マーケティング22の法則: 売れるもマーケ 当たるもマーケ
- 東急エージェンシー (1994年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784884970239
感想・レビュー・書評
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マーケティングにおける不滅の法則が書いてある。
ささった法則をいくつか。
4.知覚の法則
事実ではなく知覚が全て。
5.集中の法則
マーケティングにおける最も強力なコンセプトは、見込み客の心の中にただ1つの言葉を植え付けること。シンプルな言葉を1個焼き付ければ十分。
6.独占の法則
2つの会社が顧客の心の中に同じ言葉を植え付けることはできない。2番手メーカーは新たな付加価値で持って勝負すべきという話。
7.梯子の法則
顧客から見て自社のプロダクトがどのハシゴのどの位置にいるかを認識して戦略を決めるべし。競合はどこなのかを顧客目線で認識すべきという話。
11.遠近の法則
マーケティング効果は長い時間が経って現れる。バーゲンセールをアルコールに例えている。晩には興奮剤、明朝には抑制剤。短期的には売り上げは増えるが、顧客に正規の値段で買わないことを教えることになる。長期的には減る。
12.製品ライン拡張の法則
個人的に自分のモヤモヤが1番解消された法則。すでに成功を収めたブランド名を冠して別のカテゴリーに進出する圧力が存在する。顧客の頭の中でのイメージは分散し結果何も残らなくなる。
長期的には失敗だが短期的には成功することが多いので各社が行う。
15.正直の法則
マーケティングの中でもPRよりの法則。ネガティブな面を正直に認めることで顧客はオープンマインドになりポジティブな側面を聞き入れてくれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
8万冊以上もの本を通して、これは本物だと仰るわらし仙人より頂いた本
マーケティングの勉強がしたかった自分にとってなんと有益な情報が得られたことだろう。
人の体験談も大事だけど、その裏にある経済を動かす法則を理解出来ていたら、応用が効く
本書にはその法則が22も書いてある。 -
30年くらいたっているマーケティング本。
当初においては、たしかに重宝されそうな内容だが現代においてはSNSやテクノロジーの発達により、書いてあることをそのまま活かせるかというとそうでもない。
しかも後半になってくると同じ内容の繰り返し。
ようは自分たちのポジションを自認したうえで、顧客が持つ言葉でイメージを刷り込んでいけと言ってるだけな気がした。 -
1994年の本なので事例は古いですが、この本に書かれているマーケティングにおいてやるべきこと、やるべきではないことは2022年現在でも十分に通じる法則だと感じました。如何に基本が重要かを思い知らされます。特に、「一番手の法則」「カテゴリーの法則」などは、新規ビジネス立ち上げの際に、「対立の法則」はシェアトップを奪う時に使えそうです。
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アルライズ、ジャックトラウトは皆さんが普通に使っている「ポジショニング」という言葉の生みの親。古い本だがとても読みやすい。一番手の法則、カテゴリーの法則、心の法則、知覚の法則、梯子の法則、二極分化の法則、対立の法則など、マーケティング上で心がけるべき22の法則が書かれている。よく読むと、矛盾や古すぎてこの本が書かれた後、言っている事と違っていることがあるが、あまり細かいことを気にせず読むべし。名著です。
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古い本だと侮るなかれ。といった感じ
例えも面白く、22の法則がサクサク読める。また、なるほどと思わされる。マーケティングに関わるなら一読の意味も理解できた。
読んだだけではなく、まとめたり自分の中で砕いてまるめて、理解したほうがよい本 -
企業は商品・サービスのシェア拡大を目指すことで、収益最大化を図ろうとする。
シェアを増やすためにできることはなんだろうか。
①スケールメリット・学習効果を享受することによってコスト優位に立ち、価格勝負で勝ち抜く
②商品者のマインドシェアを獲得することで自然と選んでもらうようにする
の2つがありそうだ。
本書は後者に関する本質的な考え方を22の法則として紹介する。
これを知っているといないとでは先の見通しが全然違ってきて、事業戦略も全くわかってくる。
22個もあるが、自分の理解で要約すると
①マーケティングとは顧客のマインドシェアを奪い合う活動のこと【知覚の法則】
②あるカテゴリーで一番大きなニーズに刺さる「標語」を押さえたブランド=No1ブランドになる。【カテゴリーの法則】【集中の法則】
③顧客の心の中には1カテゴリーでは7つ程度のブランドしか残らず、長期的には2つを残しあとは全部なくなる。【二極分化の法則】
④マインドシェアを取るには一番最初に参入するか、一番最初に標語を作ってマスの認知まで(キャズムを越える)もって行かないといけない。【一番手の法則】【心の法則】
⑤時間が経つにつれてカテゴリーはどんどんと細分化して分割される【分割の法則】
⑥同じ市場に同じ標語を掲げるブランドが両立することはない。後発として市場No1が使用している標語を奪おうとすると大体上手くいかない。【独占の法則】【犠牲の法則】
⑦ブランドの劣っているところを正直に認めた上で、強みを訴えるPRをすると刺さる【正直の法則】
⑧ブランド拡張は短期的には売上を創出するかもしれないが、中長期的には本ブランドの価値を毀損し、シェアが落ちるから止めろ【製品ライン拡張の法則】 -
マーケティングの根本が丁寧に記されている良書。
・マーケティングとは、知覚をめぐる戦いであって、商品をめぐる戦いではない。
・思いついたアイデアやコンセプトを顧客の心の中に吹きこむことが重要。
・マーケティングにおいて最も無駄な行為は、人の心の中を変えようとする試み。
→だからこそ最初の印象がとても大切。
・「エイビスはレンタカー業界でナンバー2にすぎません。だからこそご利用いただきたいのです。私たちは一生懸命努力します。
→顧客の心のなかの序列に順じて適切なコミュニケーションを行い成功(はしごの法則)
→あらゆるマーケティング計画を手がける前に、顧客の心の中のはしごを理解するべし
・成長市場でなければ、ナンバー1、2以外のポジションは淘汰される
・「ホンダ」は高級外車市場で「ホンダ」との混同を避けるために「アキュラ」というブランド名を採用した。
→分割の法則 「らしさ」から脱却する場合は別ブランドのほうがよい
・拡張ラインが多いことは、少ないことに通じる。
→製品ライン拡張は効果がない(断言)
・会社が理想的に運営されるためには、チームワーク、団結心、犠牲をいとわないリーダーの存在が不可欠。
・歴史は、マスコミで成功しながらマーケティングでは失敗した事例で満ち満ちている。
・成功するマーケティング計画は、一時的流行現象(ファッド)の上ではなく、トレンドの上に気づかれる。
・たとえ世界最高のアイデアであっても、それを実現するための資金がなければ、あまりモノにはならない。
→ありふれたアイデアでも100万ドル資金を持っていれば、優れたアイデアしかない場合よりも遥かに成功率をあげられる。
→マーケティング上の支援よりは金づるを探すことにアイデアを使うべき。マーケティングなど、そのあとでいい。
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マーケティングとは、商品をいかに売り込むかという話だと思っていたが、間違っていた。
マーケティングとは、商品ではなく知覚の戦いだったのだ。
マーケティングに関する概念モデルをすっかり変えてくれてくれた一冊。
平易な文体でさらっと読めるにもかかわらず、その内容は極めて本質的。
腹落ちするまで、またマーケティングについて悩んだときなど、何回も読み直さなければならない。
(タイトルで損してる気がする。安っぽいメソッド本みたいに見えてしまったので) -
マーケティングの22の法則 | 箇条書きで内容をまとめてみた|白田|雑記note @srtmsr https://note.com/srtmsr/n/nae321879acb5 #note