増補改訂版 家族で語る食卓の放射能汚染

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著者 : 安斎育郎
  • 同時代社 (2011年4月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784886836960

増補改訂版 家族で語る食卓の放射能汚染の感想・レビュー・書評

  • 左翼がかった記述で、気に障る箇所が随所に見られ、読み進む気がしなくなった。
    途中下車!

  • 放射能と外部被曝、内部被曝について素人が勉強するのに、とても良い本だと思います。
    著者は学生の頃から放射線防護を研究してきた方で、本書は福島の事故よりずっと前のチェルノブイリ事故の時に書かれた本を、放射線の単位を改め福島の数値を少しだけ追加して増補改訂した本なので、福島以降に書かれた本より、疑念を持たずに読めると思います。
    「放射線は浴びないに越したことはない」というスタンスに立ちながら、内部被曝をどの程度気にすれば良いのかという疑問にも明確に答えてくれています。
    自然放射性物質も人工放射性物質も放射線という意味では違いはなく、被曝量で比較すれば良いとしながら、自然放射性物質はこれまでの生命の歩みのなかで、蓄積しないように適応しているが、人工放射性物質は慣れていないので、蓄積されやすいなど、安全か危険かではなく、どの位、リスクがあり、どう対応すれば良いのかを教えてくれる本です。

  •  放射能汚染について、放射能が出る仕組みやわかりやすい計算式が書かれている。ヨーロッパの研究を紹介し、ストロンチウム90がもみ殻を除去することで50%減少し、薄皮と胚芽を除いて白米にすると60%減少するという。また日本の研究では、白米をとぐとストロンチウムが50%減少することを示しているが、これは、玄米食信奉者と正反対の意見である。
     また、放射能障害で確定的影響と確率的影響を分けて説明し、確率的影響を癌当たりくじにたとえているがこれもわかりやすい。但し、この当たりくじにあたったらたまらないが。

  • タイトルほど食品の問題にウエイトを置いた内容ではないが、放射線のメカニズム、生物に与える影響、食品からの内部被曝とその影響の考えかた、被曝量の計算のしかたなどを根気良く解説。正しい知識を身につけて欲しいという著者の姿勢を感じる。

  • 初版は1988年。1986年のチェルノブイリ原発事故後に「放射能の
    影響を軽視したり、過度に恐れたりすることは避けなければならな
    い」という思いから書かれたものです。福島第一原発の事故を受け
    て、昨年四月に増補改訂版が緊急出版されています。

    事故後、放射能関係の本は随分と読みましたが、放射能や放射線に
    関する基本的な知識から、食品の汚染対策まで、非常にわかりやす
    く、かつ、冷静なスタンスで解説している点で本書は出色でした。

    本書を読んで初めて知ったこと、腑に落ちたことは多いです。特に、
    普段の生活で私達がこれほどまでに放射性物質に晒されていること
    は全然知りませんでした。必須栄養素であるカリウムに含まれるカ
    リウム40という天然の放射性物質の存在。建材などに含まれる放射
    性物質の存在。これら天然の放射性物質の存在によって、日本人は、
    毎年、1.4ミリシーベルトの被曝を余儀なくされているそうです。

    食品汚染については、例えば、チェルノブイリの事故で汚染された
    イタリア製パスタを食べると、被曝量は一体どれくらいになるかを
    計算するなど、非常に具体的です。ちなみに、この計算によると、
    汚染されたパスタを毎日食べ続けるよりも、一回飛行機で海外に行
    くほうがよっぽど被曝量が大きいのだそうです。

    だからと言って、何も気にしなくていいというわけではありません。
    放射線は浴びないにこしたことはないのです。何故なら、著者によ
    れば、放射線はいつ当るかわからない「癌あたりくじ」のようなも
    のだからです。一度、放射線を浴びると、その線量に関わらず、あ
    たりくじを引いたことになってしまう。しかも、それは、二度と捨
    てることのできない、タチの悪い当たりくじなのです。

    自分の子ども達やこれから子どもを生むことになる若い世代が、こ
    の当たりくじをできるだけ引かないようにするには、何をすればい
    いのか。私達はそれを真剣に考えなければいけません。

    著者は、冒頭で、「科学者は、自分の研究生活を、現代を生きる一
    人の人間としての生きざまとの関連においてもっと実践的にとらえ
    る必要があると思う」と述べています。そして、あとがきでは、本
    書を書いたことによって、「安斎育郎の生きざまが問われているに
    相違ないと、内心ドキドキしている」と告白しています。

    生きざまが問われるのは何も科学者だけではありません。放射能と
    いう見えない不安とどう向き合っていくかは、私達一人ひとりの生
    きざまを問う問題なのです。大切なのは、科学的、実践的な態度で
    処することですが、それがいかなるものかを本書は教えてくれます。

    放射能社会を生きる上で必読の一冊です。是非、読んでみて下さい。

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    ▽ 心に残った文章達(本書からの引用文)

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    国が「国策」として原発を推進しようとしているのに、国立大学の
    教官がこれを批判するのですから、弾圧の雨が降りかかってくるこ
    とは覚悟しなければなりません。結局、東大助手を十七年つとめる
    結果となりました。

    医療上の診断目的に投与される放射能は、一人一回の検査で一億ベ
    クレルをこえることも珍しくありません。薬づけ、検査づけ医療な
    どと言われる日本の保険医療制度の実態のもとで、放射線被爆をで
    きるだけ減らすにはどうすればいいのか、この問題はたいへん重要
    です。

    1970年代後半までは、入れ歯やさし歯などに使う陶製の人工歯に
    も... 続きを読む

  • 震災による福島原発事故を機に 手に取った本です。 入門書としてざっと放射線のリスクについて考えるのに適している。 具体的な対策をするところまではいかない。

  • きくまこさんがおすすめしていたので、興味が出てきて購入。
    平易な表現で書かれており、煽っている文章も少ないのでいい本だと感じました。図が古臭いのは昔の本を震災後すぐに改定したためでしょう。
    ささっと読みたい人は、1章の安斎先生の経歴、4章の食品への対応を読めばよいと思います。時間があれば3章の人体影響も。2章の放射能の説明は飛ばしても問題ないと思います。

  • 小学生の子どもがいるので食の安全はとても気になります。放射能汚染が広がりを見せているので尚更です。

    図書館でも予約待ちになっていました。ベクレルからシーベルトへの勘算方法もついているので参考になります。

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増補改訂版 家族で語る食卓の放射能汚染の作品紹介

食品汚染が心配。どう対処したらいいの? お母さんたちの疑問に答え、放射性物質、放射線、放射能、などの必要知識を解説! チェルノブイリ事故の防護対策を活かし、福島第一原発事故の現状を増補・解説!

増補改訂版 家族で語る食卓の放射能汚染はこんな本です

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