- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784884748456
作品紹介・あらすじ
渋沢栄一はなぜ一代で500もの会社を創ることができたのか。いまこそ「論語=道徳」と「算盤=経済」を一致させる哲学が必要!
感想・レビュー・書評
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原書の解説書。原書を読んだあとの思い出しと整理に有効。
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渋沢栄一の思想がわかりやすく理解できた。
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かなりおすすめです。
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渋沢栄一『論語と算盤』を、上智大学名誉教授 渡部昇一氏が読み解きます。渋沢の言葉を直接解説するというよりはむしろ、渡部昇一氏自身のエピソードも交えながら、どう解釈したかというもの。言い換えると渡部教授による『論語と算盤』の講義録のようなもの。手始めまたはより分かりやすく理解したい人に好いと思う。
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日本では、万葉集を作った直系が日本人だが、ギリシャ人はソクラテスの時代のギリシャ人の子孫ではない。中国も同じく、孔子の時代の子孫ではない。
法は発見されるもの=ハイエク。
ローとレジスレーションと分ける。ローは人間が作るものではなく発見するもの。天賦のもの。必要な法律はレジスレーション。ローとは、天道。
カント「わが上なる星の輝く空」と「わが内なる道徳律」
ことを急がず、形成動かしがたい時期があることを知るべき。
本多静六も逆境にあった。その時は諦めて運命に身を委ねる。
「富にして求めくんば執鞭の士といえども、われこれをなさん」「もし求めべからずんば、われが好むところに従わん」きちんとした富が手に入るなら、執鞭の士になってもかまわない。富を手に入れるのに、してはいけないことをしなければならないならば、貧しくてもいいから好きなことをやる。
成功の第一歩は、よい習慣を身につけること。
教育勅語が倫理観になった。が、逆に廃止されると従う倫理観がなくなった。
道徳と利殖はどちらも欠かせないもの。
一流とは、仕事を楽しむ境地に達したものをいう。
一所懸命やると楽しくなるのが仕事の本質である。
マイトイズライト=強いものの申し分は、いつも善くなる。
人のために尽くすのが一番いいが、自分の利益を求めてその結果、世の中のためになっていればそれでいい
乃木大将は、明治天皇に殉じた。
論語には奇跡が語られていない。啓蒙思想。
死後に名声をとどめる例。=孔子、菅原道真。
成功よりも、正しい道に生きることを誇りに思うべき。 -
日本資本主義経済の生みの親とも言える渋沢栄一。
その著書である「論語と算盤」について解説された本。
論語は道徳であり、算盤は経済活動である。
道徳心を持って、経済活動に邁進せよと訴え続けてきた渋沢栄一の
考え方が分かる。 -
休日を利用して一気に読了。
孔子の儒教と朱子学の違いが分かりスッキリした。
これからも何度か読むような気がする。 -
残念
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渋沢栄一の言葉を知っている人生と、知らない人生、特に仕事をして行く上では、知っていた方がいいのではないか。
大げさに言えば、ブレそうになった時、軌道修正する内なる力を取り戻せる1冊。 -
著者 渡部昇一がこの本を書いた理由は時代なのではないだろか?、ヘッジファンドの時代、サブプライムローンという金融の道徳のなくなった時代だからこそ、「論語と算盤」は読み直されるべきだと言っている。「お金は貴ぶべきものだけど、お金を善用して社会を活発にしていくこれが重要」と渋沢は言った。渋沢の言葉は「算盤勘定だけではなく道徳を学ばなければならない」と言う事だ。本家の中国でも資本主義の導入でモラルが低下し孔子を見直す機運があるそうだ。