- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784884749026
感想・レビュー・書評
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考え方に支配されれば、詮ずるところ理性の奴隷となって血の通った温かな心が消えてしまう。
理性は嘘をつくことができるが、感性は嘘をつくことができない。
理性で人は動かない。
私が感性を重んじる所以がこの本に詰まっています。 -
理性と感性を両方使いこなすこと。
何かに狂う、情熱を持つ。
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「今どきの若者は・・・」と言わないといってるのに
「今どきの政治家は、経営者は・・・」といっていて矛盾を感じた。
なら自分がやれば良い。
批評することは何も生まないのでは? -
芳村思風先生の本を初めて読みました。共感することばかりです。もっと他の著書も読んでみたいと思いました。
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「いまこそ、感性は力」行徳哲男、芳村思風
理性は嘘をつけるが、感性は嘘をつけない。
自分が自分に戻れるのは感動した時だけ。これは天与の叡智。
我々は命のうちから湧いてくるものがなければ行動しない。
自分の人生を生きると言う事は、欲求に基づいてその思いを実現していく事。
理性で考えた理想や目標は命に苦しみを与える。命から湧いてくる欲求に基づいて抱いた理想や目標は命に歓びを与える。
人間の本当の幸せはしたい事をする事。したい事をできないのは不幸。
感性とは自分を自分に戻す力。感性命はあるが、知性命や理性命はない。知性や理性をどれだけ磨いても命はつくれない。
感性とは本当の私自身。
理性によって感性を育てる事で心が生まれる。その為に理性を使う。
感性は人間の本質であり命の本質であり、宇宙の究極的な実在。感性を本当に極めていけば、宇宙の摂理に則った生き方ができる。
皆の役に立つような方法で自己実現する事。
人間が理性を支配して使いこなして人間的に生きる事が感性の哲学目標。本当の自己に戻るには、感性を原理とした生き方を覚える事。
感性には調和作用、合理作用、統一作用がある。
合理が合理性となり、合理性が知性となり、知性から理性が出てくる。この流れで進化している。
私が私で生きているから、あなたがあなたで生きる事を大事にできる。
考えると言う行為の中にはある種の否定が入るが、感ずる行為は受け入れる力。
狂の中にいる時、一番自分が自分に帰属できている。
人間にとって最高の哲学とは「この為なら死ねる」ものを持つ事。これがないと本当の感動はない。
働きを喜びに変えるのが喜働。働きが喜びになるのは、人間が創造的になった時。人は創造する意欲に満ちている時が一番幸せ。
働きが苦痛になったら地獄。
徳とは無類の明るさの事。
「咸宜」とは、「ことごとくよろしい」という3千年前の中国の教え。実存のあらゆる現象を肯定する。 -
部長のレビューを見て気になったので、お願いしてお借りした本。
理性だけではなく、感性の重要さや、リーダーの条件等が書かれていて勉強になる部分が多いです。
一部、「人類の課題に対応できるのは日本人だけ」とか、「広島に遷都すれば日経平均10万円も可能」とか、がっかりしてしまうようなことも記載されていますが、感性の重要さについては理解できます。 -
とても単純に
感性。。。直感。。。は役に立たない雰囲気がないだろうか?
それは、あいまいで、ことばにでき難く、結局分かり切れないという理由で、だめなものになっていないだろうか?
でも(←あえて・・・)
人が動くとき、つまり感動するとき、
そこには、
説明できる理由があるのではなく、
ことばにできない納得があるように思うのです。
・・・・
つまりは、人は理性で泣いたり、怒ったりするのではなく、
感性で喜んだり、悲しんだりするってこと。
だとしたら、
私は"感性の人”になりたいと思うのです。
そして。。。できれば、
感性と理性の関係を有機的につなげていきたいと思うのです。
それを考えていく視点をくれる一冊。
ここにそれぞれの"感性"を見つけるヒントがあるかもしれません。
最後に
・・・・
矛盾があるから人間は美しい
・・・・
とあります。
読み進めてその理屈を考えると、それは感性ではなく、
でもわかりたいから考えてそのつながりの理を「ことば」にしようとする。。。
そんなことをしているうちに、「なんだか、こんな感じ」という何かが自分の中に感じれて、それが”自分の感性”の視点だんだなぁ~~と思います。
人はすごいのです。
たくさんのことを雲のように点々とそのままたくさん浮かばせながら、
人はその点々の中で、なんだかんだいって。。。(笑)なんだか"わかる"という感覚を持てるのです。 -
じつにすばらしい
対立する概念(ソクラテス以来の弁証法)を対立しない哲学を持って論破
行徳先生は行う人であり
芳村先生は(行うけれど)思念する人です
いい本に出会えて、生きてきたかいがありました
感激と感謝です