蓮實養老 縦横無尽—学力低下・脳・依怙贔屓

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  • 哲学書房 (2002年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784886790750

蓮實養老 縦横無尽—学力低下・脳・依怙贔屓の感想・レビュー・書評

  • 映像制作演習の赤城先生より寄贈いただいた図書です。
    閲覧用PCの側にコーナーがあります。

  • 養老さんの本は今までに何冊も読んできました。が残念ながら蓮實さんの本は今までに一度も読んだことがありませんでした。今回、2人の対談ということで本書を手にしました。まあ、近所の本屋さんに哲学書房の本が入ってるということ自体が驚きだったのですが。蓮實さんは「学力低下」について論じるのはニセの問題だと言っています。学力が落ちたなんていうのは、100年前夏目漱石だって言っている。その後も何度となく語られている。それで今回さわいでいる「学力低下」というのは今までと何か大きな違いがあるのかどうか。今までと何か質の違う落ち方をしているのか。それが論じられなくて、単に学力が低下したと言われる。だいたい大衆化した社会では、平均的な学力は低下していくのが当たり前で、「学力低下は本当に悪いことなのか」ということを議論しないといけない。で、大野晋、上野健爾著「学力が危ない」(岩波新書)の批判をされています。私自身この本を読んで何かしっくり行かないものを感じていたので、今回その思いが少しはれました。養老さんはいつものようにうまく話をはぐらかしている(そこに本質があるのだと思うけど)。学力は血圧のようなものだと。偏差値を出して高いか低いか言っている。物差しをかえれば、話は違ってくる。確かに、日本史と物理の点数を足して意味があるのかと(20年前に)言ってみたかった。合計点を出して偏差値を出して、それでその生徒の何が分かるというのだろう。いろいろな物差しがあって良い。いろいろな評価のされ方があって良い。最低限の学力があれば、後は細かいことを覚えて偏差値を上げるより、もっと別に学ばなければいけないことがあるはずだ。特に東大医学部や法学部に入って、そして社会に出ていく人には。養老さんも東大の教授だった。蓮實さんは東大の総長だった。その2人が、こういうお話をされるんだから心強い。しかし、実際の受験生はここを乗り越えなければならない。制度が変わるのを待っていられない。仕組みが変わっていれば自分も・・・なんて言ってみても始まらない。ここが難しいところ。勝者だから言えることというのが常にあるんだ。

  • マスメディアがどのような情報をながさなければいけないかということを真剣に考えるべきなのです。だが、その点に関して、私たちはまだ十分な議論をしていないように思います。
    その議論をさせないのが、先ほど言ったわかりやすいにせの問題であり、それに人々がすぐひかれてしまい、真の問題を論じることを忘れてしまうのです。
    174-175P

  • 蓮実先生が訊いて、養老先生が答える。学力低下なんて昔から言っていたこと、学力なんか低下したっていいじゃん、何か問題ある? もともと不平等な才能、一握りの天才は依怙贔屓で伸びるんだから、どんどん依怙贔屓するよ!──破天荒な知の巨人が世間のちまちました平等意識を喝破する。常識のひっくり返し方をエレガントに示してくれる。でも期待したほどのパンチには欠ける気がした。

  • 偏愛について。

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蓮實養老 縦横無尽—学力低下・脳・依怙贔屓はこんな本です

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