MONKEY Vol.5 ◆ 死者の歌――イギリス・アイルランドの物語

制作 : 柴田元幸 
  • スイッチパブリッシング
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・雑誌 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884183981

感想・レビュー・書評

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  • ヴァージニア・ウルフに、ジェームズ・ジョイスなど。イギリス、アイルランドの傑作小説が、当代随一の“目利き”によって集められました。

  • 毎号欠かさず読んでいる柴田元幸責任集『MONKEY』も5巻目。今回の特集はイギリス・アイルランドの小説。
    柴田さんのまえがきによると、(ものすごく乱暴な一般論をふりかざせば、という前置きはついているものの)「アメリカ文学が自分が<いま・ここ>にいることに苛立ち、憤りがちであるのに対し、ブリティッシュ=アイリッシュ文学は<いま・ここ>と折りあおう、歩み寄ろうとする傾向がある。」とある。本書に掲載された小説を読み進めていくと、確かにこのまえがきの言わんとするところが感じとれる。(柴田さんのまえがきや解説は、いつも的を得ていて読者を導いてくれる。)ぞくっとする、じわっとくる読後感は今号の肝だ。
    また、本書の連載陣の村上春樹、古川日出男、岸本佐和子の文章は相変わらず楽しい。(ただ、この連載陣のうち川上弘美だけはどうもワタシは受け入れられない。特に今回のものは。。)今回あらためて思ったのは、村上春樹というのは名文家だということ。特別に好きな作家ではないのだけれど、『MONKEY』誌上で綴っている「職業としての小説家」の文章は毎回流れるように入ってくる。今回の内容も、後からツッコミを入れたくなるような箇所が実はいくつもあるにもかかわらず、読んでいる間はすっと入ってくるから不思議だ。

  • 2015-2-15

  • 特集-死者の歌 イギリス・アイルランドの物語にピンと来ない自分が悔しい。
    ウルフ、コンラッド、ディケンズ、ジョイス等オールスターキャストなのに。
    村上さんの「職業としての小説家」は、
    今までに読んで知っていることも多かったが、いい話だ。
    こんなのもある(http://bit.ly/1NpUX4M)。

  • 村上春樹さんの連載が載っているということで、買いました。
    読みました。
    今回は、「小説家になった頃」のお話でした。
    その感覚わかります!というのがあって一気に読みました。
    次回も楽しみです。

  • 今回の本編も長短織り交ぜ、楽しめた。巻末の連載は今回もとてもよかった。

  • 本編も楽しめたが、古川日出男の宮澤賢治リミックスが面白かった。村上春樹は安定感抜群です。

  • 柴田元幸責任編集。
    特集 死者の歌 イギリス・アイルランドの物語。村上春樹 「職業としての小説家」"小説家になった頃"が良かった。例の神宮球場のヤクルト開幕戦、先頭打者ヒルトンが2塁打を打ったエピソード。

  • 本編はさておき、岸本佐知子の連載がとても良い。今回は赤坂見附で、彼女が翻訳家になる前に6年半勤めた街を再訪し、なくなってしまった店や人に想いを馳せる。かつて関わった多くの風景がなくなっているが、唯一最後まで乗らなかったボートハウスだけが残っているのを目にし、「私が触れなかったものだけが残っているみたいだった」という一言がぐっと胸に刺さった。

  • モンキーも五冊目。

    今回も面白かった。

    ジェームズケルマンという方のショートショート、チャトウィンにあてた池澤夏樹の短編が特に好き。

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著者プロフィール

1954年生まれ。東京大学名誉教授、翻訳家。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、スチュアート・ダイベックなどアメリカ現代作家を中心に翻訳多数。著書に『アメリカン・ナルシス』、訳書にジョナサン・スウィフト『ガリバー旅行記』、マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』、エリック・マコーマック『雲』など。講談社エッセイ賞、サントリー学芸賞、日本翻訳文化賞、早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。文芸誌『MONKEY』日本語版責任編集、英語版編集。

「2023年 『ブルーノの問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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