リバーズエンド (Holly NOVELS)

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著者 : 木原音瀬
制作 : 小椋 ムク 
  • 蒼竜社 (2012年9月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883864133

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リバーズエンド (Holly NOVELS)の感想・レビュー・書評

  • うっかり『god bless You』を先に読んでしまってちょっと失敗(笑)。

    時系列としては小説2編でマンガを挟む形になってた。
    読み手それぞれに好みはあるだろうけど、
    個人的には時系列通りに読んだ方がしっくりきた気がする。

    十亀さん目線で書かれてるから、というのもあるとは思うが
    はっきり言って十亀さんは活字で読んだ方がかっこいい。
    『キャッスルマンゴー』(特に1巻)を読んでたときに感じてた
    十亀さんの言動に関する座りの悪さ(多くを語らないが故の謎、とも言う)が
    鰐淵さんが言った「懐が深い」という言葉によって一気に瓦解した。
    万の「好きならもっと執着してください」という言葉もある意味真理だと思う。

    ここに収められた2編には
    そこかしこにはっとさせられる言葉が散りばめられている、と思う。
    それが後々ボディーブローみたいに効いてくる。
    そのボディーブローを堪能するために
    ちょっとしんどいときに再読するのもいいか、と思った。
    しかしこの書き方だとだいぶMっぽいな(笑)。

  • 十亀の過去とか絶対つらいに決まってると思って、なかなか読めずにいたんだけど、ついに読みました
    …辛かったwww
    前半の過去編は、本当にやりきれなくて、つらくてつらくて…
    それでも最後の最後はハッピーエンドだって分かってるからまだ辛くても救いはある

    後半、キャッスルマンゴーのその後…
    めーっちゃくちゃ面白かったです!!!撮影シーンはんっぱない!
    ずっと読んでいたかったです…!!

    十亀に良かったね、万と幸せにねと心から言ってあげたい( ;∀;)

  • 同時発売された漫画「キャッスルマンゴー」に登場するキャラクター・十亀の前日譚と後日譚を描いた小説。
    漫画の方は読んでいないので小説だけの感想になりますが(あとがきまで読んで漫画版に気付きたくちでして)、全編に不思議な空気感が漂う物語でした。BLらしい駆け引きはありませんが、ひとりの男の人生、彼の抱く諦念と渇望を描いた物語として単純に読み応えがありました。また前編の極貧生活や、後編で描かれる映画撮影の様子が描写が緻密で魅了されました。機会があれば漫画の方も読んでみたいですね。

  • キャッスルマンゴー読み終わって、1年以上経ってるかもしれませんが、ようやくこちらも読み終えました。
    前半は十亀の高校時代の話。後半は万とのその後の話。
    前半は重いです。とにかく重い。十亀の家庭環境の過酷さが。でもそれでもかなり飄々としてて、達観してますが。
    一匹狼の十亀によく喋るクラスメイト二宮は興味を持つ。彼が人の食べ残しを漁っても、公園で寝ていても、それが何?という態度に気になって仕方なくなる。
    いつしか「金魚係」の彼は十亀の机に食パンを突っ込み、餌付けを始める。
    だんだん、十亀の家庭が経済的に苦しいこともわかってきて、それでも十亀を気にしていた。
    父がアル中で、病院に入院していて、母は幼い頃に死んで、姉は中卒で働いて借金を返して・・・。そんな環境の彼がある日、家族の全てを失って二宮の前に現れて・・・。
    後半は十亀の仕事で楽しみにしていた旅行に行けなくなって、喧嘩した十亀と万。尾道でのロケに参加している十亀の元にエキストラとして万が現れ・・・。って話だけど、後半は十亀と万の話っていうより、映画の撮影現場の話か?というくらいそっちに紙幅取られてますが。

  • 【リバーズエンド】
    十亀の過去(主に高校時代)のお話・・・予想していたよりもキツかった!!ダメージ受けた・・・。
    ネタバレになるので詳細は省くが、最後の二宮との再会シーンがあった事で救われた気がする。
    そして何より、後半には十亀と万のその後のお話が待ってると思えたから立ち直れたとも言えるw

    【god bless you】
    『キャッスルマンゴー』2巻の最後のシーン(帰宅した十亀がベットで寝ている万にキスして起きた後・・・)の続きから始まり、相変わらずの万の可愛さに悶えました///
    十亀視点の為、十亀の仕事場である映画のロケ現場がメインですが、なかなか興味深く楽しめました♪
    そして、十亀の仕事場だけに・・・万が足りない!と思うかもしれませんが、最後には可愛い万を堪能できるシーンがありますのでお楽しみに♥
    (このシーン・・・ムクさんのコミックスで読みたい←)

