FLUX STRUCTURE

著者 :
  • TOTO
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887062559

感想・レビュー・書評

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  • これからはこっち方向に行くのかな。そうなるときに街がどう変わるのか楽しみ。

  • 久しぶりにヒットです!

    構造家の先生のお話を聞く機会ってほんと無いのですが、本当にユニークな視点から、「重力と力」の関係を構造を通して表現されているんだなと感動しました。

    図版も豊富です。僕は本に顔を近づけて、ジーっと眺めてしまった次第です。

    きれいだな、あたらしいな、おもしろいな。

    こんな子供みたいな素直な感動を味わうことが出来ました。

    将来、先生と一緒に仕事ができるまでに活躍しようと心にきめました。

    ありがとうございます。

  • 一般的には、自由曲面の形状を決定する方法は、1つはガウディのように模型を用いた実験的な手法がある。もうひとつは建築家のかいた曲線を構造解析して応力・変形の状態をみて局所的に修正していくという方法である。著者は、新たに、最適化手法である形態解析という構造力学的に最適な形状を決める方法を用いて、理論だけでなく実際に建物を設計している。形態解析とは、構造物全体のひずみエネルギーが最小となるような形状を解析で半自動的に求める方法である。実際に建設された建物は自由曲面のシェル構造であり建築家の要望を満足し力学的に最適な形状となっている。しかし、筆者が以下のように述べている、「あくまでも力学的に合理的な構造形態を創出し、初期段階における構造的アイディアに力学的な根拠をあたえるものであって、広範囲にわたる現実の構造デザインのプロセスのごく一部の代替し支援するものに過ぎない」。たしかに、実際の設計では、構造力学的に最適でも、コストや施工など、構造だけでなく、さまざまなことを考慮して設計しなければならない。最適設計法は、将来、発展していく分野だと思う。筆者は、理論だけでなく実際の建物で実践したことはすばらしいとおもう。

  • 3D解析による形態変化の様子がすごいと思った。

    構造が意匠の制約になっていた時代から
    構造が意匠に可能性を与える時代になっている気がした。

  • 日本における、稀代の構造家、佐々木睦朗の建築活動の本質が書かれています。
    建築家とのコラボレーションによって構造家の存在が再確認された、
    という言い回しは僕はあまり好きではなく、ほとんどが佐々木氏によって形作られたという事実、
    そしてこの本にもビジュアライズされた、コンピューターの進歩、と総合して捉えると、
    これから先、建築家と呼ばれる人間はこの分野ではないかと先見の明を見出したものです。

    なぜなら、厳密に言うと「建築家」という定義はない。変な話今の僕が建築家と名乗ってもいいぐらいで、
    「構造家」なんていう造語は構造に疎い建築家が作りあげたものという印象です。

    いずれにせよ、これから建築を目指している人にとっては良いお手本であることでしょう。

  • 目次
    FLUX STRUCTURE―形態デザインにかける夢
    作品:伊東豊雄、妹島和世+西沢立衛、磯崎新とのコラボレーション
    せんだいメディアテーク
    金沢21世紀美術館
    アイランドシティ中央公園中核施設
    北方町生涯学習センター
    フィレンツェ新駅
    EPFLラーニング・センター
    構造デザインの作法
    作品・著書・論文リスト

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