私の前にある鍋とお釜と燃える火と (石垣りん詩集)

著者 :
  • 童話屋
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887470118

感想・レビュー・書評

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  • 表紙になっている詩「私の前にある鍋と〜」がとても好きです。

  • 詩集を読むのは、智恵子抄以来だろうか。

    詩とは、何だろう?と改めて思った。
    俳句や短歌よりも長く、その表現はとてもリアルで生々しい場合もある。
    間接的な表現もあるだろうが、作者からすると、作品を発表するのは裸になるような気持ちに近いのではないだろうか。
    それでも、詩を作り続けて、発表する意味とは。

    石垣りんさんは、働きづめでとても生活に苦労されたと聞く。
    忙しい日々の合間に、ひととき詩を書くことが、一種の精神の浄化作業だったのかな。
    私もかつて日記を書いたり、文章を書くことで、やり場のない気持ちが少し和らいだことがある。
    さまざまな気持ちを詩として昇華することで、また少し前を向いて歩けるようになる。
    そして、同じように苦しんでいる人がその詩を読んで、同じように気持ちが浄化される。
    そんな効果があるのかと思いました。

    働く女性におすすめの詩集です。

  • 学生の頃に初めて資料集で石垣りんさんの詩を読んでいました。社会人になり、改めて時間が出来た今読みたい詩集の一つです。
    読み終えた今、声に出して読むのが好きな本になりました。

  • 期待を裏切られる。

  • 資料番号:019110568
    ご利用の細則:図書館内でご覧下さい
    備考:複本資料(資料番号:019139674)は,新川和江コレクションに所蔵中です
    http://lib-yuki.city.yuki.lg.jp/info/shinkawa.html

  • とても魅力的で素敵な詩集です。

  • 前に一冊読んでこの人の詩に惚れたので。「原子童話」「雪崩のとき」「天馬の族」とかあと表題作の「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」とかすきです。綺麗ごとだけを言うんでもなく、諦めきってるんでもなく、とても澄んだフラットな視線で物事を見ることが出来るひと。綺麗な表現の中にぴりりと鋭い視点も忘れず、とても素敵なことばの扱い方をするひと。昔のことを言っていても、視点が古臭くなんて全くないひと。女性についてのだったり、女性ながらの視点の詩がとてもいいと思います。この人の詩集ほしいなー。借りるんじゃなくて買いたい。本棚に置いておきたい。女性にも男性にも、おすすめします。

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著者プロフィール

石垣りん一九二〇年東京生まれ。詩人。高等小学校時代から詩作を始め、少女雑誌に投稿する。小学校卒業後、十四歳で日本興業銀行に就職。二十五歳の時に敗戦を迎え、戦後は職場の組合活動にも参加しながら詩作に集中。三八年同人誌「断層」を創刊し福田正夫に師事。五九年第一詩集『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』刊行。六九年第二詩集『表札など』でH氏賞、七一年『石垣りん詩集』で田村俊子賞、七九年『略歴』で地球賞を受賞。二〇〇四年没。

「2023年 『朝のあかり 石垣りんエッセイ集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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