ジョージ・レイコフ(George Lakoff)
1941年生まれ。カリフォルニア大学バークレー校リチャード&ローダ・ゴールドマン特別教授。認知言語学創設者の一人。生成文法の一派である生成意味論の中心人物として知られていたが、のちに古典的な理論と対決して経験基盤主義を明確に打ち出した。マーク・ジョンソンとの共著『レトリックと人生』(渡部昇一他訳、大修館書店)において、従来の暗黙の前提とされていた客観主義と対立する立場を明確に主張した。
本書は、認知心理学や哲学などの研究成果を踏まえつつ、人間の有するカテゴリー一般、ひいては人間の精神の本質そのものに迫ろうとする野心的な試みの結実であり、認知言語学の旗手としての地位を確立した記念碑的主著である。
「1993年 『認知意味論 言語から見た人間の心』 で使われていた紹介文から引用しています。」