日本のこころの教育

著者 :
  • 致知出版社
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感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (163ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884745943

感想・レビュー・書評

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  • こんにちは、の意味も
    さようなら、の意味も知らなかった。
    そして日本の国旗のことも。
    中黒という白地に黒い線のある国旗に
    なりそうだったなんて。
    日の丸でほんとによかった。

    無知だなぁ〜自分。

    もう一度ちゃんと読み直そう

  • 【Amazon紹介文】
    「日本はなぜ『日本』というのか?日本の国旗はなぜ『日の丸』なのか?」
    年間1千万人超が海外に出かけるなど、「国際化」が進んでいる日本人。
    しかし、海外で外国人から冒頭のような質問を受けたとき、正しく答えられる人がいったいどれだけいるだろうか?
    同様に、ふだん何気なく使っている「お父さん」「お母さん」という言葉が、もともとどのような意味を持っているのかということを知る人は少ないに違いない。
    著者はかつて、神奈川県の有名私立高校の国語の教師だった。
    当時の「外人」校長から、「『さようなら』の意味は?」と問われて、「はた?」と窮してしまう。
    その意味を確かめることができたのは、10数年後のことだったという。
    このように、日本人であるがゆえに、日本的なるものの根源について、かえってその本来の意味や成り立ちに無自覚なままであることは多い。
    そして、そこに込められた意味や成り立ちが、どれほど感動的なことであるか……。
    本書に出合えた読者は、日本人として誠に幸運であったといえよう。
    本書は、東洋思想家として日本の伝統文化に造詣の深い著者が、「日本のこころの教育」の演題で、岩手県花巻市の私立花巻東高校の全校生徒を対象に行った講演をもとに構成したもの。
    2時間近い講演の間、生徒たちは私語一つ交わさず聞き入っていたという。
    その感動を伝える生徒たちの感想文も収録している。

    ※2002.6.28読書開始
     2002.6.29読了
     2011.11.5売却済み

  • 「日本人」とは?
    本書を読んで日本に生まれて良かったと心から思えるようになった。
    外国人に、「原爆は必要だったか」と意見を求められたときに答えられる現代人は少ないのではないか。
    日本の歴史・文化に向き合い、教養として身につけることの大切さを痛感した。

  • ●たぶん『人生に悩んだら「日本史」に聞こう』の参考文献リストにこの本が載っていたので、手に取ったと思われる。

    ●「自国の文化や伝統を学ぶことの大切さ」を、改めて教えられた。

  • 日本人は古来から太陽を崇めてきた。
    だからこそ国旗には太陽を、国名には日(太陽)の本、とつけた。

    日本に根付くものや日本人といえば、サムライスピリッツや真面目で勤勉、神の国、というイメージもあるが、やはり太陽を崇める日の本の国、日本!というイメージが大きい。

    最近はどこかの国の汚染物質や黄砂、光化学オキシダントなんかで、きれいな太陽を拝むようなことも少なくともなってしまったけど、太陽と日本人は切っても切れない結びつきがある。
    だいいち、日本を造ったのも太陽の神様、天照大神やし。

    昔の人は、初日の出に限らず、日の出のときには太陽に向かって拝み、お陰様で元気にやっておりますと、崇めてきた。

    また、『こんにちは』や『さようなら』、『お母さん』『お父さん』の言葉も元を辿れば、太陽につながっていく。

    もともと『こんにちは(今日は)』の『今日』という言葉は、古くは太陽の意味をもつ言葉で、地域によっては太陽のことを『今日様』とか『こんにちさん』とか呼ぶ地域もある。
    そして、もともとの挨拶は、『今日は、お元気ですか』というのが短縮されたもので、『太陽さんのもとで、元気に生きていますか』という呼び掛け。

    そして『さようなら』ももともとは『さようなら、ご機嫌よう』が短縮しない挨拶で、『今日は、お元気ですか』と言われたあと、『はい、元気です』と応答し、『さようならば(太陽さんと一緒に生活しているならば)、気分がよろしいでしょう』という意味がある。

    太陽と共に生きている日本人ならではの挨拶だなと思った。

    『お母さん』とは語源は『カカ』、太陽が燃えている様子のことで、カカ様と呼ばれることもあった、また『カカ』の『カ』と自分の身体の『ミ』をつけてお母さんのことを『カミさん』と呼ぶのもここから。

    『お父さん』は食料の糧をつくったり、危害から守ってくれるお父さんに対し、太陽さんと同じように『尊い』という意味から『トト』となり、『お父さん』になった。

    うちの子は『ママ、パパ』と呼んでるけど、言いやすいからという理由を卒業して、日本人の心として『お母さん、お父さん』と呼ばせようと思った。

  • 宮沢賢治で有名な、花巻東高校の生徒に講演したときの書き起こしと生徒の感想文である。

    一般に高校生向けの講演集だと、わかりやすく解説しようとしてつまらない内容になってしまうものが多い中、
    本書は、知らないことも多くとても勉強になり、シンプルな構成でとてもわかりやすく、口語であるが本にしてもそれほど違和感のない、心地よい講演の書き起こしであった!

    僕も、高校生の時にこんな話を聞けたらよかったなぁ。

  • 「さようなら」の意味、かみさん、おとうさんの意味、日の丸が国旗になった経緯など、知っているようで知らない日本のこころ。

著者プロフィール

境野勝悟(さかいの・かつのり)
1932年、横浜生まれ。円覚寺龍隠庵会首。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。私立栄光学園で18年教鞭をとる。在職中、参禅、茶禅一味の茶道を専修するかたわら、イギリス、フランス、ドイツなど西欧諸国の教育事情を視察、わが国の教育と比較研究を重ねる。
1973年、神奈川県大磯にこころの塾「道塾」を開設。1975年、駒澤大学大学院・禅学特殊研究科博士課程修了。各地で講演会を開催し、経営者、ビジネスマンから主婦層に至るまで幅広く人気がある。
著書に、 『超訳 般若心経 “すべて”の悩みが小さく見えてくる』 『超訳 菜根譚 人生はけっして難しくない』『超訳 法華経 あなたはもっと「簡単に」生きられる』 『道元「禅」の言葉』『芭蕉のことば100選』 『良寛 軽やかな生き方』 『一休「禅」の言葉』『老子・荘子の言葉100選』(以上、三笠書房《知的生きかた文庫》)などベストセラー・ロングセラーが多数ある。

「2021年 『超訳 こころに響く親鸞の言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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