食人鬼

  • 10人登録
  • 3.83評価
    • (1)
    • (3)
    • (2)
    • (0)
    • (0)
  • 4レビュー
著者 : 雨宮雨彦
  • 鳥影社 (1996年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784886291899

食人鬼の感想・レビュー・書評

  • やっぱ、ジュネっぽい。こっち来ませんか?(地雷踏み・笑)

     少年、一人称書き。



     主人公の少年は食人鬼の美女ユウフに小屋に連れ込まれて、乱暴されたそうです・・・・・・。

     どんな乱暴だったかは、詳しく書いてませんが、主人公曰く「許してない」。でも、それでも長くほったらかされると寂しいし、会いに来てくれるとにこにこしてしまう、と。

     そしてユウフ曰く「お前にはすまないと思っている。本当はお前に乱暴する必要はなかった・・・・・・・(略)でもあの時の私にはお前を手に入れる方法はあれしか思いつかなかった」

     まんま、使えますよ。あ、でも、ボーイズやジュネにしちゃったら、面白味ないぐらいですが。



     後ろに載っているもう一作品「いとこ」は生々しいけど、主人公はもうちょっと男っぽい。普通ですね。女の子の下着に興味あったり。で、従姉の邪悪さもまた、粘っこくて、ありえそう。

     それほど読んでないから断言するのもなんなんですが、「いとこ」は雨宮さんにしてはちょっと世俗的。よく書いたなぁって思う。

     人物がリアルすぎるって言うのもあるのだけど、恋愛期だからずっと相手が愛しいわけじゃあないでしょう? 煩わしい瞬間って確実に来るわけですよ。恋愛最盛期であろうとも。本を読んでたり、邪険にされたりしたときとか。憎みたくなるぐらい嫌いになったり。

     書いちゃうんですよね、雨宮さん。

     だから、リアル。

    (ふぇ? 燃え上がったまま突き進める人っていましたか? 二ヶ月で熱が完全に冷めるのは樓主だけ?)

     ずっとただ慕ってくれる男の子じゃあないんですよね。主人公達は。



     今度は構成がわかりやすいかな。この人の場合時間の流れが、ごちゃっとしてしまうことが多いのだけど。

     読み始めると一気に読めちゃいますね、これも。

     やっぱり、この作者とは趣味が合ってる。

     レトロな雰囲気が凄い好き。

     この人は車と列車。母親を兼ねた姉のような無慈悲な恋人と、たぶん自分を照らし合わせた無力でちょっと賢い少年という組み合わせが好きなんでしょうね。

  • 冬の女王の瞳」の前作に当たる作品。主人公のターキの食人鬼ユウフとの出会いと惹かれてゆくさま、そして消えてしまうまでの話。人の子を喰らう食人鬼でありながら、少しもそんな感じはなく、むしろメイドたちには慕われている。そんなユウフのお気に入りに収まっているターキが羨ましくさえ思えるほど、魅力的に書かれている。同時収録に「ふたご」という話があるが、こちらから読む事を薦める。読書後、ユウフの不思議な魅力の余韻に浸っていたいから。

  • 「冬の女王の瞳」の前作に当たる作品。主人公のターキの食人鬼ユウフとの出会いと惹かれてゆくさま、そして消えてしまうまでの話。人の子を喰らう食人鬼でありながら、少しもそんな感じはなく、むしろメイドたちには慕われている。そんなユウフのお気に入りに収まっているターキが羨ましくさえ思えるほど、魅力的に書かれている。
    同時収録に「ふたご」という話があるが、こちらから読む事を薦める。読書後、ユウフの不思議な魅力の余韻に浸っていたいから。

全4件中 1 - 4件を表示

食人鬼はこんな本です

食人鬼の単行本

ツイートする