インフォーマル

  • TOTO
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  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887062498

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  • インフォーマル。
    カオス。
    アルゴリズム。
    革新的な構造家による建築生成論。
    カオスをいくつかの秩序の混合としてとらえ、
    運動体から規則性・ルールすなわちアルゴリズムを抽出する。
    ユークリッド幾何学からの解放が建築を新しい世界へと導いてくれる。
    2008.3.21
    +-----------------------------------+

    久しぶりにインフォーマルを読んだ。おもしろすぎる。
    以下抜粋。

    「マニフェスト」より

    インフォーマルは場当たり的だ。
    その場の瞬間をとらえてそれで何かをしようとするデザインのアプローチである。

    事前の想定や形式的な多層性と
    反復リズムを無視することで、
    インフォーマルは人に推測を続けさせる。
    アイデアは厳格な階層性の
    原理に基づいておらず、
    即時性の集中的な探索に基づいている。

    それはコラージュの様な
    その場主義ではない。
    むしろ生起する出発点の手法で、
    創発により独自の秩序を作りだすものだ。

    カオスをとらえてそれを自分の先入観に
    変換しようとすると、秩序を実現するには
    すさまじい苦労が必要となる。
    われわれは間違いやエラーをなくそうとする。
    頑張ってはみるが、その努力は
    退屈で重たいフォーマルを作り出してしまう。

    もっと細やかなアプローチとは、
    カオスがいくつかの秩序の混合だという
    考えを求めることだ。即興的だったものは、
    実は安定の核心を成していて、
    均衡へとつながるシークエンスを整えている。

    いくつかの均衡は共存する。
    同時性が重要だ。階層性ではない。

    インフォーマルには3つの主な特性がある。
    ローカル、ハイブリッド、重ね合わせだ。
    それは線形と非線形を包含する生き生きした
    幾何学の活発な成分だ。
    デカルト幾何学と
    ポストアインシュタイン幾何学の
    どちらもそこには含まれる。

    インフォーマルはあいまい性を生じさせる。
    これはつまり解釈と実験が
    当然のように途中で生じるということだ。

  • コールハースの建築は彼なしでは実現できなかったものもあるでしょう。
    前述の、コールハースとあわせて読んでもいいと思う。
    こちらは若干難しいけど・・・

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