原宿百景 (SWITCH LIBRARY)

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著者 : 小泉今日子
制作 : 若木信吾 
  • スイッチパブリッシング (2010年7月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884182946

原宿百景 (SWITCH LIBRARY)の感想・レビュー・書評

  • キョンキョンは誰もが認める、紛れもない80~90年代のトップアイドル。
    くりっとした大きな目、きゅっと尖った可愛いあご、小さな顔、囁くような歌声。
    ただ画一化されたアイドルという枠にはまらず、なんだかいいな、おしゃれだなと目が離せない存在でもあり。

    ご両親のことや昔の友達、芸能界に入る前後のこと。
    自身で描いた文章から、その時代の空気感まで伝わってくる。
    住む世界はまるっきり違うのに、同い年である私にとって
    どこか懐かしいような、不思議と共感できるそんな感じ。

    プロデュースした方もブレーンもきっとあの時代の最先端、
    この本で原宿を語る方々も、かつてananなどで見覚えのある、
    まさに時代を創ってきた方ばかり。
    過去を賛美するだけでなく、年下の世代に伝えたいとする姿勢にオトナを感じた。

    かっこいいオトナの女性になったキョンキョン。
    彼女が素敵に年齢を重ねていく姿を見て行けるのは嬉しいし、
    同年代にもパワーが湧いてくるというものです。
    そんな意味でやっぱり私にとって永遠のアイドルだと
    この本を読んで改めて。 (Y)

  • 諦観の女(ていかん の ひと) 「小泉今日子 原宿百景」

    諦観(てい-かん)
    〔名〕(スル)
    1 本質をはっきりと見きわめること。諦視。
    2 あきらめ、悟って超然とすること。
    -大辞泉より-

    「仕事なんて辞めたいぐらいが丁度いいんですよ。
    だって、大好きで仕方がないものに失望するよりは…
    それに、仕事なんてそんなに大したものじゃないんですよ」

    正月三が日の最終日。
    タレントのYOUと女装のコメンテーター、マツコ・デラックスと
    箱根温泉を旅するという番組で、小泉今日子はそうつぶやいた。

    そこにいた誰もが─ブラウン管の中も外も─、一瞬ぎょっとしたと思う。
    アイドルとして一時代を築いた人、そして40代半ばでまだ十分に
    若く美しい女性の語り口としては、あまりにも淡々としていたから。

    尼さんみたいな女(ひと)だな

    と、思った。

    高級旅館の瀟洒なダイニングルームで、ほどよく酔ってはしゃぐ2人を
    よそにもくもくと料理を口に運び、問われたことに言葉を選びながら
    答える。
    浴衣姿の彼女はたっぷりのお湯でゆがいたように、清浄だった。

    髪を刈り上げ、キョンキョンと呼ばれ、「なんてたってアイドル」と歌った
    彼女と、今の彼女は明らかに違う。

    20数年の間に、何があったんだろう?
    ぐっと引きこまれ、本書を手に取った。

    本書は「小泉今日子 原宿百景」と題されたフォトエッセイ。
    33個の原宿の風景とそこにまつわるエッセイおよび対談から成る。

    自然光の中で撮影された小泉今日子は、いつも静かに微笑んでいる。
    そして、小泉今日子によって書かれたエッセイは、どれも不思議な暗さと
    明るさに満ちている。

    原宿という町を通して、彼女のこれまでが描き出される。
    そこには、はげしい感情のようなものはない。

    父親の会社の倒産と、家族解散。
    普通の女の子が芸能界に入り、アイドルという商品になっていくこと。
    空を飛んだ後輩のこと。
    両目を失った黒猫のこと…

    引き返せない人生の変化の中で、起こる出来事をありのままに
    受け止める事を自らに課してきたひとなのかもしれない。

    嘆きや後悔ではなく、ただありのままに見つめ、受け入れる事が、
    人として生きていくための知恵だったのかもしれない。


    何かを諦めたとき、静かな境地に達することがある。
    それを希望ということもある。


    「原宿百景」の中の「キョンキョン」の目は、何もかも見通すように、静かにそして澄んでいる。

  • 変わっていく私と、変わらない私。原宿はいつも私を見ていてくれる-。小泉今日子がナビゲートする原宿の33の風景。エッセイ11篇、対談17篇も収録。『SWITCH』連載を加筆訂正し再構成。折り込み地図付き。

