金融屋―借金漬けにされる消費者たち

著者 :
  • 彩図社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883925995

作品紹介・あらすじ

貸し出した金は、10億円!平均金利は16%!
某大手消費者金融でトップセールスマンだった著者が明かす、サラ金の舞台裏。そこは人々が金に狂い、金に踊らされるすさまじい世界だった……。
具体的なエピソードを通して、サラ金のカラクリを解説。
おそるおそる覗いてみたい「多重債務者の末路」、同じ年収でも評価が違う「サラ金の審査の秘密」、これまでベールに包まれていた「取立ての実態」、絶対に成りたくはないが知っておきたい「多重債務者の成り方」、そして業界内で横行する「キックバックについて」などなど、サラ金業界の衝撃の裏話が満載。
これでもあなたはお金を借りますか!?

感想・レビュー・書評

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  • 元サラ金社員が語る内情本。
    まあ、だいたいイメージ通りの話なわけだが筆者が色んなエピソードを紹介してくれるので、読んでいてそれなりには楽しい。
    ソープに沈めるような闇金とは違うとしながらも、若い女性はそれだけで返済に使える資本を持つので融資がしやすいみたいなくだりが何度か出てきたのは笑った。

    グレーゾーン金利撤廃前で終わってしまうので、撤廃で壊滅的打撃を受けた後のサラ金事情も聞いてみたいものだ。

  • サラ金がどのように成り立っているのか。また、消費者金融の中で働いた経験のある著者の文章が非常に生々しく面白かった。また資本主義のビジネスである以上、消費者金融もいかにして利益を出すかを最優先に考えていると感じた。
    借金をする前に読んでおきたい指南書。

  • 元社員が語る消費者金融、衝撃の実態
    最初に言うておく……借りたら死ぬで!

    先に読んだ同じ著者の『アイフル元社員の激白―ニッポン借金病時代』と概ね同じ内容だった。
    著者は元社員であるだけあって具体的な話がたくさんあった。参考になった。
    一時期のCMの多さがその業界の隆盛を示している。
    法改正に伴って、弁護士事務所の過払い金返還のCMも5年ほど前すごかった。
    自分だけは大丈夫などと思わず、お金は計画的に使わなければならない。

  • 結局本来の自分を見失い現実レベルでの後先を考えずに背伸びをして金を借りる馬鹿が悪い。
    人間自分の程度に見合った生活水準で生活することが要。

  • 著者の基本的なスタンスとしては消費者金融寄りなのですが,その立場からの考えも充分に知っておくことが,仕事上大切だと思い,手に取りました。それほど目新しい事柄については語られていなかったように思いますが,本書をサラ金に手を出す前に読むと,少しは思い止まる気持ちが出てくるかもしれません。

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著者プロフィール

1975年横浜生まれ。埼玉県立川越高校卒業、中央大学法学部卒業後、大手消費者金融の不動産担保ローン部勤務。わずか2年で総額10億円を融資しトップセールスマンとして活躍。
現在は、トラベルライター、カメラマン&ライターとして、写真、文章を中心に活動。
著書に『サラ金トップセールスマン物語』(花伝社)、『アイフル元社員の激白』(花伝社)、海外子供写真集『視線の彼方』(ホンニナル出版)。
2000年より毎日更新ホームページ「かさこワールド」にて、旅行写真、猫写真、工場写真ほか、社会評論を執筆中。

「2007年 『金融屋 借金漬けにされる消費者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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