サリンジャーを追いかけて

著者 : ポール・アレクサンダー 田中啓史

• DHC (2003年10月30日発売)

作品紹介・あらすじ

サリンジャー=ホールデン?戦争体験・神経衰弱・女性関係・隠遁生活、そして『ライ麦畑でつかまえて』。謎に包まれた小説家の素顔に迫る初の本格的伝記。

感想・レビュー・書評

[chodyaさんの感想 · 2010年4月28日]

アメリカ国内ではたった4冊の本を出版したっきり隠遁生活をおくったサリンジャー

そのうちの一冊はあの有名すぎる本『ライ麦畑でつかまえて』である
ライ麦～を手にストーカー殺人を行ったもの実に4人

その作品を生み出しその後マスコミや文芸界からかたくなに接触を拒み続けたサリンジャーの生い立ちや隠遁中の事情がかなり詳しく調べられ書かれている

私はライ麦～より他の短編の大変なファンでサリンジャーがどうしているのだろうかと想いをはせていた

そんな私の興味を満たしてくれた本でした

私と著者とではサリンジャーの作品における解釈が違っており訳者もどうやらその様子だったのはびっくりした

訳者によるあとがきが秀逸