- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887216372
感想・レビュー・書評
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図書館から借りました
観光ガイドと銘打ってあるが、中身は辞書。
ファンタジーランド旅行公社が出した手引き本。
「ダークホルムの闇の君」の、元になったらしい。確かに(笑)
ツアー客は、この旅行中、この公社によって「ひどい道」を、北の果てやら南の果てに向かわされて、わざわざ危険なところに誘導され、狂信的国家とかで投獄されて、拷問を受けるから覚悟しておくように、と淡々と語られる。尼僧院はたどり着いたときには、かならず襲撃されていて生き残りは一人しかおらず、ツアー客の一行に入り込んだ才能ある少女、すらりとした若者などは、行方不明のどっかの国の世継ぎである、と。一回の旅で、一人以上の行方不明の世継ぎは入ることはない、という規定があるらしい(笑
ファンタジーのお約束を、これでもかとちゃかす。(笑
ハードカバーで、かなり分厚い本。しかも辞書風であるのに、あれよあれよと読み終わってしまう。
さすが、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ。
闇の女王の欄にこんな記述がある。
闇の王はいるが、闇の女王は一人もいない。
ファンタジーランド旅行公社の人間が男の君主の方が恐ろしいと考えているからだろうが、私の大叔母にあたるクララおばさんが健在だった頃に生まれていればこのようなことはけっしてなかったはずだ。
マライアおばさんのモデルは、これなのだろうか??
そう思ってニマニマしたりした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1996 The Tough Guide to Fantasyland
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ファンタジーの物語に登場するアイテムを読者=ツアー参加の旅行者と位置づけて解説する。
おなじみのアイテムがどういうお約束で登場するかか楽しく分かりやすく書かれている。ファンタジー好きににはたまらない笑える1冊 -
ファンタジーが好きでついつい選んでしまう人におすすめ。観光ガイドと名がついていますが、中身はファンタジー辞典といったところ。登場する人や職業、動物たちなどユーモラスにダークに紹介されています。大好き。