南米ブラックロード

著者 :
  • 彩図社
3.57
  • (1)
  • (2)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 26
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883926633

作品紹介・あらすじ

ブラジルにはファベイラと呼ばれるスラム街がある。
山肌にびっしりと建ち並んだバラック小屋に低所得者たちが暮らす一帯である。映画『シティ・オブ・ゴッド』の舞台になったことで、世界的にも有名になった。
ファベイラに暮らす人々はその日暮らしの生活を送っている。ファベイラの中にはマフィアが乱立し、些細なことで争いが起こる。
争いに用いられるのは、拳銃、機関銃などといった銃器であり、マフィアだけではなく、住人が巻き込まれ命を落とすことも多い。
ブラジルといえば、世界でも有数の犯罪多発国家であるが、源流を遡ればファベイラに行き着くのだ。
――はじめにより

戦う旅行者・嵐よういちが、危険旅行地域“南米”に突撃取材。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 治安が悪くても危ない目にあってもそれを補ってあまりある魅力があることを伝えたい、とあるけど、これでもかと続く危ない目のオンパレードに手に汗握ってしまった。確かに魅力は伝わったけど、相当な準備と覚悟しないと乗り込めないなあ、と。荷物を全く持たずに、前、後ろ、横と15人の州兵に囲まれながら移動する日本人グループに遭遇、ってそこまでいるのかと。ブラジルに死刑制度はないが、様々な形で私刑の仕組みがあるのが制度の矛盾と言うか歪み。毎度のことながら、一節一節ごとのつながりが希薄なところもあるのはご愛嬌。バイーアの女王イヴェッチ・サンガロは聞いてみたいと思った。ペルーの強い酒ビスコに、レモン絞って、砂糖と卵白入れたビスコサワーも飲んでみたいと思った。そして編集者との関係。何か弱みでも握られているのだろうか...様式美なのだろうか。責任取れないしとる気も全くないと明言しながら、著者を、より危険なところに送り、危険な目に合わせて、命削ってこい、こんなんじゃまだまだ納得しませんよ、という様に、嫌悪感を感じた。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1969年生まれ。東京都杉並区出身。独身。
20歳からイギリス、アメリカと留学(遊学?)して、その後、面白い写真を求めて海外を放浪する。90ヶ国以上を渡り歩く。
特に好きな地域は南米。
著書に『海外ブラックロード―危険度倍増版―』『海外ブラックロード―最狂バックパッカー版―』『海外ブラックマップ』『南米ブラックロード』『アフリカ・ブラックロード』『海外ブラックロード―スラム街潜入編―』『海外ブラックロード―南米地獄の指令編―』『世界中の「危険な街」に行ってきました』『世界「誰も行かない場所」だけ紀行』『未承認国家に行ってきた』『おそロシアに行ってきた』(いずれも小社)などがある。

哲学――楽しくなけりゃ、人生じゃない。

「2023年 『ウクライナに行ってきました』 で使われていた紹介文から引用しています。」

嵐よういちの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×