あたらしい憲法のはなし (小さな学問の書 2)

制作 : 童話屋編集部 
  • 童話屋
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (77ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887470156

感想・レビュー・書評

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  • 2019.10月。
    ちゃんとよんでよかった。この憲法でいいじゃん。この想いはどこにいったの?

  • とても易しい文章で誰にでも読める。特別目新しいことは書かれてはないけど、みんなこの本を読むべきだと思うし、偉い人にも改めてちゃんと読んでほしい。今の政治がこの本に書かれているようになされているとは思えない。

  • 第二次世界大戦で敗れた日本は、民主化を求められ、それまでの大日本帝国憲法を愛生することになりました。そして、1946年11月3日、新しい憲法である日本国憲法が公布されました。日本国憲法は、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を三大原理としました。すなわち、自分たち国民が国をつくり、国は自分たちの自由や平等を保障する。また、二度と戦争をしないというものです。
     『あたらしい憲法のはなし」は、日本国憲法が施行された1947年の8月に「文部省(今の文部科学省)から発行されました。1942年度から二年間、中学1年生用の社会科の教科書として使われたもので、日本国憲法を子ども達にわかりやすく説明しています。
    (Z会『ほんとうの「国語力」が身につく教科書』より紹介)

  • 子供騙しの平和主義だが、「みなさんのお父さん、お兄さんも戦争に行かれた方も多いでしょう/ぶじにおかえりになったでしょうか」「戦争をしてなにもいいことはありません」など胸に迫るものがある。
    議会を説明するのに、たとえば「天皇に申し上げて衆議院を解散します」と形式的でなく元首と見なしている箇所がいくつかある。
    馬鹿ヤンキーは前文に自分らの憲法をねじこんだが、アメリカ独立戦争が正しいなら、大東亜戦争も正しいだろう。

  • ※2001.5.1購入@横浜そごうの書店?
     売却済み

  • 323.14||Ch||2

  • <まえがき>
    五十年前、地球は青かった。だが子どもたち、いまぼくたちが住んでいる地球は、ガガーリンが見た青よりも、心なし、くすんで見えないか。▽ここ百年、資源の浪費と戦争の惨禍で地球はへとへとだ。もうこの辺で止めないと、千年はおろか百年だって地球はもちそうにない。▽ぼくたちにできることは、三つある。一つは、浪費の抑制。……二つめは大自然と共生すること。……三つめは、世界中の国の七十億の人間が、民族や宗教やイデオロギーの対立を超えて、平和に共存する道を探ることだ。……▽この「あたらしい憲法のはなし」は、「日本国憲法」が公布された翌年に、文部省が作った中学一年用の社会科の教科書を復刊したものだ。「日本国憲法」には、人が正しく生きる道が書かれている。人はだれも差別されずに平等であり、自由であり、幸せに一生を送る権利があると説いている。民主主義と国際平和主義が、この小さな地球の上で人類が生き残ることのできる唯一の道だということを、この教科書からぜひ学んでほしい。……

    ――――
    戦後すぐに刊行された教科書で、戦前の教育とは異なる内容を教えるべく、苦心して作られたことがうかがえる文章になっています。
    また、少し古い文体ではありますが、言い回しが「きれい」であると感じました(中には現在では「不適切」と言われるような単語もありますが)。
    憲法についてだけでなく、戦前・戦中に行われてこなかった「民主主義」について、参政権等も含めて重点的に書かれており、これからの国の体制を解説する内容になっています(それぞれの憲法の条文を説明するものではありません)。
    掲載されている図面(三権分立や選挙の構図を解説)も、現在の教科書に掲載されているものよりは「わかりにくい」ものです。
    ただ、1947年にこの本が出された、ということの意義をしっかりと受け止め、「史料」として読むことの大切さを感じるものです。

  • ●あたらしい憲法草案のはなし
    ●あたらしい憲法のはなし

    こちらの本の紹介は「あたらしい憲法草案のはなし」を
    ご覧ください。

    2018/05/15 更新


    ***こちらの本は、以前も紹介しました***

    文科省が昭和の20年代に出した、中学生用の教科書です。
    わかりやすくて、名文です。
    童話屋さんから出版されています。
    一冊は買っておこう!

    2017/08/28 更新

  • 薄く安く文字が大きく読みやすい。
    しかも中身の素晴らしいこと。
    平易な語りかける口調で書かれた憲法の解説書、昭和22年中学1年生用の社会の教科書の復刻版。

    私たちは日本の国民で、憲法の下で暮らしているのだけれど、そんなことを常日頃気にかけている人はいないだろう。

    しかし、国がどのような考え方で何を大切にしているのか…というのは、やはり理解していなければいけないのだな…と、これを読んで思い知らされた。

    昭和22年、これを読んだ中学生はきっと日本の国を誇りに思ったのじゃないかしら…
    そして、あのような驚異的経済成長をなしとげたのではないかしら…

    そんなことを感じました。

    居眠りとヤジと怒号の国会中継にうんざりして、選挙に行かなくなって数年が経過しましたが…次の選挙は投票にいこう。と思わせられました。

  • 日本国憲法の全文を通読したのは、とってもいい大人(おやじ)になってから。我が市だけに適用されている松江国際文化観光都市建設法は第95条の定めによるものなんだ。憲法を尊重して守る義務があるのは国民じゃなく、天皇、大臣、議員、裁判官ほか公務員なんだ。基本的に国民の権利が定められ、国民の義務については保護する子女に普通教育を受けさせること、勤労、納税の三つ。これは就職試験のとき覚えた。学校で習ったのは間違えないけど、どの程度の教えであったっけか。憲法制定の直後に中学1年生に向けて文部省が発行したこの本は優れもの。改憲論が強まる現在でも、いや現在だからこそ必読だと思うものの、現政権下で文科省がこれを推奨することは決してないか。

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