  • きっと酷く痛ましい話なのだろうことが想像できて、買ってからもなかなか読み出す勇気が出なかった。
    前半の『リバーズエンド』
    思った通り、十亀の半生の陰惨さに胸がつぶれそうになる。いつでも死が隣りにあって、それでも媚びず、卑屈にならず、人間としての尊厳を失わず家族で寄り添って生きてきたのに、そんなぎりぎりの矜持さえも粉々に砕かれてしまうような不運。
    自分の命まで代償にせざるを得なかった姉小春の気持ち。そして全てを失った時、今度は自分がその対価を支払う役回りを負わされる十亀。
    その代償の大きさに、理不尽さに、十亀は絶望する。
    何も持っていなかったから、何もかも諦めてきたから、すべてをありのままに受け止めて生きていくしかなかった。けれど持っていないことより、失くすことの方がずっと恐ろしいのだと思い知らされる。
    同級生の二宮とまさかの再会後、恋愛対象にはなれないけど、一度くらい自分を投げ出して寄り添ってあげればよかったと思ってくれていたことがわかって十亀も随分救われたんじゃないだろうか。
    いたずらに悲惨さを煽るようなトーンではなく、どこか諦観したような、淡々とした語り口のせいか、話の中身が痛ましいわりにはするすると読めてしまう。
    後半の『god bless you』
    十亀が参加する映画のメイキングの話はなかなか興味深かった。
    怖がりで、踏み込めない十亀に真っ直ぐに食らいついていく万が若々しくてかわいらしい。
    悲しい過去は消せないけれど、いまは幸せなんだと安心できるエンド。

  • んー•••泣ける。

    ヒゲと少年に萌えるw

  • 2013/10/31
    【好き】漫画「キャッスルマンゴー」のコラボ作品で十亀の高校生時代と漫画のその後(十亀視点で1~2年後)。 監督を目指している:十亀×高校生:万(よろず)。 年の差CP。 十亀の過去は酷い。 亡くしてしまった家族に愛されていた一点のみが彼の人生の救いであり、失うことへの怖さから執着を捨てることで自分を成立させてきたんだろうな。 万に愛されることで少し抜け出せて良かったが、十亀の過去が過去だけに重さと息苦しさはどうしても残る。 映画撮影の様子や登場する脇キャラたちの様子など舞台設定は面白くて◎。

  • 漫画と相補的な小説。
    書き下ろしの映画の制作現場の話がすごく描写が鮮やかで面白かった。

  • 発売日に購入していましたが、何となく勿体無くて読めず…ようやく読みました。読み終わって、何だか胸がいっぱいになりました。十亀の過去話は壮絶な貧乏でわたしには想像もできない位。好きなだけご飯が食べられて、あたたかい家があるのは幸せなんだなぁと改めて感じました。二宮も吉田も磯野も十亀の周りに良い人が居てくれて良かった。印象的なのは「一般的に見て不運だったかもしれないが、不幸ではなかった」という所。最後、自分は幸せなのかもしれないと気づいたってじーんとしました。万も十亀もこの幸せが続きますように

  • 『リバーズエンド』予想以上に重い!!文章で読めてよかった。や、むしろ文章以外ではムリだわ。これ。
    で、この後コミックを読み直した。大体こんな感じで、そうなんだろうなぁってモヤモヤしてた部分の補完ができましたよ。それがいいか悪いかは人によるけど、ワタシはよかった。海に白い花はそういうことだったのか。 
     
    『god bless you』はコミック2巻の後の出来事。万がウザかわいい。全般的には十亀のオシゴトな内容。

  • キャッスルマンゴーは未読。前半で十亀の壮絶な過去に苦しくなった。どうして子供たちがこんな目に…。事実を受け入れる強さを持っている一方、多くを望まず幸せを諦めるような性格も垣間見え、「十亀の人生どうなっちゃうんだろう」と酷く心配に。でもしっかり自分の仕事を見つけ人望もある生き方をしていて立派です。ここに到るまでのドラマがキャッスルマンゴーに描かれているのでしょうか。…しかし、この本、一般小説・お仕事小説の方にずっぽり当て嵌まるのでは?