    図書館で借りたけど2類か・・・。290 地理・地誌・紀行だそうです。

  • キョンキョンの文章はやっぱりうまいしおもしろい。飾らずに自分の心に正直にシンプルに生きている印象を受ける。なんかステキなんだよね、キョンキョン。キョンキョンみたいな大人の女性がこれからの私の人生のお手本です。

  • 【No.26】雑誌『SWITCH』のキョンキョンの連載をまとめた一冊。文才があるし写真もいい。ただ後半はほとんど対談だったので、もっとエッセイの量を増やしてほしかった。

  • 最近ではNHKテレビ小説『あまちゃん』の天野春子役が鮮烈であった。直情径行な娘あきのさらに上を行く直球派の春子は、過激に自分を押し通す存在として描かれていた。『あまちゃん』の脚本家は1970年生まれの宮藤官九郎だから、その時代のこねたがたくさんちりばめられていて、それが妙に心をくすぐるというところもあった。

    と、ここは『あまちゃん』のことを語るところではない・・・。

    華々しく、若さが売りのアイドルから次のステップに進むのは難しい。そのステップが上手くいかないために芸能界を去っていった人は数多い。また、アイドル時代にすべての運を使い果たしてしまったかの如く、その後は“あの人は今”的な存在になってしまう人もいる。
    そういった難しい局面を乗り越えて、現在もなお輝いている“アイドル”こそ、小泉今日子だ。本書は、アイドル時代を過ぎたあと、自分の現在地を確かめ、そして新しい自分自身に進んでいこうとする姿。エッセイストとしても評価が高い小泉今日子の素の部分が良く現れています。小泉今日子ファンの方はもちろんのこと、女性の方にも読んでほしい一冊です。


    『日々是表参道』内のレビューはこちらから
    http://omotesando.iinaa.net/know/koizumi.html

  • 雑誌に連載された、
    キョンキョンのエッセイと対談と写真集
    対談を読むのは少し苦手なので
    流し読みだったけど、
    対談相手が面白い
    和田誠さん、安西水丸さん、etc…
    なんといっても、
    キョンキョンのエッセイがとても好き
    原宿にまつわる若い時のことを
    飾り気がなく、素直でサバサバして
    それでいて、優しくあたたかいエッセイ
    写真は、もちろんカッコ良くかわいい
    相変わらずのキョンキョンでした

  • 原宿。渋谷。インタビュー。コラム。きょんきょん、かわいい。

  • 小泉今日子のエッセイや親しい人達との対談を織り交ぜながら、思い出のある街角で撮影した写真で原宿の街を紹介する1冊。よしものばななも帯で「あまりの文のうまさと、あまりの暗さに驚く」と書いているが、小泉今日子のエッセイを読んでいると、彼女の感じ方が表現されていて興味深い。対談の方はエッセイに比べると少々冗長というか、退屈な感じもするが、色々な世代の様々な分野の人達と等距離で自然体に接する人となりが窺える。

