楠木正成

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著者 : 童門冬二
  • 致知出版社 (2011年9月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884749316

楠木正成の感想・レビュー・書評

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  • 楠木正成の実像に迫りたく、同時に三冊を読むことにしました。小説では著者のネームバリューで本作を選びましたが、失敗しました。これは著者の正成に対する単なる感想文です。正成が後醍醐天皇に終生味方をした理由は天皇の人柄が好きであったからと、まるで理由も説明されていません。また正成の戦略、戦術の元を中国の兵法書「六韜三略」としていますが、そもそも「六韜」と「三略」は中国の兵学の「武経七書」に数えられますが、全く別の書物です。「六韜」は源義経が愛読したと伝えられ、巻(四)の虎韜は虎の巻の語源になったとも言われます。「三略」は北条早雲が兵法の極意を悟ったとのことですが、どちらも今では口語略が簡単に手に入ります。
    一体著者は兵学のバイブルの二つの本を読んでいるのでしょうか?内容には一言も触れていないので、分かりません。
    著者は吉川英治の「私本太平記」は当然に読んでいるのでしょうが、本作はそれに優るところは全くありません。しかし正成はこんな単純な人間だったのかと疑問に思い、他の本も読みたくなるという「入門書」には良いかも知れません。

  • 「忠臣の鑑」「日本人の鑑」と讃えられる楠木正成。鎌倉幕府滅亡から南北朝の動乱期、無私無欲で後醍醐天皇に命懸けの忠義を尽くした名将は、どのように生きたのか。人生観が乱れがちな現代だからこそ、「日本人の美しい心」を呼び覚ましてくれる楠木正成に学ぶ意義は大きい。

  • 太平記の時代を知るには、分かりやすく概観することができた。
    後醍醐天皇から厚い信頼を掛けられた楠木正成が命を賭してでもと思う気持ちになるのは分かるような気がする。が、足利尊氏が九州に逃げ延びた時に、後醍醐天皇に対して足利尊氏を呑みこむべきと諌言したにもかかわらず受容れられなかった時に、何故命を懸けても自説を通さなかったのか疑問が残る。太平洋戦争突入直前の山本五十六と同じで、これが美談となって日本人気質を作り出したのかと思う場面である。
    これまで、新平家物語で平安末期から鎌倉時代初期を知り、また太閤記で戦国時代を知ってきたが、今度は私本太平記(吉川英治著)を読んでみようかと思う。

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楠木正成の作品紹介

歴史上最も忠義を貫いた希代の名将の生き様を描く渾身の歴史小説。

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