バレると後ろに手が回る脱税のススメ

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著者 : 大村大次郎
  • 彩図社 (2011年1月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883927784

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バレると後ろに手が回る脱税のススメの感想・レビュー・書評

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  • 税金に携わる仕事に就いて十数年経った。そこでよく思うのは、「知っている人は得をする。知らない人は損をする。」ということ。

    国税、道府県税、市町村税。いろんな税金がある。
    そして、実はいろんな制度があって、申請すれば減額になることもある。
    ついでにいろんな節税対策だってある。
    なーんにも知らずに放っておくと、損してしまうこともある。

    「節税」と「脱税」と「逃税」。
    「逃税」という言葉はこの本で初めて目にした。

    本書は元国税調査官が書いていらっしゃるだけあって、税務署の隙を突いた脱税事例が多く紹介されている。しかし、決して「脱税」を推奨しているわけではない。当たり前のことだけれど。
    ほとんどが国税についての話ではある。地方税についてはちょこっと触れられているくらいかな。

    最初の方ではいろんな脱税方法が書かれているんだけれど、よくもまぁ、こんなことをやるもんだ・・・と思うものも多い。結局はちゃんと税務調査官に目を付けられて、追徴課税されるんだけどね。簡単には脱税なんてできやしないのだ。
    でも、一番目を付けられにくい脱税方法は、一番シンプルだったりもする。どんな方法かは、読んだ方だけの秘密^^
    だからといって、やっちゃダメなのは言わずもがな。できる人は限られてるし、「脱税」というリスクを冒してまでするほどの金額は無理だし。

    時代に合わせた脱税方法というものもあるようで、これほど情報処理技術が進歩して、国際化も進んでくると、古いアタマではついていけなくなってしまう。「節税」という名のもとに、税法のグレーゾーンを狙った「準脱税」とでも言うべき会計処理がなされていたりもする。税務署も大変だ。

    税務署には税務署の事情があり、職員や予算が限られているので、できるだけポイントを絞って税務調査を行うらしい。だから、こういうところは目を付けられにくいよ、という情報もあり。このあたり、税務行政の弱いところを指摘して、問題点をあぶり出しているんだなと思う。ほかにも税務署OBと現役税務調査官との関係とか。改善すべき処は多々あるんだろう。

    英語では税金は「支払う」と表現する。「pay」を使うわけだ。日本では「納める」。なかには「盗られる」という方もいらっしゃるけれど(苦笑)。
    「支払う」という言葉には、その分の対価はちゃんと貰いますよという意思が見える。つまりは自分が支払った税金がどう使われているのかを意識している、監視している、ということかな。
    「納める」「盗られる」という言葉からは、義務だから仕方なく・・・という心が見える。自分が納得しているわけではないし、理解しているワケでもないけれど、しょうがないよね、といった感じ。

    確かに、国民には納税の義務があると憲法に明記されている。
    でも・・・。単に義務だから納めてる。それだけでいいのかな。自分が納めた(払った)税金がどう使われるか、それは監視しなければいけないんじゃないかな。
    それはやたらめったら行政や政府を批判しろ!と言うわけではない。自分自身には関係なくても、他の人には必要不可欠な行政サービスもあるということも知ってほしい。必要か不要かを判断するには正確な情報がいる。単に感情に流されて、「あれもいらない、これも無駄」って言うだけでは何にもならない。
    無駄な使い方をしていないとは言わない。というより、無駄はたくさんある。一納税者として憤りを感じることも少なくない。

    皆が納めた税金の使い道を決めるのは、国会であり、地方議会だ。
    その議員を選ぶのは?
    言うまでもなく、納税者なんだよね。
    国の運営の最終責任者は納税者であり、選挙権を持っている人たち。
    そう言う意味でも、運営の主な資金となっている「税金」についてもっと興味を持つことは大切ではないかな。
    自分には関係ないから・・・、難しそうだから・・・と言って知らずにいるのは責任逃れではないかな。
    こういった、少し「ギョーカイの裏話」的な要素が入った本から、少しずつ「税金」について興味を持つ人が増えていくといいな。
    そう思う。