  • 十亀さんの超ド級の貧乏な生い立ちを辿る表題作はかなりつらい。口数の少ない十亀さんが逆に気になって絡む二宮くんがかわいい。二宮くんはいい奴。
    書き下ろしのgod bless You は、万くんはほとんど出てこないし十亀さんの仕事(映画のロケ現場)でのお話がメインになっているので、がっつりBLという気で読むと物足りなくも感じるけど、さらーと読んでいけば気持ちのすれ違いからのラストにキュン。

  • うちがこんなに短期間で読めたのは初めてかもしれない!
    すんごくすらすら読めたし、先が気になってどんどん読み進めちゃってた(笑)

    キャッスルマンゴーを読んでから間があいてたから、
    リバーズエンドを読んでもう一度キャッスルマンゴーを読み返すと、
    十亀さんの心情が伝わってきて余計に感動した!!

    読んでよかった!!\(^o^)/

  • もう出だしから悲しすぎる(;ω;)マンゴーキャッスルから読んだから、十亀についてはどこか陰のある人くらいには思ってた。だけど一番近い家族に死なれてもお金の問題があるから、率直に悲しむ余裕もない、それほど困窮した生活を送っていた。これは今も現実に起こっていること。
    03.19継続中

    今おかれてる状況が幸せなはずなのに、過去が十亀を縛って前だけ見ることは許さないよって言われているみたいだった。彼は暗闇の泥に足をとられているみたい。
    過去からの脱却は出来なくても、万がいることで少しだけでも見つめている過去が明るく見えるとイイなぁと思いました。

    最後に十亀が恋人って連発しているのが、自覚出てきたのかなあ~と可愛く思った(^ω^)

  • ★4.5

    「キャッスルマンゴー」に出てくる万の恋人、十亀の過去、そして万と出会ってからの話。

    過去編は何度も胸をきりきりさせられた。自分や兄弟は何も悪くないのになぜこんなに苦労しなければならないのか?"普通"に過ごせることがどれほど幸せなことなのか。恋愛云々より、人として(大げさかな?)生きるとについてが中心のストーリー。
    十亀には二宮がいてよかった。色々とヒドい(苦笑)十亀を見捨てないで、いてくれた二宮に感謝。でもきっと二宮も同じ事を思っているだろう。別れ方は寂しかったけど東京で再開できてよかった。十亀にとって唯一といえる友人だったから。再開したあと、別れ際の二宮の言葉には泣かされたなぁ。

    映画撮影編では万との距離感、というか十亀の考え方についてが中心に描かれている。若い時に苦労をしているので諦めることに慣れている彼は何事にも「仕方ない」という言葉で終わりを受け止めてしまうが万はそんな彼の態度に疑問を持つ。
    好きな人にはもっと執着を見せてほしいというのは当たり前だと思う。でもそれを言葉にしたら嫌われてしまうかもしれない。思っていることを中々言葉にできないからお互い何を考えているのかわからない。十亀は大切な人を失うのが怖くてある種の「逃げ」の道を選んだ。万はその十亀の弱さ、寂しさを包み込み、彼に会いに行った。
    万に会えてよかったね、十亀さん!
    十亀さんが"甘え腐ったドラ猫のように"眠れていること、自分は幸せなんだと感じれることに安心した。

  • god bless youだけ読み終わりました。十亀さんの仕事のできっぷりが恐ろしいとともに、人間として自分にひとつ蹴りをつけられたようなのがほんとうに嬉しかったです。
    視点が十亀さんなので、その周辺の人間関係や仕事上のストーリーが中心で、万の描写は抑えめです。そのためか、漫画キャッスルマンゴーで感じたようなぎりぎりとする(万の勘違いによる)悲しさや、それ故の幸福感など、感情を揺さぶられる感じではなかったです。このような経緯で十亀さんはこういう感じ方をするようになり、いまこのように動く大人になり、万の存在によってこう変わっていくんだよ、という理詰めの萌えをいただいた気がします。
    キャッスルマンゴーを読んでも思ったのですが、十亀さんがなぜ万を好きなのかいまいちわかりませんでした。いや、わかるのは十亀さんだけだとおもいますが(笑)、万が十亀さんを好きなのはよくわかるのに対して、その逆がよくわかんないな‥という感じが今回も自分の中に残ってしまいました。
    真面目なところとツラが良いところ‥くらいしか思いつかないので、十亀さんは自分に一途に惚れた、顔の良い人なら誰でもいいんじゃないか‥?と不安になります。(というこれも、木原マジックにより万に感情移入しすぎているせいかもしれません。)
    個人的にはBLは乙女の夢を結晶していて欲しいので、攻めと受けが同じくらい相手を思っていると感じられる関係の描写がわたしは好きです。木原先生の作品は他に箱の中しかまだ読んだことがないのですが、あちらはすごく攻→受で最終的両思いなので、先生のなかではこういうバランスがしっくりくるのかも‥と思いました。
    もうとにかく万がいい子で十亀さんがかっこいいのでたのしかったです。十亀さんは根拠不十分だけどわりとすぐに欲情するのでマジかよ‥と思いながらイイネ!と思いました。

