12歳からの読書案内 海外作品

著者 :
  • すばる舎
3.54
  • (4)
  • (6)
  • (13)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 86
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883995813

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 12歳から、とタイトルに冠しているが12歳をとうに過ぎた大人の方も楽しめる海外文学のブックガイド。

    児童文学、ヤングアダルトが主なのだが、時折ドキッとするような本が混ざっていて気が抜けない。
    バタイユとか、学校の課題図書に絶対入らないからなあ。
    12歳って、何でも読んでいいんだ、読ませていいんだ、と思った。

    親が本を与えるだけでは親の趣味と希望が大きくでてしまい、子供が好きなものばかり読んでゆくと偏ってしまう。
    でも、こうやって読み巧者達の魅力的なレビューで知らない世界に誘われるのもまた楽しいと思う。

    ハリポタの次に何読んでいいのかわからない・・・という人にもいいかもしれない。

    • だいさん
      金原さんの本
      雨月物語も 結構きわどい内容だったと思う
      金原さんの本
      雨月物語も 結構きわどい内容だったと思う
      2019/02/15
    • 5552さん
      だいさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。

      金原さん版の『雨月物語』があるのですね。
      私は原本も映画も触れたことないの...
      だいさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。

      金原さん版の『雨月物語』があるのですね。
      私は原本も映画も触れたことないのですが、大人でも衝撃的な内容だと聞きます。
      ・・・金原さん、攻めますね・・・(^-^)
      2019/02/15
  • 甥へのプレゼントの参考に。
    海外編ということで、全て翻訳もの。小説以外にも百科事典系やノンフィクションなども。
    他作品同様、大人でも十分楽しめる作品ばかりです。むしろ国内作家を紹介した同シリーズより面白そうに見える。

    まえがきのやコラムを執筆している金原さんが「今の日本は年齢層を問わず、音楽など読書に限らず国内ものばかり見て、内側ばかりで外を見ようとしない」ということを書いています。それについての苦言もありますが、「でも、わかるんだよ。他の国のことはわかりにくい。人名地名もカタカナばっかりで読むだけでしんどいんだよね。実は自分も…」というような本音も。
    ああ、わかる。私も学生時代は細かい全集物の翻訳本を喜々として読んだけど、今は国内ものばっかりに。
    日本が翻訳大国というのは知っていましたが、そこでも取り上げられています。せっかく恵まれた環境にいるんだから、また読んでみようかな。
    本の紹介もいいけど、このコラムがまた面白いのです。

  • 読みたい本が沢山見つかって困った。

  • 海外編。国内編ではそれほど気になる作品に出会えなかったけど、こちらでは結構見つかった。今、外文に対する興味が強いせいもあるけど、いかんせん海外に関する知識が少ない、ってのも大きいかも。トヨザキ社長もここでは編者に名を連ねていて、それもポイント高し。でも、彼女がお勧めしている作品は、殆どがここ以外でも名前を聞いたことのあるものだったけど。それはさておき、早速気になったものからチャレンジしてみたいと思います。ちなみに、社長以外の選者で、一番気になる率が高かったのは、責任編集の金原さんでした。

  • 12歳からとのタイトルだが、当然、大の大人が読んでも面白そうな本がたくさん紹介されている。紹介されている本は絵本から大人向けの本まで様々。

    あとがきにも書いてあるが、学校で推薦される本とは、味わいが違うものが多い。切実に、人生のひりひりさを感じるような本がたくさん載っている印象。

    世の中には、面白い本がたくさんあるということを教えてくれ、小説を読むわくわくさを思い出させてくれる本。

  • ゲーテ「自国語しか知らない者は、自国語も知らない」

  • 国内作品版に続き、海外作品版も読んだ。
    自分が読みたい作品がワンサカ掘れた。
    長女に薦める本を探す、という当初目的は消失しました(笑)

  • 海外のYA本100冊を紹介。「毎日が愛おしくなる」などの分類もいかしているし、多彩な執筆者によるレビューがまたいい。

  • 自分では手に取らない本がやっぱりある。
    買うのは厳しい。でも、購入せずとも、図書館利用で読める本もあるわけで。

    こちらの本で紹介されるのは、ほとんど児童書。児童書って、本を読む子供に好意的で、そういうものを買い与えることを厭わない人や、図書館に連れて行ってくれたりってことがないと、実際子供の頃には読めなかったって人、結構いるのではなかろうか。
    私もその一人で、今更モリモリ読んでいたり。でも、児童書って奥が深い。大人も大変だけど、子供の頃はもっと世界が狭くて、逃げ出せないとばかり思っていたから、今より苦痛なこと、多かったもんなぁ…

    とりあえず、メモをとったので、これから徐々に読んでいくつもり。

    金原氏のコラムで、日本ほど各国の翻訳がなされている国は珍しい、というのがあって、訳の好みや質は数多あれど、日本語以外の言語でスラスラ読書ができない私にとっては、なんてありがたいことなのだろうと、訳者の方々に感謝した。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1954年生まれ。翻訳家、法政大学社会学部教授。フィクション、ノンフィクション、児童書など、多ジャンルにわたって翻訳を手がけ、特に海外のYA(ヤングアダルト)作品を精力的に翻訳し、日本に紹介。訳書は550点以上。主な訳書に『武器よさらば』(ヘミングウェイ)、『青空のむこう』(シアラー)、『月と六ペンス』(モーム)、『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年』(サリンジャー)、『リズムがみえる』(アイガス)など。エッセイ集に『サリンジャーに、マティーニを教わった』『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』など。日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』『怪談牡丹灯籠』など。ブックガイドに、『10代のためのYAブックガイド150!』、『13歳からの絵本ガイド YAのための100冊』、『翻訳者による海外文学ブックガイドBOOKMARK』など。

「2020年 『ゴーストダンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

金原瑞人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×