  • 元国税調査官だけあって、現場でどう対応するか?
    というのが、知識ではなく、様々なアイデアを提案して、
    その中から 節税の方法を 指南する。
    税金に関して、正面切って取り組んでいるおもしろい 本だ。

    税金とられているけど、実際は 税金は無駄遣いが多いので、
    できれば、税金をかしこく納める事が必要だと言う。
    何故無駄遣いするのかと言えば、他人の金だからだ。

    脱税が成功する 3つの要素は、
    「不特定多数の客を相手にしていること」
    「領収書がいらないこと」
    「現金収入であること」

    税金とは、あくまでも 申告で成り立つ。
    そのために、修正申告もある。更正となれば、税務署の指示である。
    しかし、税務署は 質問検査権をもち、黙秘権は使えない。
    任意捜査、強制捜査ができるのである。

    脱税の手口は
    「収入除外」「経費の仮装」「在庫の除外」がある。
    税法の盲点を突く、脱税方法は、
    「調査回避」「無申告」「踏み倒し」にある。
    究極の脱税は、会社を倒産させることである。

    税目別脱税。
    「相続税」;離婚の手法で、慰藉料を払う。
    「贈与税」;お金でなく、モノをあたえる。
    「源泉徴収税」;日当支払い。9928円以内。
    「関税」;外国人パスポートの活用。

    脱税しやすい業種
    「パチンコ業」「医師・病院」「学校法人」
    「風俗業」「宗教法人」「建設業」「大企業と総会屋」
    「政治家」「家族企業」「高級官僚」「農家」

    税金を正しく理解して、正しい脱税をしよう。
    なるほど。

  • なかなか良い内容だと思います。
    勉強になること多々ありました。

    知識でなく、知恵の部分が書いてありますね。
    実体験を元に書いておられるので、
    スッと入ってくる内容です。

  • 今回初めての確定申告をやることになり、全く知識がないから情報収集の為この本を手に取りました。

    税金を納める国民と脱税を取り締まる国側が居るのはいいんだけど、どっちも人。
    自分が得することを考えて脱税をするのは国民も国も変わらないんだなと思った。

    自分は払う側だからこっち目線で書くけど、
    国の為に税金を納めてると思ったら
    その取り締まる側の国税のトップがその地位を盾に脱税をしていて、
    そんな倫理もクソもないとこに金なんか払ってられるか、なんて思ってしまった。
    しかし脱税はいかんので、やれる限りの節税はしたいなと思いました。

    もっと勉強します。

  • 知らない世界過ぎて面白い

  • 脱税のケースが多々紹介され、いかに脱税は難しいかと、気づかされる。脱税スキームは複雑化していくが、調査官もそのスキームを覚えていくので、結局イタチごっこである。タイトルとは違い、脱税をススメてはいない。

  • いろいろな手口を紹介してるが、かの「自殺のすすめ」と一緒で、これらの手法では全て税務官に見破られますよ!という内容。でも勉強になりました~(笑)

  • 元国税調査官の大村大次郎さんの本。
    「脱税のススメ」とは超アグレッシヴなタイトルではあるが、実態としては脱税の手法やその摘発事例を紹介する事で、税制に対する知識を啓蒙しようとする意図を感じる本。

    書店でぱらぱら見て、その意図を感じた事と、普段僕らが接する経営者の方の興味関心に近いと想定して購入。
    ネット書店ではこういう購買行動は取れない気がする。

    前段で税金の仕組みと国税調査のしくみを解説、次に実際の脱税のやり方とそれがどの様な形で摘発をされるのかを解説。後半は実際の脱税事件のニュースリリースから、その事件での解説や国税の意図を丁寧に説明。

    税制にたいする理解は進むが、この本を読んで「よし、この手で脱税しよう!」と思う人はあまりいないと思う。良書。

    ただし、国税OBの事件については危機感を覚えるばかり。
    構造の制度疲労はここでも強くおきていると感じた。

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