黄色いマンション 黒い猫 (Switch library)
- スイッチパブリッシング (2016年4月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784884184483
感想・レビュー・書評
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18~21歳まで原宿に住んでいたというキョンキョンの原宿にまつわるエッセイです。
それにしてもキョンキョンの文章の読みやすいこと。
サッパリしていてあけっぴろげでテンポがいいのでグイグイ引き込まれました。
原宿という町名がずいぶん昔になくなっていたことを東京に住んでいるのに知りませんでした(^^;
今でも若い子は「神宮前」に行きたいとは言わず、「原宿」に行きたいって言いますもんね。
個人的には原宿といえば、吉田拓郎が作曲した「風の街」を思い出します。
~~ 表参道 原宿は/懐かしすぎる友達や/人に言えない悲しみすら/風が運んでしまう街 ~~
吉田拓郎ではもう一曲「ペニーレインでバーボン」もなつかしい。
表参道の喫茶店「ペニーレイン」はなくなってしまって、もう行きたくても行けない。
キョンキョンには特別な思い入れはなかったですが、この本を読んで素の小泉今日子さんに対する好感度が上がりました。
学校の勉強が嫌いで、アイドルになってから中退を勧められて学校をやめたそうです。
そしたら勉強が好きになった。学校をやめたことがコンプレックスになるのが嫌でたくさん本も読んだと書いています。
文庫本を1冊持って1人で喫茶店に入るのが好きらしいし、すっかり読書が生活習慣に溶け込んでいたのですね。
「この本読みたい!」という気にさせてくれるらしい小泉今日子さんの書評の本も読んでみたくなりました。
単に、"こんなこと"や"あんなこと"があった、という思い出話にすぎない内容でしたが、なぜかとても素直な気持ちにさせてくれる本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かったです。
小泉今日子さん、文章も良いなぁ。
飾らず真っ直ぐで、キョンキョンの声で再生されました。最後から二番目の恋、好きだったな。
ヘビーな出来事も経験だ、と受け止めて、これからも強く生きられるのだろうと思います。
寂しがり屋だけど一人好き、というところに勝手に親近感です。あと、読書家さんなのですね。MILK着られるのかっこいい。
誰も見ていない時に自分自身を大事にしてあげられるのは大人の女の醍醐味。
続けることは、変わり続けること。
ふむふむ。
キョンキョン、書評集もあるのですね。読みたいです。 -
まるで小説のよう。
僭越ながら文才があるのだろうと感じた。
案外赤裸々に綴ってあり、50歳を目前にした等身大の小泉今日子が垣間見れた。 -
ゆるく読めるキョンキョンのエッセイ。
アイドル時代のことも含め、キョンキョンの自然体な日常が垣間見える。
ミステリーとかサスペンスとか続けて読んで疲れたので、箸休め的に読むのにちょうど良かった。 -
私より少し歳上だけど、同じ昭和世代としてその頃の原宿を思い出しながら読みました。芸能人の彼女と一般人の私では住む世界が全く違うのに、何故か親近感のわくエッセイ。小泉今日子さん、好きだなー。
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キョンキョンの書くエッセイは
サラリと読めて、くすりと笑えて楽しいはずなのに
読み終わるとなぜかいつも少しだけ切ない。
十代半ばでアイドルになって今はもう50代。
どんな時でも、目の前の出来事を
そのまま受け止めてきた強さと優しさが
文章の隙間隙間からこぼれ落ちてくるようなエッセイと
今まで知らなかった家族の話、夭折してしまったあのアイドルの話・・・
私の週刊誌的好奇心すら、たっぷり満足させてくれるという
なんともお得な一冊でした。 -
こんな小泉さんは知らなかった。
読んでいてこんなに心地よい文章は初めて。 -
2021.11.6
同世代のキョンキョンのエッセイ。
自分の生い立ちや家族のことを赤裸々に描いているのが、今でのエッセイとだいぶ違う印象。
愛猫とのお別れは号泣もの。