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- Amazon.co.jp ・本 (38ページ)
- / ISBN・EAN: 9784886260758
感想・レビュー・書評
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カトリックの聖人となったマキシミリアノ・マリア・コルベ神父の伝記です。コルベ神父は日本ともかかわりが深く、宣教のために長崎で6年間活動をしていました。ポーランドに帰国した時にナチスに反対したとして逮捕され、アウシュビッツに収容され、そこで死刑を命じられた仲間の身代わりを申し出て16日後に亡くなります。狭い餓死監房の中で、最後まで司祭として仲間の死刑囚を勇気づけ、慰め続けて亡くなっていったとありますが、どんな状態だったか私には想像もできません。本書にはコルベ神父の生前の写真やアウシュビッツの写真もあります。印象的なのは、コルベ神父が笑顔でチェスに興じる写真です。厳しい内容の本でしたが、この一枚の写真からコルベ神父が笑顔が素敵なごく普通の人間であったことがうかがえ、身代わりを選んだ心をもっと知ってみたいと思わせられました。
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