- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883926633
作品紹介・あらすじ
ブラジルにはファベイラと呼ばれるスラム街がある。
山肌にびっしりと建ち並んだバラック小屋に低所得者たちが暮らす一帯である。映画『シティ・オブ・ゴッド』の舞台になったことで、世界的にも有名になった。
ファベイラに暮らす人々はその日暮らしの生活を送っている。ファベイラの中にはマフィアが乱立し、些細なことで争いが起こる。
争いに用いられるのは、拳銃、機関銃などといった銃器であり、マフィアだけではなく、住人が巻き込まれ命を落とすことも多い。
ブラジルといえば、世界でも有数の犯罪多発国家であるが、源流を遡ればファベイラに行き着くのだ。
――はじめにより
戦う旅行者・嵐よういちが、危険旅行地域“南米”に突撃取材。
感想・レビュー・書評
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治安が悪くても危ない目にあってもそれを補ってあまりある魅力があることを伝えたい、とあるけど、これでもかと続く危ない目のオンパレードに手に汗握ってしまった。確かに魅力は伝わったけど、相当な準備と覚悟しないと乗り込めないなあ、と。荷物を全く持たずに、前、後ろ、横と15人の州兵に囲まれながら移動する日本人グループに遭遇、ってそこまでいるのかと。ブラジルに死刑制度はないが、様々な形で私刑の仕組みがあるのが制度の矛盾と言うか歪み。毎度のことながら、一節一節ごとのつながりが希薄なところもあるのはご愛嬌。バイーアの女王イヴェッチ・サンガロは聞いてみたいと思った。ペルーの強い酒ビスコに、レモン絞って、砂糖と卵白入れたビスコサワーも飲んでみたいと思った。そして編集者との関係。何か弱みでも握られているのだろうか...様式美なのだろうか。責任取れないしとる気も全くないと明言しながら、著者を、より危険なところに送り、危険な目に合わせて、命削ってこい、こんなんじゃまだまだ納得しませんよ、という様に、嫌悪感を感じた。
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