- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883864072
作品紹介・あらすじ
高校の同級生で親友の蒼司に突然告白された千夏は、恋よりもずっと一緒にいられる友人であることを選び、やんわりと蒼司を拒絶する。その翌日、蒼司は学校を欠席した。心配した千夏は自宅や携帯電話に連絡を入れるが、なぜか知らない男が蒼司の電話に出る。男の言葉は異国のもので聞きとれない。不安に駆られた千夏は蒼司の家を訪ねるが、そこに彼の姿はなく-。彼らの運命を変えたラブサスペンス・ストーリー。
感想・レビュー・書評
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主人公達の心情描写がほんと丁寧。作家さんがキャラクター達を愛してるのが伝わるなァ~。ちょっと不足な所もある気はするけど、好きです。
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2月の手のかじかむような寒さが読んでいて伝わってくるような物語だった。両親を殺され、監禁され、為すすべもない蒼司と、彼を助けたい千夏…。しかし彼らはあまりにも無力だった。お互いがお互いを助けたいのにうまくいかない、そのどうしょうもなさも相まって、切なさが溢れ出す。
駆け落ちのような結末もよかった。 -
奇しくもタイトルと同月、しかも雪の降る日に読み終えた。
作者の作品は『天球儀の~』のみ読了済だったが、それと比べると
本作の方が圧倒的に読み応えがあった。
何しろBL小説なのに関わらず、文字が2段である。
これだけでも個人的にとてもテンションが上った。
(常々BL小説は文字が少ないと思っていた)
内容は言ってみれば不治の病の話と言うか、何と言うか。
知らないうちに侵蝕され、気付いた時には取り返しがつかない。
読み進めていくと、登場人物の気持ちが伝染するかのように心が
締め付けられる思いがする。
若さと真っ直ぐさと、かけがえの無さが詰まった本。
ともすれば安っぽくなり勝ちの『愛してる』が、本当の意味に受取れる。
余談だがこれを読んで舞台である四国に興味を持った。
逆打ちと言う言葉のみは知っていたが、そこまで難易度の高いお参り
だと言う事も知った。
人生で一度くらいは四国八十八ヶ所を巡ってみたいものだと思った。 -
尾上与一。参った。はまった。とりあえず今日はここまで。
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今までに読んだことないサスペンスBL。サスペンス要素大なので注意………個人的に結構なサスペンスでした………
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読み始めてすぐに挫折しそうになった…;話としては面白かったんだけど、サスペンスって(^^;)BLである必要はあるんだろうか…。そして、若田で締めるってどうなの。私もその空白の3日間が知りたいよ。