日本人が知らない「二つのアメリカ」の世界戦略

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著者 : 深田匠
  • 高木書房 (2004年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (585ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884710668

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日本人が知らない「二つのアメリカ」の世界戦略の感想・レビュー・書評

  •  「二つのアメリカ」、これは何のことでしょうか? アメリカには共和党と民主党の二大政党があるということまでは多くの方がご存知でしょう。しかし、「そうか二大政党だから二つ勢力があるという意味かw」程度ではないのです。

     では何故「二つのアメリカ」なのか?この二大政党はその根本から世界戦略が違うと著者は指摘する。その世界戦略構築に至る底流にある二大政党の指向・思想を端的に言えば、「自立・自律」を基調にし、文化伝統調和(アメリカの場合はキリスト教的なもの)を大切に世界を包み込んでいこうとする秩序重視指向の共和党(保守といわれる所以。また反共でもある)と、ユダヤ資本をバックにグローバル経済(伝統や地域特性など糞くらえ、と言ってしまえば言い過ぎか?)を推進し、利益の最大化(経済で測りがたい価値を相対的に軽視しがち)をよしとし、伝統的に容共の思想が強い民主党(共和党の保守に対しリベラル的指向が強い)になるのです。

    そして、この思想指向から出てくるものは何か?現実に起こった最近の事例から説明的に記述する。「自立・自律」には当然「我々の安全は責任をもって勝ち取る」という指向があり、それが将来の大きな危険(大量破壊兵器は建前。破壊兵器は実際には無かった為、大義が無かったと批判される所以。しかし著者は、「大きな危険」の正体を、破壊兵器ではなく、共産陣営(今は支那が中心)に組み込まれるリスクを懸念したと見ている)を積極的に摘み取る、いわゆる先制攻撃をある意味正当化する「イラク戦争」へと繋がる共和党ブッシュ政権の政策になる(米ソ冷戦から米中冷戦へ)。またグローバル経済推進といえば、聞き覚えの多い方が多いと思います。そうです直近の一例を言えばTPPです。これはアメリカの経済活動にとってプラス(アメリカ国民が広くプラスになるかどうかはまた別。米国内の特定の勢力が渇望しているといった方が適切)に作用する為、民主党オバマ政権が強力に推進している政策なのです(経済活動の利益が多分み見込まれる米中提携を模索)。

    さて、直近の事例を引用したが、過去百年、民主党と共和党がどのような方向性で歩んできたか簡略に指摘している下りを本書から抜粋する。

    -----ここから-----
    二十世紀の百年間、日米英三国同盟を夢見たマッキンレーに始まり、日露戦争講和を仲介したセオドア・ルーズベルトを経て、「日本はアジア防共の砦だ」と終生主張していたフーバー、そして「強い日本の復活」を待望する現ブッシュ政権に至るまで、共和党はいつも日本の立場に理解と共感を持って接してきた。その一方、ワシントン会議のレールを敷いたウィルソンに始まり、ソ連に操られて日本を追い詰めたルーズベルト、原爆を投下し東京裁判を強行したトルーマン、中共と結び対日経済戦争に狂奔したクリントンに至るまで、民主党は常に日本を敵視し警戒し抑えつけようとしてきた。これらの歴史が物語る真実は、この二大政党の対日観や共産主義に対する姿勢が全く正反対であるということなのであ。そして、かつてGHQ内部で熾烈な路線対立を繰り広げたストロングジャパン派(共和党)とウィークジャパン派(民主党)が、今なおアメリカを二分して存在しているという現実を日本人は決して忘れてはならない。
    -----ここまで。p314から一部抜粋-----

    引用中「日本を追いつめたルーズベルト」とあるが、大東亜戦争全期間を含む1933年~1953年までの二十年間は民主党政権が継続しており、ルーズベルト政権中枢や、政策シンクタンク内部には計数百人規模のソビエトのスパイが浸透しており、この期間を通じて対日政策がソビエトを利する為の政策(対日戦争を実現する為のハルノートもスパイが作成。またこの最後通牒の内容は共和党にはギリギリまで隠ぺいされていた)に徹していた... 続きを読む

  • 20070403
    序文が皇国史観全開だったので途中で読むのやめた本。
    暇があればリベンジしたい。

    アマゾンの書評にも、反日アジア国への反論に使える、とか書いてあるので
    基本的にはその路線かと。
    紹介欄には、新思考的な文句が並んでたのだが・・・残念

  • 分厚く盛りだくさんですが、主張が明確なので読み進めやすいと思いました。いろんな見方を知るために読みました。

  • 書籍が厚く充実しています。それでいて、テーマが多様に分かれているので、通読する必要もなく、興味があるところから読めます。お得ですが、当ブログでも引用したようなマスコミが報道したがらないことを知ることによるストレスを味わうので、微妙。ちなみに、私は、購入して後悔してません。

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