文豪たちが書いた 怖い名作短編集

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  • 彩図社 (2013年12月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883929665

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文豪たちが書いた 怖い名作短編集の感想・レビュー・書評

  • 彩図社文芸部編『文豪たちが書いた 怖い名作短編集』彩図社。

    11人の文豪による不思議な話、奇妙な話、身の毛もよだつ話など15編を収録したアンソロジー。

    読み返してみると、いずれの短編も現実世界と異世界との境界線が曖昧であるか、或いは無いかの如く、当たり前に不思議な世界を描いていることに気付く。科学の進歩が現実世界と異世界との間に境界線を作ったことで、人間は不思議なことを容易に認めなくなったのかも知れない。

    夢野久作『卵』。夢か現実か曖昧な中でストーリーは展開し、嫌な感覚だけがずっと残る作品。

    夏目漱石『夢十夜』。『夢十夜』の中でも最も怖い第三夜より。確かに怖い。後の怪談話のお決まりパターンとなったストーリーは見事。

    江戸川乱歩『押絵と旅する男』。江戸川乱歩にはミステリー作品の他にホラー作品も多いが、もしかしたらミステリーのトリックとホラーの仕掛けには共通点があるのかも知れない。

    小泉八雲『屍に乗る人』『破約』。どちらも人間の死後の怨念を扱った作品。小泉八雲は日本人より日本の心を理解し、より日本的な心理を描くことに長けていた作家だと思う。

    小川未明『赤いろうそくと人魚』『過ぎた春の記憶』。童話で有名な作家だが、ホラー作品も多い。

    久生十蘭『昆虫図』『骨仏』。どちらもミステリー色の強い短編。昔はこのような趣の作品が多かったように思う。

    芥川龍之介『妙な話』。大昔、芥川龍之介はかなり読んだが、こうした不思議な話は今読んでも、なお面白い。

    志賀直哉『剃刀』。初読み。志賀直哉にこうした風合いの作品があったとは。江戸川乱歩にも似たような短編があったと思う。

    他に、岡本綺堂『蟹』、火野葦平『紅皿』、内田百間『件』『冥途』。

  • 2016年、23冊目は再読月に隙間読書用が読了したもの。アンソロジー系(?)。

    収録は、夢野久作、夏目漱石、江戸川乱歩、小泉八雲、小川未明、久生十蘭、芥川龍之介、志賀直哉、岡本綺堂、火野葦平、内田百聞。11作家、15作品。怪談、奇談の類いを集めた、広義の近世日本ホラー作品集的な一冊。

    既読は江戸川乱歩『押絵と旅する男』のみ。単独作既読も夢野久作くらいかなぁ。小泉八雲も読んだよぅな記憶はあるけど……。後は、学生時代に教科書で読んだ程度とか、全くのお初とか、「王道知らず」は、相も変わらず。

    『押絵と旅する男』は前に読んだのは四半世紀以上前だが、色褪せみせずに「大好きだ」と言える一編。小川未明『赤いろうそくと人魚』も好き。小泉八雲『破約』のラスト4行は唸らされた。この辺りがお気に入り。

    以上が、★★★★☆。他は★2.5~3.5位。総合評価は★★★☆☆。

  • 小川未明「赤いろうそくと人魚」は何度読んでも味わい深い哀しさ虚しさが残る作品。「過ぎた春の記憶」もちょっと怖くて面白く読んだ。そして、やっぱり芥川龍之介はいいな!と。「妙な話」が飛び抜けて光ってた。

  • さすが、さすが。

  • 怪奇小説がテーマのアンソロジー。
    作品のセレクトが非常にオーソドックスで、物珍しさは余り感じない。その代わり、定番の作品を手軽に楽しめる。怪奇幻想小説のアンソロジーは数多く出ているが、本書のように『ベタなセレクトのアンソロジー』というのはありそうで無かった印象がある。
    ベタなだけあって大半は既読なのだが、再読しても面白い作品ばかりなので予想以上に楽しめた。

  • 毎日暑いので涼しくなるかと思い、読みました(笑)。
    文豪たちの不思議な話や怖い話を集めた本ですが、私は怪談が苦手みたい。小泉八雲の怪談で鳥肌が!! 思惑通り涼しくなれました。怖い話は苦手なので普段ならまず手に取らないジャンルですが、たまにはチャレンジしてみるのもいいかな。

  • 血みどろ……というよりかは、帯にあるとおり、背筋がぞくりとする話が多かったな。
    なかなか読む機会が無かった「赤いろうそくと人魚」
    結局アレなんだったの!?「卵」
    圧倒的な表現力「押絵と旅する男」

    おもしろかったなー。

  • 夏目漱石、夢野久作、江戸川乱歩、内田百閒、岡本綺堂などなどそうそうたる顔ぶれが書いたちょっとぞくっとする話を集めた短編集。タイトルからものすごく怖い話を期待すると若干期待はずれかも? でもそれぞれ味わい深い怖さ・・・。
    小川未明の「赤いろうそくと人魚」は改めて読むとやっぱり怖いなあ。人魚姫とはまったく違う風合い。

  • 小泉八雲の「屍に乗る人」が柳家喬太郎さんの新作落語「鬼背参り」によく似ている気がしました。「鬼背参り」は夢枕獏が作ったそうですが、これからインスピレーションを受けたのかな

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