魔法のことば―星野道夫講演集 (SWITCH LIBRARY)

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著者 : 星野道夫
  • スイッチパブリッシング (2003年4月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884180096

魔法のことば―星野道夫講演集 (SWITCH LIBRARY)の感想・レビュー・書評

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  • 星野さんの講演集

    何度も同じエピソード
    何度も同じ体験のお話

    語られるのですが
    飽きることなく
    心に届いてくる

    人に語られた言葉は
    命を持って
    立ち上がってくる

  • 一つひとつのお話はとても素敵で心を打つものなんだけど、同じような話が繰り返されるのは、本としてどうなんだろう。こういう形で講演録を本にするというのは、本人が生存していたら同意することなのだろうか?

  • 静謐な写真と温かい文章でまとめられた、アラスカ写真家、星野道夫氏の講演集「魔法のことば。」著者自身も写真集でアラスカの大自然に魅せられて、大学在学中にアラスカの小さな村にホームステイをした。それがきっかけでアラスカ写真家を志すようになったそうです。

    道なき道をスキーやカヤックを使って移動する。フラッグストップ --駅はなくどこからでも乗り降りする-- ができる鉄道。白夜の光で遊ぶ子供たち。生き物のように蠢くオーロラ。崩れ落ちる氷河。暗くて寒くて過ごしにくい北国の生活を、星野道夫氏はありありとロマンチックに語ってくれます。

    「僕は一頭のクジラがこういうふうに解体されていくのかと興味深く見ていたんです。その解体の仕方というのは昔から決まっていて、それは年寄りの指示がないと若者はうまくできないんですね。解体をするのは、クジラを射止めた若者のクルーがクジラの上に乗っかって解体をしていくわけですけれど、周りに必ず年寄りがいて指示を出している。そのときのクジラ猟で見た若者の顔は本当に輝いていたんですね。」

    「そして年寄りが非常に力を持っていて、若者は年寄りの知恵がなければクジラを解体していくことができない。年寄りに対してああいう尊厳を持てる社会はとても健康的だなという気持ちをそのとき持ったんです。」

    大自然の中でゆったりと年を重ねて行く人間の生活。クジラ猟の話も、私はそういう健全で壮大な社会でなら子供ものびのび育つし、青年の顔も輝いているだろうな、と思いを馳せておりました。著者の文章を読んでいると、遠い昔、人々が小さな村で生活していた頃、訪れた旅人と一緒に村の子供たちがたき火を囲み、冒険の話を聞かせて欲しいとせがんで夢中になって話を聞く、そんな情景が浮かんできます。素晴らしい語り手です。

    年中ピカピカに晴れたロサンゼルスでの生活も長くなりましたが、久しぶりに吐く息の凍るしんとした冷たさをリアルに感じました。一度に読破しないで少しずつ、少しずつ、そして何度でも読みたい大切な一冊です。

  • 2011/5/2購入

  • 愛しいけど変わっていくもの、自分以外のおおきな力でなんともならないもの、美しいもの 星野さんは何度も同じことを語っているので、私もアラスカに立ってみたくなってしまった

  • 突然の死が訪れる3か月前に日本で行われていた講演の内容を読んで、星野さんが民族の起源にまで思いを馳せていたことを知りました。
    アラスカの自然のこと、伝えられてきた文化のこと、人々がどこから来たのかということ。。
    もしかしたら世界の誰よりも知っていたのが星野さんかもしれない。
    現地の人に間違われるほどアラスカの人に似ているという星野さんが、そんなにもアラスカに惹きつけられたのはなぜだったのか。
    彼の役割はまだまだあったんじゃないのか。
    なぜあのような形で亡くなってしまったのか。。不思議に思います。

  •  アラスカに惹かれ、アラスカに渡り、アラスカで暮らし、アラスカを撮り続けた写真家  星野道夫。野生動物の撮影中、命を落とした。そのあまりに早い死は、多くの人に惜しまれている。本書は、各地で彼が語り聞かせた話を収録した講演集である。


     故星野道夫の死を悼む解説者、池澤夏樹氏は、本書の巻末に書いている。「彼は、本当に大事なことしか言わなかった。そして、本当に大事なことは何度でも言った」。また、読者に向かってこうも説く。「この本を一気に読み終えるのではなく、一つずつを時間をかけて、読むのがいい。近代人として効率を求めてはいけない。なんといってもこれは効率がすべてを損なってしまう前の社会の知恵を書いた本なのだから」。
     北海道十勝市清水町の写真展で、岐阜県国府町町民館で、山梨県立八ヶ岳自然ふれあいセンターで…、各所で星野道夫は聴衆に語って聞かせた。身近な自然と同じように大切な「遠い自然」。そして、旅するカリブーや、一匹のオオカミを追いかけ、原始の自然に憧れ続けながら、最終的にはそこで暮らす人に最も惹かれていること。エスキモーの鯨漁に参加し、自然を敬う狩猟民族に心動かされる…。いつまでも聴いていたい、優しい魔法のことばが紡がれる。(S)

  • 星野道夫さんを知ってから早速図書館に探しにいったとき
    この本に初めて出会った。

    あとから作品をいろいろ読んだけれど
    この本に最初に出会ってよかったと感じた。

    講演集なので
    星野さんの講演で伝えたかったことが何回も何回も繰り返し出てくる。

    一回だけじゃなく何回も講演を読むことで
    感じるところがたくさんあった。
    原点としてまた読みたいなぁ。

  • [hyahya MEMO]池澤夏樹の帯書きの通り「彼は本当に大事なことしか言わなかった。そして本当に大事なことは何度でも言った。」星野さんの講演10回分が収録されている。第四章まで読んで、帯書きを実感。同じエピソードの繰り返しだ。あとがきにあるアドバイスどおり、一週間に一章読むような、時間をかけて読むこととする。

  • これを読んで、わたしはアラスカに
    行くことを決心しました。
    心友と是非行きたいです。
    星野さんありがとう。

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