- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784884747480
感想・レビュー・書評
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Part2です。アジアチャイルドサポートの池間さんが、今回はモンゴルのマンホールチルドレンに焦点を当てて書かれています。単に子供達の貧しさや悲惨さだけを訴えているのではなく、そこからどう前へ一緒に進んでいるかを熱く語られています。私がモンゴル贔屓な理由が自己理解できた想いです。
どんな政治体制が良いのかはわかりませんが、物心共に豊かになるには、どちらかが欠けている者同士が、補完し合うのが一番の近道なのかもしれないと言う想いを持ちました。
そして私が行った1998年よりも、2000年以降の方が治安が悪化している事には驚きました。そんな中、池間さんのご活躍には本当に頭が下がります。
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池間氏の国際ボランティア活動レポート第二弾。第一巻のモンゴル該当箇所とかぶる部分もあるが、本書はモンゴルに焦点をあてており、モンゴルでの活動一色である。この本から啓発されることは、ボランティアで現地のふれあいは全体の5%であり、残りはすべて資金集めや交渉ごとだいう現実。戦争のドンパチは一瞬で残りは移動・塹壕堀ということに近いようだ。またホームステイは日本の子供そして親へのプラスの影響が大きいということ、まさに情けは人のためならず。ただ難しいのは事務局を通さない里親独自の動きで現地側の一体感が損なわれる点の指摘は、まさに現場を切り盛りしている人の声だ。きれいごとではすまない現場のマネジメントがあるのだろう。
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帯に書かれた言葉より
「モンゴルの
貧困地域に
生きる
子供たちが、
命の尊さと
生きる
意味を教えて
くれる!」
本書と出会ったのは、著者の講演会会場でした。2007年6月16日(土)、社会活動に熱心な方々から教えていただき、高松中央ライオンズクラブ主催による「日本人こそアジアの子ども達に学んで欲しい」とテーマに掲げた講演会を聞きにいきました。この時の講演の内容は衝撃的で、何か知ったふりをしていたかのような自身の愚かさを見つめなおす機会ともなりました。
沖縄生まれの著者は、主にアジアで過酷な現状を生き抜く子どもたちの姿に心を動かされ、支援のために行動しています。講演会では、100円の靴が買えなくて、ガラスの瓶を踏んで死んだ子どもの話などを通じて、自分自身が一生懸命に生きていくことを日本人に訴えかけられていました。
本書では、モンゴルの子ども達に光を当て、音楽学校の設立や日本の子ども達との触れ合いについて記録しています。フィリピン、タイ、ベトナムの記録を含む「あなたの夢はなんですか? 私の夢は大人になるまで生きることです。」とともに、多くの方々に読んでいただきたい。
子ども達は真剣に訴えれば、必ず分かってくれる――と経験に基づき断言する著者の行動に、日本の大人として学んでいかなければならない、と思いました。 -
「最も大切なボランティアは自分自身が一生懸命生きること」
本文p.222