火を熾す (柴田元幸翻訳叢書―ジャック・ロンドン)
- スイッチ・パブリッシング (2008年10月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784884182830
感想・レビュー・書評
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短編集。最初の話なんて見も心も凍るようだ。
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柴田元幸翻訳版。コヨーテのバックナンバーを買って読もうと思っていたところにちょうど出版されて助かりました。淡々とした語り口が好きです。
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ワンテーマを深く掘り下げるスタイルは好み。火を熾すだけで、1本作るなんて! 奇をてらうわけではなく、柴田元幸いうところの「小説の面白さの原点」だ。
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短編ばかりなのだが、生と死の狭間に引き込む。
引き込まれる感じが気持ちよかった。 -
100年前の作品だが最近の翻訳で違和感ない。報われることもあれば、報われない(敗北、死)こともある。そこに至る過程での極限状態での人間の心理を巧みに描いている。
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短編にも関わらず、1つ1つの文章がドーンと響いてくる
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ぎちぎちと音がするような、「生きる」ということ自体の力を感じることができる。文章で。たかだか文章で。本を読むことの面白さとはこういうもんだ、と強く強く感じた。こういう文章を引っ張りだしてこれる訳者の慧眼にも感謝したい。
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とても良かった
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ジャック・ロンドン(1876~1916)
アメリカ人作家, 社会主義者, 牡蠣密猟、アザラシ狩り, 北米大陸の放浪, クロンダイク地方のゴールドラッシュへの参加, 新聞特派員として日露戦争時の日本・満州への赴任など, 行動的人生, 服毒自殺
「メキシコ人」と「一枚のステーキ」が面白かった.
どの物語もジャックロンドン自身の体験が基になっていると感じる. 他人に助けられることはなく, 1人で考えて, 結論を出して, 行動する. 人は結局のところ1人で生きていくしかないもので, 人生はその連続なんだという人生観を感じる. 結果はどうであれ, 人は何かしらの結末を求めているって感じ. -
「メキシコ人」が秀逸。孤独。不屈の精神。
言葉にするとチープ