プルメリアのころ。 (Holly NOVELS)

著者 :
  • スコラマガジン(蒼竜社)
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本棚登録 : 107
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883864423

感想・レビュー・書評

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  • 1945シリーズ完結作
    シリーズ最弱ペアです(゚-゚*;)(;*゚-゚)
    またまたラバウルなので月光ペアも登場して仲良くなったり…終始ほんわかとしてます。
    ラバウル到着後すぐに大佐から「艦爆ね。少尉の後ろ。どうか」まるで近所のじいちゃんに世間話のついでのように言われたペア。喜びも束の間、ペアを組む操縦士は少尉とは名ばかりの千歳でした。
    出撃したくないと泣いて嫌がり、フラフラと離陸、敵がくれば怖いと泣き叫ぶ…しかし敵機を上手く交わして空母に爆弾を命中する腕を持つ不思議な千歳。

    身体も貧弱、皆に馬鹿にされた少尉・千歳の生い立ちを知ると涙が出ます(꒦ິ⌑︎꒦ີ)

    シリーズラストは軟弱貴族×畳屋の貧乏!!







    嫌々ペアからラブラブペアへ!!
    千歳がかわいいです(●︎´艸`)ムフフ

    • おびのりさん
      寝袋持って読みに行きます。
      寝袋持って読みに行きます。
      2023/08/25
    • みんみんさん
      とりあえず1か月住み込みでお願いします。
      とりあえず1か月住み込みでお願いします。
      2023/08/25
  • 2022/11/29-12/02

  • 1945シリーズ5作目で最終巻となる本作
    タイトルに初めて「 。」が付されているのはこの作品が最終巻と表明しているのかと思わされる

    本作は1945シリーズで最も最弱で現代の私達の価値観に近い2人、畳屋の息子でいて偵察員の新垣一(カズイ)と航空基地ラバウルにてお飾り少尉と揶揄される貴族出身の鷹居千歳が主人公だ

    千歳は見るからに軟弱で航空隊員にあるまじき高所恐怖症で泣き虫
    カズイもできれば楽をして出世し早々と内地へ帰還したいと目論んでいる
    2人の姿は何とも対照的なんだけど、心の芯にある部分は合い通じる部分が感じられるのが面白い
    毎回の飛行で嘔吐を繰り返し泣き喚きつつも決して逃げ出す事なく飛び立ち任務を遂行する千歳
    利己的な我欲を包み隠すことすら放棄していたというのに、千歳の心の内を垣間見てしまってからは、千歳の側にずっと添い続けると決心するカズイ
    2人の凸凹さがとても可笑しくも愛しい

    「プルメリアのころ。」は千歳とカズイの成長物語でもあると思う
    ともすれば利己的なカズイが千歳との出会いによって思いやり責任を負う事を厭わない男になっていく
    千歳はカズイとの契りによって心身ともに強い絆を得て1人の男として自立していく
    伯爵家での千歳と父との対話は静かに強い自信を漲らせた千歳が父を圧倒する
    過去にサヨナラを告げた千歳の姿はとても清々しい

    負傷し内地に帰還した2人が仲睦まじく暮らす様子には本当に幸せな気持ちにさせられる

    誰でもない肩書きなどもないただひとりの千歳を愛するカズイの大きな温かい胸の中で抱かれ
    千歳には毎日幸せな吐息を吐いて欲しい

  • 1945シリーズ完結作。
    カズイと千歳の物語。千歳は今までのキャラクターの中でもかなりのおっとりキャラで、物語自体もそこまで緊迫した雰囲気では進まない。けれど千歳の持つ孤独、不安や恐怖は今までのシリーズのキャラたちも感じていたこと。ただ、彼らがそれを表になかなか出さなかったということだけ…。そんな心を包んであげるカズイという図式も、今までと同じ。今までのペア達もやってきたことを、このカズイ千歳ペアが一番言葉にして、そして心繋げたのかなという印象がする。千歳がよく泣くからっていうのもあるのかな…。でもそんな千歳もカズイのためにと頑張る健気で芯の強いところがある。愛しい!
    それぞれのペア、皆出会えてよかったね…!となるんだけれど今回も本当にそう。お互いの唯一に出会えて本当によかったね…!という気持ち。

  • 1945シリーズ。太平洋戦争中の航空隊員同士の話。

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著者プロフィール

小説家。代表作『天球儀の海』『さよならトロイメライ』『初恋をやりなおすにあたって』(キャラ文庫)、最新刊『雪降る王妃と春のめざめ花降る王子の婚礼2』(キャラ文庫)。

「2021年 『笠井あゆみイラストカードブック 旦那はんと痴話喧嘩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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