責任という原理 新装版: 科学技術文明のための倫理学の試み

  • 東信堂
4.00
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 89
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887139992

作品紹介・あらすじ

今こそ全存在の未来を担う「責任という原理」へ。「希望」とは、確実な裏書きもなしに、現在が未来へ向け振り出した約束手形だ。そして「持続可能な開発」などの耳障りのいい決まり文句が示すように、人類はなお「希望という原理」に浸蝕されたままである。未来への「責任」の強い自覚なしに推進される「希望」は、すなわち悪しき終末への道だ。強権という前近代的な方途を超えて人類の英知を糾合するため、今こそ全存在に対する人類の歴史的責任を告知・論証した本書再読・熟読の時だ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 配架 : 2F 閲覧室1 150 / 2010

  •  人間が背負うべき責任とはどこまで適用されるべきか、という見過ごしがちなテーマについて追求した本書は、人間の存在を重要視した論調で語られることになる。取り上げる範囲は、義務と責任の差、政府と国民の温度差など、単に環境倫理学という枠には収まらない。
     政治的な側面も併せ持つ本書は、人間が無意識のうちに放棄した思考の一部を蘇らせてくれるかもしれない。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

ハンス・ヨナス Hans Jonas
1903年ドイツ生まれ。実存主義哲学者、シオニスト。マールブルク大学で哲学者マルティン・ハイデガーと神学者ルドルフ・ブルトマンに師事し、ハンナ・アーレントの生涯の友人だった。著書に『責任という原理――科学技術文明のための倫理学の試み』(東信堂)、『アウシュヴィッツ以後の神』(法政大学出版局)など。

「2020年 『グノーシスの宗教 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ハンス・ヨナスの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×