  • だ・だ・だ・だ・だ・大好きな木原さんの小説ヾ(≧▽≦)ノ 

    今回はBL漫画『キャッスルマンゴー(漫画)』2巻のその後の書き下ろし収録。
    AV監督・十亀と当時まだ高校生だった万のすったもんだの恋物語のその後お話

    中編2編

    『リバーズエンド』は十亀の高校生の頃の話。
    とにかく痛いです…痛い☆⌒Σ(≧д≦)
    貧困って毒親って…
    そのしわ寄せってのは子供にくるんだなぁ、
    ってのがこれでもか!!って書いてある
    父親がギャンブル・お酒で借金まみれの超ド貧乏
    これってBLじゃないよね?普通の貧困家庭の話だよΣ(o>艸<)


    『god bless you』は十亀と万のその後
    十亀はAV監督を辞めたけどドキュメンタリー作品を撮ったりと
    自分の好きな作品を撮りつつある…でも全然無名のぺーぺー
    そんな十亀に映画のメイキング撮影の仕事が…
    撮影現場で働く十亀と監督や出演者などの関わり合い方がリアル

    この撮影現場のトラブル云々で
    マイナス思考の十亀が過去に踏ん切りを付け
    自分は不運ではあったけど不幸じゃなかった…と思う
    自分ってホントは幸せなんだよなぁ~って気付く事が出来て良かった+.(´∀`*).+

    自分の幸不幸ってのは自分がそう自覚しないと判らないよね
    自分の感情なんだから…

  • 漫画と比較すると面白かったと思うけれどなんだか物足りなかったです。

  • 愛しているのに執着しない、相手が駄目なら駄目という事だろう。十亀のスタンスは相変わらずで、好き同士なのに上手くいかない焦ったさはカップルになった今でも健在。
    その元になった十亀の過去は、まさに木原節炸裂といった感じで壮絶で容赦がない。どん底の生活の中で、唯一の光であり愛とも恋とも呼べない存在であった二宮との日々。唯一十亀が高校生らしくいられた時間であり、また若さ故とり返しのつかない事をしてしまった悔恨と別れが青春の一ページのように綴られている。そして14年ぶりに再会した時の二宮の変わらない明るさに救われ、新たに万と出会い人を愛するようになる。
    いい歳の大人なのになかなか一歩踏み出せない焦ったさに悶えます。逆に不器用なりに彼を囲いたい、とまで言い出す万の男気!年下の万に身を委ねて眠る十亀の穏やかな寝顔に、精神的リバを予感させられました\(//∇//)\よいラストです。

  • キャッスルマンゴーを読み終えた私は
    非公開メモ欄に
    「リバーズエンドは今すぐ読まなくてもいいんじゃないかと感じている」
    と書き残してる。
    せっかく甘さで終わったのに、
    振り出しに戻りたいとは思わなくてね。
    しり込みせず読んでよかったです。

    たわいもないことですが
    メンクイなんですね、
    と問われて否定しないところが俗っぽくて好きです。

  • 木原作品に対して容赦がない、と言う表現をよく耳にするが、数作品読んだ後でも、私は殆どそう言う印象がない。「誇大表現をしない」と言う事が、逆に「容赦がない」と言うものへ通じていると思う。良い方にも悪い方にも誇調した書き方をしない、と言うのが木原作品の特徴だと思う。良い事を殊更お涙頂戴的に書かないし、逆に辛い事を書く場合に書きたい事実を和らげて書かない、と言う事だろう。逆に、きつい表現を殊更痛そうにも書いてない。作中にありのままに起こる事を、ただありのままに書いている、それが読み手の趣味嗜好やその時の精神状態に因って捉え方が変わってしまう可能性がある、と言うだけで、
    実は提供されるものは誰にも等しく公平だ。

