これが驚異のマインド・マップ放射思考だ!!: これで他人を決定的に引き離すことができる

  • きこ書房
2.80
  • (1)
  • (1)
  • (4)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 25
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784886933072

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 刺激的で安っぽいタイトルだが、まっとうなマインドマップの本。<br /><br />第1章で、これまでの文字中心で直線的に記述するノート法ではなく、脳のシナプスの働きに近い放射状に書くマインド・マップを提唱する。イメージも多用して左脳・右脳の潜在力を発揮させられる。<br /><br />第2章でマインド・マップの書き方を練習する。コツとしてイメージや色を効果的に活用すること、階層と順位を意識してキーワードを選択選択することが重要であるとする。<br /><br />第3章ではさらに発展させ、イメージを多用する、立体的に描く、色・矢印・符号を使う、といったコツを解説する。<br /><br />第4章では目的別にマインドマップを使う例と、そのときのキーワードの選び方の例を紹介する。二者択一の決断力を高めるためのダイアディック・マインド・マップ、多次元的に思考を広げて分析力を高めるポリカテゴリック・マインド・マップなどの他、グループで作業を進めて複数人の能力を纏め上げるグループ・マインド・マップが紹介される。<br /><br />脳を休めることの重要性についても言及される。<br /><br />第5章ではどのようなシーンで使えるかを解説する。自己分析、問題解決、マインドマップ手帳、家族用、教育用、読書用、セミナー、会議、プレゼンテーションなどの例が事例と共に示される。<br /><br />目次<br /> 第1章 頭脳には、無限のパワーが眠っている<br /> 第2章 マインド・マップで全脳パワーを全開させよう!<br /> 第3章 放射思考を強化して、全脳パワーを発揮する<br /> 第4章 目的別マインド・マップ・テクニック<br /> 第5章 マインド・マップを自在に使いこなす応用編<br /><br />頭に入出力しやすい記述方法として説得力を持つ。階層順位や強調が無ければニセモノだとしているが、階層化という効果的なフレームワークによる理解・分析を視覚化して行うことに大きな意味があるのだろう。ロジカルシンキングのMECEにも通ずるところがあるように思う。<br /><br />放射状に思考を広げていく手法は、かなり昔に触れたことのあるマンダラートと似ているし、グループ作業によって複数人の知恵を集めるのはグループKJ法を思い起こさせる。思考法を探求すると似たようなところにたどり着くのだろうか。<br /><br />フォトリーディングの手法はこの読書法から来ているのだろう。マインドマップ手帳で紹介されているスケジュールの記述法はぜひやってみたいと思った。<br /><br />決断方法で、どうしても決まらなくなった場合はコイン投げを紹介しているのが面白い。コインの表裏の結果によってではなく、コインの表裏の結果を見た自分がどう感じたかによって結論を決める、という点がユニークだ。<br /><br />全般的に宣伝色が強めな気がするのは仕方が無いところか。

著者プロフィール

●Tony Buzan (トニー・ブザン)[著]……マインドマップの発明者で、脳と学習の世界的権威。教育者として世界各国の子ども達の教育にあたる一方、マイクロソフト、ウォルト・ディズニーなどの国際的大企業のアドバイザーを務めるほか、オリンピックチームのメンタルコーチとしても活躍している。著作は100タイトルを超え、世界100カ国、30言語以上に翻訳されている。

「2018年 『マインドマップ 最強の教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

トニー・ブザンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×