中村好文 小屋から家へ

著者 :
  • TOTO出版
4.24
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本棚登録 : 208
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887063334

作品紹介・あらすじ

なにもない。すべてがある。すまいの原点としての「小屋」12作品を紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 小さい家の研究のために。
    ハットからハウスまで、サイズ順に並んでいる作例集。
    プランを見ると割とちまちまと割られていて窮屈そうに見えなくもないのだが、写真ではおおらかだ。
    帯に「なにもない。すべてがある。」とあり、小屋の魅力はそれに尽きるなと思う。

    中村の作品ではないけれど、花巻にあるという高村光太郎の小屋の凄まじさが印象的。高村山荘として公開されているようだ。行ってみよう。

  • 写真がたくさんあって、どの小屋も最高によかった〜。
    小屋的スペースのある、小さくて安心できる自然素材を多用した家がつくりたい。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/64016

  • 中村好文 著、雨宮秀也 写真「小屋から家へ」、2013.4発行。建築家、家具デザイナーの著者は、8年前から長野県浅間山麓で小屋暮らし、電線・電話線・上下水道管・ガス管など線と管のライフラインなしで暮らしてるそうです。その結果、不便と不自由はそれなりに楽しいことに気づき、(置き忘れていた)五感と身体を使うということを呼び戻したそうです。この本では、鴨長明の方丈、高村光太郎の小屋、堀江謙一のマーメイド号が興味深く面白かったです。著者の作った12の小屋と家も紹介されています(これがメイン)。

  • 中村氏の細部への建築のこだわりを感じる一冊。コックピットの様なキッチンに憧れます。巻末には皆川明氏との対談を収録。

  • 以前親からプレゼントしてもらった本の続編。この本に載ってるような豊かさにあふれる空間を見ると、小さな空間・場所でも工夫次第でいくらでも豊かにできるよう感じられる。写真から感じられる質感というか空気感が好きなのかもしれない。

  • 図書館で借りたのだけど、ぱらぱらっと見たただけで「これはやっぱり購入しようか?!」と思いました。
    小屋や家を何軒も所有できる身分じゃないけど、この本を持っていればこの面白い小屋たちをいつでも眺められるってもんです。

  • 「人のすまいの原型は小屋にある」と説く筆者。
    たしかにオートマチックに便利で快適な生活が続いていると見逃しがちなものに、小さな家で自分の五感と身体をフルに使った生活を通してフォーカスを当てている。
    簡素だが品があり美しい小屋の写真に引き込まれながら、自身の生活から地球問題まで考えさせられてしまったのは著者の巧みな仕掛けだったのだろうか。。
    あとがきで筆者はこう記す。
    「私は、できればこの本を休日の午後などに、肩の力を抜き、想像力たくましく眺めていただきたいと考えています。もとより、考察したり分析したりするたぐいの本ではないからです。」

  • なんといっても写真がいい!の一言に尽きる。

  • 請求記号・520.4/Na
    資料ID・100061694

  • 小屋いいなあ。好きだった。今は、本と台所の共存が危険だと気づいたので、そこはしっかり別にしたいけれど。

  • やっぱりいいなぁ。専門的な話はよくわからないけど、写真を眺めているだけで幸せな気分になれる。巻末の対談を読んでいて、そういえば自分もキャンピングカーとかブルートレインとか小屋的なものが好きだったことを思い出した。

  • TOTOギャラリーの「中村好文展 小屋においでよ!」を見てから読んだ本。こんな小屋暮らしがしてみたい。

  • 中村好文さんの住宅を見ると、どれも質素でコンパクトで身の丈に合った感じがする。新築でもふっと周りに融け込んでしまうような印象。
    「小屋においでよ!」展で会場に作られた小屋は、大きさも設備も切り詰められた究極の住宅といった感じだったが、研ぎ澄まされた美意識やその人の人となりなどが恐ろしいほど顕在化してしまうと気付いた。家って、ひとの外側にあるものなのに、最も内面をさらけ出してしまう仕掛けなのですね。

    紹介されている家々は建築家の作品という感じがしますが、その後どう使われるかということも含めての住み手の作品という側面も感じられました。

    好文さんに影響を与えた小屋として花巻の光太郎山荘が取り上げられていますが、夫もこの小屋に強く興味を持っていたことを思い出しました。私は何度かこの小屋を訪れていますが、彼らが受けているほどの強い印象は正直感じませんでした。小屋を好む性質はもしかしたら男性の方が強いのかもしれませんね。

  • 小屋自体や写真が◎。軽井沢駅近くの小屋とかいい。

  • ミニマムな世界が可愛くて、自分の小さな部屋も愛せるようになるような。でも、家具は厳選しなくちゃいけないこと、物を減らしてスッキリさせることは確かです。

  • 小屋、素晴らしい!終の棲家は小屋がいい。

  • 住まいとそこで行われる暮らしが主で、暮らしの器としての容器を目指す。
    目立つと料理の邪魔になる、双方で引き立つ器としての小屋、住宅。
    それにしても丁寧なディテール。

  • 帯の写真に引き寄せられてこの本を手に取った。一軒の小屋がどこかの高台に立っている写真でしたが、何故か魅かれてしまった。帯を取ると真っ白い表紙で、これだけだったら手に取らなかっただろうな。
    前書きを読んだら、秘密基地の件があって、そこを見ると共感できることばかり。一人、籠る、囲われる、安心。小屋には秘密基地の要素が詰まっているとのこと。なるほど納得。だから小屋というよりも秘密基地を見たくてこの本を買った。写真による小屋の外観、手描きによる内側の平面図が、楽しい。ワクワクする。小屋(=秘密基地)が欲しくなっちゃう本だ。

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著者プロフィール

建築家

「2022年 『線と管をつながない 好文×全作の小屋づくり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中村好文の作品

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