    木原作品を特に「痛い」と感じない自分は冷血漢なのかな、と考えたりもしたが、作中と酷似した経験を具体的に持っていれば目を背けたくなる感情に囚われるのも当たり前だが、容赦ないくらい、笑えるくらい悲惨な状況とか悲惨な目・辛い目に遭ってないから言えるんじゃ…で片付けられてしまったら物語に書かれる物事は、究極言ってしまえば所詮他人事で自分の身には降りかかっていない。降りかからないから読めるわけで、安全圏に居ると知っているから読書と言う楽しみとして読めるわけだ。安全圏にいながら、もしそう言う目に自分があった時に
    どうすればいいか、答えを持っていたいから、フィクションと言う
    ものを享受するんだと思う。疑似体験しておいて、実際にそう言う目に遭ってないとしても自分の中を訓練するような、そう言う意味で。

    もし、木原作品が殊更読み手の神経を逆撫でするような書き方でしか書かれてなかったら、こんなに支持されない。何ゆえに木原作品がこんなに人気が高いのか、容赦ないとか言われつつ読まれているのかは、作中で動いている、登場人物たち渦中の人間は、逆に冷静に起こっている事に相対し、「対処法」を模索している。起こっている事に打ちひしがれている部分だけを書いているわけではなくて、起こった事に対してアクションを起こす様が物語となって書かれて、作品として完結している、
    と言う事が非常に大きいと思う。本当に容赦がない書き方は、「解決」せずに怖いところだけぶら下げて、読み手を怖がらせて物語を終わらせてしまう事だと思う。むしろ木原作品は、ここまで切羽詰った状況に登場人物を置きながら、最後には何らかの決着を着けている。登場人物たちが作中の世界で行える行動としての結果として。こう言う部分が「誇張しない」「盛らない」と言う面だろうなぁ。登場人物が解り易く救われたり幸福になって行く様を書かない部分を、容赦がない、と言う、自分にではなく、誰かがされている事を表すような言葉で表現されてしまっている気がする。

    god bless you読むのに時間かかっちゃった。失う怖さを知ってるからこそ望まない十亀…幸せになれ!!得た事でまた失う怖さの恐怖はあるかもしれんけど、万は傍に居るんだ、ってその度に確認すればいいやん、って。得た事で万事解決的な書き方じゃない木原さんがやっぱ好きだ。こう言う書き方こそファンタジーだと思うんだよなぁ。今まで抱えて来たものが人を好きになって好きと言われて全部吹っ飛ぶもんじゃなかろう、と。人間は恋愛部分だけで傷ついたり悩んだりしているわけじゃない。影はある、が光もある、と。
    「別れたいです」って言われたら、私も十亀みたいに何も聞かずに「わかった」って言っちゃうわなー。問い質して理由を聞いたとしても良いにしろ悪いにしろ嘘を言われるかもしれんし、聞いたところで納得できんだろうし、相手の別れたい気持ちを尊重したいと思うし。もっと執着して欲しがれよ、って万も思ったんだろうけど、そう出来ないのが十亀と言う人間だし。なので、尾道まで追い掛けた万はえらい。十亀みたいな人間は、相手が追い掛けるのを何らかの理由で諦めた時点で、関係性を断ててしまえる人間だからなぁ…十亀の過去があって、そう言う過去のある十亀を好きなんだから「こう言う風に変わって下さい」じゃなくて、そう言う風に振舞われると分からなくなる、って態度と言葉で言って貰えば、自分の不安だけじゃなく、相手を不安にする要素が自分にあるんだ、って気付けるんだと思うよ。

  • 前半は十亀の過去話。
    これが無いとコミックの楽しみも半減でしたね。
    かなりヘビーな十亀の過去ですが、彼がどんな想いでいたのか分かって更に深く読み込める感じでしょうか。
    後半は万と恋人になった後。
    執着とは何ぞやっていう十亀には万みたいな子が側にいてあげないとダメなんだろうな。
    小説は十亀視点なのが私的には満足。

  • キャッスルマンゴーの続き。
    好きなら執着して欲しいってわかるなあ…。

  • 前半は十亀の生い立ちが壮絶、後半にラブ部分を期待していたけれど仕事描写が多く、BL部分とお仕事部分で感想が別れる。どちらも良かったと思う。ただどちらも中途半端にも感じてしまった。特にBL部分はもう少しページを使って二人の気持ちがお互いを必要として行く所、万もそうだけど十亀の冷めて諦めた風でも本当は人の温もりを欲する気持ちがある所をじっくり書いて欲しかった。映画の仕事の流れは十亀の人成りが出ていて良かったけれど、BLだからな〜、延々とこればかりじゃ...。ラブが少な過ぎる。『キャッスルマンゴー』についていた初回特典のペーパーだけじゃちょっと萠不足だった。小椋さんのイラスト&ペーパーは凄く良かった。

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