リバーズエンド (Holly NOVELS)

著者 :
  • スコラマガジン(蒼竜社)
4.41
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本棚登録 : 884
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883864133

作品紹介・あらすじ

十亀にとって高校も友達もどうでもよくて、父親がつくった借金の返済に追われ、バイトをしながら姉弟と一日をなんとか食べて生きること、それがすべてだった。そんな時、ふとしたきっかけから同じクラスの二宮と口を利くようになり、彼の明るさに十亀の心は少しずつ癒されていく。しかし、二宮にほのかな想いを感じはじめた矢先、哀しい運命が十七歳の十亀を待ちかまえていた-。表題作に加え、大人に成長した十亀が優しい恋人・万と出会い、映画監督への道を歩み始めた「今」の葛藤を描いた書き下ろしを収録。

感想・レビュー・書評

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  • 処分しようと手に取り
    ついつい読んで棚にそっと戻す笑

    漫画「キャッスルマンゴー」原作・木原音瀬
    十亀と万の出会いを描いた漫画のコラボ小説。

    「リバーズエンド」は十亀の悲惨な過去の話
    公園で暮らしていた子供時代や父親の借金でくるしむ兄弟達との生活。木原さんあなた鬼ですか笑
    不運だったが、不幸ではなかった…そういう十亀が切ない。゚(゚´Д`゚)゚。

    「god bless you」は漫画のその後の話
    仕方ないと諦めてきた人生に諦められないものができた…よかったなぁ十亀(꒦ິ⌑︎꒦ີ)

    • おびのりさん
      箱の中読了。
      しばらく、囚われる予定。
      箱の中読了。
      しばらく、囚われる予定。
      2023/07/01
    • みんみんさん
      囚われましたか笑
      いいとこ悪いとこひっくるめてガツンとレビューしてください‹‹\(´ω` )/››
      囚われましたか笑
      いいとこ悪いとこひっくるめてガツンとレビューしてください‹‹\(´ω` )/››
      2023/07/01
  • うっかり『god bless You』を先に読んでしまってちょっと失敗(笑)。

    時系列としては小説2編でマンガを挟む形になってた。
    読み手それぞれに好みはあるだろうけど、
    個人的には時系列通りに読んだ方がしっくりきた気がする。

    十亀さん目線で書かれてるから、というのもあるとは思うが
    はっきり言って十亀さんは活字で読んだ方がかっこいい。
    『キャッスルマンゴー』(特に1巻)を読んでたときに感じてた
    十亀さんの言動に関する座りの悪さ(多くを語らないが故の謎、とも言う)が
    鰐淵さんが言った「懐が深い」という言葉によって一気に瓦解した。
    万の「好きならもっと執着してください」という言葉もある意味真理だと思う。

    ここに収められた2編には
    そこかしこにはっとさせられる言葉が散りばめられている、と思う。
    それが後々ボディーブローみたいに効いてくる。
    そのボディーブローを堪能するために
    ちょっとしんどいときに再読するのもいいか、と思った。
    しかしこの書き方だとだいぶMっぽいな(笑)。

    • HNGSKさん
      めえーさん、初めまして。あやこと申します。
      リバーズエンド、いいですよね。私は、リバーズエンドを先に読んで、キャッスルマンゴーを後から読んだ...
      めえーさん、初めまして。あやこと申します。
      リバーズエンド、いいですよね。私は、リバーズエンドを先に読んで、キャッスルマンゴーを後から読んだ口ですが。
       万の言葉「好きならもっと執着してください」、本当にそのとおりだと思いました。万よ。よく言った!!と手をたたきました。
       これからも、及ばずながら、めえーさんのレビューを拝見させてください
      2013/05/20
  • 十亀の過去とか絶対つらいに決まってると思って、なかなか読めずにいたんだけど、ついに読みました
    …辛かったwww
    前半の過去編は、本当にやりきれなくて、つらくてつらくて…
    それでも最後の最後はハッピーエンドだって分かってるからまだ辛くても救いはある

    後半、キャッスルマンゴーのその後…
    めーっちゃくちゃ面白かったです!!!撮影シーンはんっぱない!
    ずっと読んでいたかったです…!!

    十亀に良かったね、万と幸せにねと心から言ってあげたい( ;∀;)

  • 『リバーズエンド』がとてもよかったです。とてもかなしい話ですが、十亀という人を知る上で欠かせない話だと思います。
    『god bless you』は、途中ちょっと、木原さん何か嫌なことでもあったんだろうかと思ってしまいました。でも最後はやっぱり感動しました。

  • キャッスルマンゴーを読んで、気になったので購入。
    キャッスルマンゴーの十亀の高校生の時のお話と、十亀と万が付き合った後のお話。
    前半部分は、十亀の不運が辛くて、、、でも、二宮という友達に出会えたのは、ほんとによかったな。
    後半部分は、映画制作のところも面白く、2人の不器用な気持ちも気になって、いっきによんでしまった。
    この先、十亀が映画を撮って、万もホテルが繁盛して、幸せになってるかな。

  • 漫画の一部分ということで不得要領
    「不運だけど不幸ではなかった」というくだりが心に残った

  • キャッスルマンゴーの前後の十亀の話。
    リバーズエンド、は十亀の過去の話。レビュー等をチラ見していたので覚悟していたが、壮絶な過去でせつなく心が痛くなった。
    gnd bless you、キャッスルマンゴー後の十亀の話。十亀のお仕事BL。というか、BL要素はほぼなく十亀という男の話。
    「不運だったが、不幸ではなかった」の言葉が一番こころに残る。
    希望のみえるラスト、良かった。

  • キャッスルマンゴーの十亀の過去と今。
    鞄のくだり。過去編を読んでからの現在編で、思わず泣いてしまった。

  • 木原音瀬さん原作、小椋ムクさんが漫画化した『キャッスルマンゴー』のコラボレーション作品。
    漫画は万視点でしたが、本作では十亀視点。
    過去の高校時代の十亀の話と、現在の映画に向き合う話、二本立てです。

    過去の話がとても良かった。
    貧乏で奪われ続ける過酷な生活であっても、悲観するのではなく諦めとともにそれを受け入れる姿が、優しいながらも寂しい。
    2本目の話も映画撮影のシーンや現場のやり取りがリアリティあってストーリーとしてとても面白かった。
    漫画を読まずに先に小説を読んだら、現代との繋がりがやや入りにくかったので、キャッスルマンゴーを読んでから小説読むのをお勧めします。

  • 同時発売された漫画「キャッスルマンゴー」に登場するキャラクター・十亀の前日譚と後日譚を描いた小説。
    漫画の方は読んでいないので小説だけの感想になりますが(あとがきまで読んで漫画版に気付きたくちでして)、全編に不思議な空気感が漂う物語でした。BLらしい駆け引きはありませんが、ひとりの男の人生、彼の抱く諦念と渇望を描いた物語として単純に読み応えがありました。また前編の極貧生活や、後編で描かれる映画撮影の様子が描写が緻密で魅了されました。機会があれば漫画の方も読んでみたいですね。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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