近思録 (上) (タチバナ教養文庫 13)

著者 :
  • TTJ・たちばな出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784886926036

作品紹介・あらすじ

『近思録』は、中国南宋の朱子とその友呂祖謙が、宋学の大先輩、四子の遺文の中から、学問思想の精髄を選りすぐって編纂したものである。十四の部門より構成され新儒学の入門書となっており、四子の学の梗概はほぼこの書に尽くされている。わが国でも江戸時代以降、知識者階層や経営者に広く読まれた。

感想・レビュー・書評

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  • 朱子学の根本となる宇宙観から「誠」「徳」「中庸」などの中心概念が通読するとなんとか解る。

    それ以外にも諸々の聖人の行いを述べ、長い長い人格形成の書となっている。



    日本のかつてのリーダーたちの愛読書という帯の文句は当たらずとも遠からず、江戸徳川幕府の教育は朱子学に拠っていたのだから、この国に与えた影響は計り知れない。

    こいつを読んで理解したものを実践できれば、残滓を汲んで育ってきた日本人ならば多く有徳の人物と解するだろう。




    非常に思うのがこの国は朱子学を元とした江戸期の徳育の残滓を感情の寄りどころとしているのにも関わらず、その根本たる朱子学のなんたるかを理解していない国民のなんと多いことか。



    マスコミや世論、そして自分自身の価値基準の根本を知るためにどうぞ是非ご一読をば。

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