十年前の夏、啓介と恋に落ちた誠一は、高校を卒業したら迎えにくると約束した。それなのに反故にしたからだ。しかし再会した啓介は過去には触れず、優しい笑顔で誠一に微笑むだけだった。責められないことで安心した誠一は、優しく抱き締め甘えさせてくれる啓介のもとに頻繁に通うようになり…。

感想・レビュー・書評

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  • 啓介の誠一への想いの純粋さがただ美しい.

  • 話の行きがかり上で人が死ぬ。

    カンタンに仕事を辞める。

    木原先生の他の本にも言えるけど『周りを振り回したヤツが勝ち』という世界観。

    個人的には、この作品がこんなに支持されてる理由は分からない。惹きつけるものや独特の魅力はあると思う。

  • 高校時代に関係を持っていた従兄弟同士の話。

    前半は遊び人攻めが本当に勝手でしたね~。
    女を見る目が悪すぎたしw

    見た目をかまい過ぎてチャラチャラしてるのも
    あんまり好きではなかったです。
    身の丈に合ったお金の使い方なら別にかまわないんだけど、
    そうではなかったですからね。

    裏切られ続けてきた受けは
    諦めているので攻めに何も求めない。
    何も言わずに受け入れて、何も言わずに去って行ってしまう。

    本当に好きなのは誰かに気付いたけど
    時すでに遅し。というところで終わり。

    ここまではコミカライズで読んでました。


    後半は受けが離婚して攻めと同棲する話。
    攻めが受けを溺愛するところは楽しかったですが、
    全然信じられなくて、いつどんでん返しが起こるか怖かったですw

    そういう意味ではどんでん返しは起こらなかったけど、
    子供の前で見せつけながらのシーンはえ~!!!でしたねw
    攻めのみならず、父親である受けも、恋人>子供で、可哀想な子だったな。

    しかも懐いていた大人にレイプされて、
    恋人になったと思ったのに愛されていなくて…。

    いつこの子は幸せになれるんだよ~。

    でもこの方がリアルと言えばリアルなのかなぁとも思いました。
    ご都合主義ハッピーエンドは木原ワールドには存在しないのね。

    なんやかんやいっても面白かったです。
    浮気攻めが好きな人は好きなのじゃないかな。

  • 貴之編、最後気になる。

  • **傍若無人な誠一と、見返りを求めずに尽くす啓介。自分が納得するまでワガママな誠一に振り回され続けた啓介の決めた道とは…**

    漫画版では非情な部分だけが描かれていて「もう二度と読みたくない」くらいに後味が悪かった。

    そしてこの小説版。
    啓介を都合よく利用する誠一はムカムカするほど気分が悪い。
    けれど漫画のその後を読んだら…!!
    やっとマイナスがプラスに変わりました。

    気持ちが救われた〜(T ^ T)!!
    本当によかったです!!

    あんな結末が待ってるだなんて思いもしなかった(;_;)

    スピンオフ作品は私的にはあんまりだったけど、メインカポーには満足できる一冊となりました☆
    痛くて甘い木原節。
    これは…セーフです、私的に(笑)

  • 受けが攻めを好きすぎて好きすぎて仕方ない!!!関係性好きな方にオススメです。
    はじめは受け君の片思いみたいな感じですが、攻め様が恋に気づいた後の猛アタックっぷりも可愛いいです。

  • 野暮ったい相手を手放してから、キュンキュンきてても遅いんだよね。傷つけすぎ。
    受けってのは、寛容で包容力とあるいみあきらめ?みたいのがないと結ばれないのだねえ。

  • すばらしい 攻めざまあを ありがとう;;

  • ああまた痛い話! 大好きです。
    前半は誠一のあまりの傍若無人ぶりにくらくら、啓介のあまりの献身ぶりにはらはら、到底ハッピーエンドなんて想像がつきませんでしたが、後半の啓介サイドの話でまあ収まるように収まったかなという印象。嫌いな人は凄い嫌悪感が出そうな収まり方だったけど……その後の書き下ろしの子供が関わってくるあれこれも含め。二人の恋愛模様に巻き込まれて人生に多大な影響を喰らう子供の気持ちを考えたりし始めると萎えるかも、でもどうしても啓介に感情移入しちゃう書き方になってるので(特に後半は)視点がそっちに行かず普通に「また誠一を信じられるようになってよかったね!」って感じでした。
    ただ、永遠なんて無いんだよ、という空気が始終漂っているものだから、一見ハッピーエンドとはいえあまりすっきりしません。
    先の事を考えると幸せに暮らしましたとなるよりは、それこそ啓介が死んでしまう方がしっくり来るような。

    BLじゃなくてもいいからこういうテーマをしつこく追求した小説が読んでみたいものですが、見当たらない。

  • 今まで読んだ木原作品の中では、個人的には大人し目な印象。ただ、啓介も誠一も、作中ではお互いに持っている感情の
    高ぶった時に合致せずにいる、と言うところが実に木原さん作品だな、と思った。両想いがだとしても、好きの分量が必ずしも一致しない、そこがやっぱり盛らない木原さんの作風だな、と。
    そう言う具合に分量に差があったとしても、長く続いて行く関係性においてはリアルなんじゃなかろうか、と。お互いに炎の様に燃え上がったら、炎が落ち着いた時、互いが冷静になっちゃからなぁ。温度差があった方が長続きするのが物凄くリアルだな、と思った。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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