  • 私は著者の事をほとんど知らなかったので、
    す、凄い。。。という感じです。
    「風花」が見たくなりました。

  • キョンキョンはデビュー前、ヤンキー だった、らしい。


    本書では、デビュー前から原宿で遊んでいたこと、デビュー後もしばらく原宿に住んでいたこと、好きだった場所や店も回想したり当時の友人と対談したりしている。

    勉強家が伝わってくる。

    読書家だし、文章も上手い。

    母親のこと、第三者視点で書いているのもすごい。

    当時賑わせたアイドル歌手の自殺の取り上げ方も…ね。

    クリエイティブな友人が沢山いるのは、彼女がクリエイティブだから、だと思った。

  • よしもとばななさんが褒めていたので読んでみた。
    が、さして面白くなかった。

    でも、キョンキョンは好きです。

  • キョンキョンのエッセイのファンです。
    東京に住み始めた2010年、原宿表参道という街が大好きで、
    なんとなく立ち読みしたんですが、惹かれるものがあり、購入しました。
    キョンキョンがこんなにまで文才があって、感受性が豊かだとは。
    自分の歴史(芸能界以外も)にこんなにまで向き合って対話している人だとは。
    私は、子供時代のことをここまで鮮明には覚えていません。
    忘れたい思い出もいっぱい忘れた程です。
    そんなことをして、ああ、もったいないことをしたかもと感じさせられました。
    とある、亡くなった芸能人との夢の中での対話の話にはホロっときました。
    キョンキョンはきっと、周りの人たちへの慈しみの観察眼が鋭い人なんだと思います。
    かの同潤会アパートの写真も入っています。 ウルッと来ました。

    しかししかし。
    やっぱりこの方、かわいいです。 着ている洋服が生き生きして見えます。 おしゃれは大事。
    ☆**☆**☆**☆**☆**☆**☆**☆**☆**☆**☆**☆**☆**☆

    久々にこの本を読み返しましたが、やっぱり好きです。
    写真を趣味にするようになってから読み返すと、人もモノも生きているんだって思わせる本だなと感じました。

  • 対談は退屈。
    でも、エッセイはすごくいい。
    写真もいい。
    原宿の今昔がわかるのもいい。

  • うまくて昏い<br /><br />素人だった中学時代に通い、アイドル時代には住んでいた思い出の街、原宿を舞台に予想外に仄暗い過去を振り返るフォトエッセイ。<br />大前提として文章がまず達者だし、きれい。<br />歌詞を書くだけあり、リズミカルに、淡々と、それでいてしっかりと緩急をつけて日々を綴る。<br /><br />なにより、キョンキョンという偶像との距離感が絶妙。<br />自分がスターであることを、アイドルだったことを忌避せず、嫌悪せず、礼賛せず、固執もしない。<br />非常にフラットに、アイドル、スターの自分と接することができていて、当時のことを振り返るのに、妙な自意識が介在しない。<br /><br />彼女しか書けない傑作<br /><br />たぶん出版社の志向のせいだけど、対談部分がサブカルに寄りすぎて、ある種専門的な内容になっているのが非常に残念。

  • キョンキョン、かわいい。

  • キョンキョン大好き。いつもそうだけど装丁もすてき。

  • キョンキョンの原宿の本の、あまりの文のうまさと、あまりの暗さに驚く。アイドルになるっていうことは、大きく人生が損なわれることなんだ・・・そこを抜けてきたキョンキョンはほとんど無敵の存在だ。byばななさん。

  • 小泉今日子はやっぱりアイドルだ。
    正統派ではない「やんちゃなアイドル」。
    この系譜は、後にも先にも小泉今日子しか未だいない。
    和田誠との対談にあるように、生意気なんだけど正しいことを言う。
    だから大人は「おお!」と簡単に虜になっちゃう。
    そんなアイドルだ。
    数多くの、そんな大人に囲まれて育て上げられたアイドルの「育ち」が原宿という街を舞台に語られている。

  • ことばのテンション

    一冊を通して感じる、テンションが好きです。

    写真には、人と場所との距離感がそれぞれあって心地よいです。

  • 好きなんだよなー。いろんな人とつながっている小泉今日子。ライフスタイルが素敵、魅力的です。

  • 小泉さんは文章を書くのがうまいなと思いました。
    ただ、すごく老けちゃったな~と感じちゃった!!

  • タイトル通り原宿での写真&対談&エッセイ

    エッセイは原宿だけではなく若かりし頃の憧憬や想いで面白かったが
    対談は知らない人の身内の昔話にはあまり興味が持てなかったので一部とばし読み。

    【図書館・初読・10/11読了】

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33/100景、十代の時間を綴ったエッセイ11篇、友人達との対談17篇。

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