ちいさいちいさいおばあさん: イギリスの昔話

  • 童話館出版
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本棚登録 : 90
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887500273

感想・レビュー・書評

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  • 小さいお墓で小さい骨を見つけた小さいおばさんの、ある一夜の小さな昔話。ちょびっと怖め。

    最近、娘のお気に入りのお話「ちっちゃなちっちゃなものがたり」(『さてさて、きょうのおはなしは……』瀬田貞二、福音館)
    ポール・ガルドンの絵本版があるのを見つけたので借りてみた。

    このお話は、ひたすら繰り返される「ちっちゃなちっちゃな」という言葉を聴きながら、おばさんの小ささを自分の頭の中でイメージしていくのがお楽しみの一つ。
    ただ、おばさんだけでなく、おばさんを取り巻く全てが小さい設定なので、せっかくの絵で「小ささ」をいまいち表現しきれないのが残念。
    絵本を見た次男の感想は、「おばさん、思ってたよりでかいね」

    そのかわり、物語全体の愉しくも薄気味悪いムードは、それはそれは見事に描かれている。
    肌寒そうでパッとしない天気や古そうな墓地、おばさんの顔色の悪さなど、イヤ~な雰囲気が滑稽なタッチの絵で表現されていて、私は好き。

    短いお話の中に不思議と気味悪さと謎が詰まっていて、妙にクセになるお話。
    夜の怖い出来事よりも、晩ごはんのスープ用に拾った骨を持って帰っちゃうおばさんに一番びっくりしたけどね。

    『さてさて……』の方は、少しずつ盛り上がっていくお話が、おばさんの渾身の一言で突然終わるので、語るのがなかなか難しい。
    こちらの絵本は、その一言の後にフォローがもう少しあるので、読み聞かせしやすい。
    『まほうつかいのノナばあさん』のトミー・デ・パオラも、この昔話を絵本にしているようなので、そのうち読んでみたい。

  • 「ちいさいちいさいおばあさん」ポール・ガルトン絵・はるみこうへい訳、童話館出版、2001.04.10
    32p ¥1,365 C8797 (2022.11.18読了)(2022.11.18借入)(2008.01.20/5刷)
    1990年前後に波瀬満子さんの「アラマせんせいとげんごろう」という言葉遊びのLPレコードで、「ちいさいちいさい」が繰り返しでてくるお話がありました。おばあさんが骨を拾って帰ると、どこからか小さい小さい声で、「その骨を返して」とどこからか聞こえてきて、そのうち声がだんだん大きくなり、おばあさんはたまらず、「もってお行き」と言って終わるものでした。ちょっと怖くて妙に印象に残るお話でした。
    かみさんが、先日この話をするので、ネットで調べてみたら、この本のお話が、もとになっているようなので、図書館で借りてきました。
    レコードのセリフとは、微妙に違うのですが、お話としては、同じもののようです。
    「イギリスの昔話」ということです。楽しめました。

    (「MARC」データベースより)amazon
    昔々、小さい小さい村の小さい小さい家に、小さい小さいおばあさんが住んでいました。ある日、小さい小さいおばあさんは、小さい小さい教会の墓地で、小さい小さい骨を拾います。イギリスのちょっとこわいお話。

  • 図書館本。ちいさいちいさいおばあさんが、墓場で骨を拾って、持ち帰った。その夜、その骨がちいさいちいさい声でおしゃべりを始めて…。ラストがいいです。

  • 表紙の絵からして、ちょっと不気味な感じがしますが、その期待をうらぎらない、ちょっと不気味なお話です。

    「ちいさいちいさい」の繰り返しがとっても多いのですが、絵からはちいさいおばあさんの小ささは感じられず、ふつうの大きさのおばあさんに見えます。
    さらに「えーっ、そこでそれを拾ってきちゃうの?!」「なにー、それを料理するつもりなの??」と、なかなかにホラー映画な展開…

    夜に読むと、もしかしたら子どもは怖がってしまうかもしれませんので、明るい昼間に一度読んでみることをオススメします。
    ちなみにわが家の様子をお伝えすると、読み聞かせた小1の娘は「おもしろかった!」とケロッとしていました。

  • ちいさいちいさいがたくさんでてくる。お墓のほね。

    C8797

  • いやはや、シュールな終わり方。

    ちいさいちいさいおばあさんは、ちいさいちいさいおはかで、ちいさいちいさいほねを見つけ、

    わたしの ちいさいちいさいスープになるわ。と持ち帰る。けれどもつかれて眠ってしまう。

    すると、そのちいさいちいさいほねは…

    フフフ。

  • 骨はどうなったんでしょうね。戸棚の扉は少し開いているようだけど…色々と想像できる少し不気味なお話し。

  • 大事件がおきるわけではないのに、ページをめくるたび展開があり、次をよみたくなるのが不思議。

  • 小さいお婆さん、散歩で墓地に行き墓の上にあった骨を夕食のスープのために持って帰ります。

    この時点で驚きました。
    この発想がどこからくるのか理解不可能です。
    気持ち悪さが先にくると思うのですが・・・・

    物珍しい絵本に出逢えました

  • イギリスのおはなし。ちいちゃいちいちゃいを繰り返す。絵本じゃなくてもいいかなぁと思ったり。。

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