マイ・ベスト・フレンド (子どもの文学―青い海シリーズ)

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制作 : ニック シャラット  Jacqueline Wilson  Nick Sharratt  小竹 由美子 
  • 童話館出版 (2012年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887501331

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マイ・ベスト・フレンド (子どもの文学―青い海シリーズ)の感想・レビュー・書評

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  • レインボウ(虹色)という言葉は最近も日本でLGBTなどの性の多様性について説明する用語として広まってきている。
    この本でも虹色という言葉が、主人公である10歳のいわゆる“よいこ”のマンディが持つフェルトペンの7色の色彩として効果的に使われている。
    つまり、虹色とは、対人関係について相手への思いやりや尊重などについて、子どもも、大人も、もっと広く、もっと多様性をもって考えたらどうだろう?という意味だと思う。

    さっき「子どもも大人も」と書いたけど、児童文学だからと言って大人が避けるのはもったいない。
    だって主人公は10歳の女の子だけど、その親が学校でのいじめ問題をはじめ、高い年齢で授かった子どもと親とのコミュニケーションの難しさや、子育てに関する夫婦間の意見の相違、一人っ子のしつけ、家庭的境遇に恵まれない子と自分の子どもとのつき合わせ方など、大人にとっての重要で差し迫った問題に次々と巻き込まれるさまも多く書かれているからだ。

    とは言ってもイギリスで著名な児童文学作家のJ.Wilsonの作品でもあり、この作品も文章はわかりやすく、簡潔でくどくない。だから少年少女のみならず、私のような“おっちゃん”でも夢中になって読了できた。

    でも、この本は特に、次のような人に読んでほしい。
    (いじめについて)
    1. いじめられて悩んでいる人。そして事実上「ひとりぼっち」になっている人。
    2. いじめが巧妙に仕組まれていて、周りに気づかれていないか、誰にも言えなくて、いじめが止まらなくなっている人。
    3. まじめで正義感が強いので、いじめを親や先生に伝えられず、または「いいこにしている」などでわかってもらえず、一人で悩む結果になっている人

    (親友について)
    4. 親に「あの子とは遊ぶな」と言われているけど、その子は自分にとってかけがえのないという友人がいる人。
    5. その親友が実は犯罪にかかわっていて、自分もそれを知ってしまったけど、その友達を失いたくないから何も言えない人。または、言ってしまったがために友達との関係が悪くなってしまった人。
    6. まわりの大人から嫌われたり避けられている人を、誰がなんと言おうとも友達だと認めたことのある人。
    7. 友達とちょっとしたことでけんかし、どうしたら仲直りできるか悩んでまだ答えが出ない人。

    (親のいない子どもについて)
    8. まわりに親のいない子がいて、その子と友達になっている人、またはなろうとしている人。
    9. 親を自殺や犯罪などで失った人。または、親が事情によっていない子ども。

    (そのほか)
    10. ニルヴァーナ(Kurt CobainやCourtney Love)が好きな人。

    また、Nick Sharrattのイラストが、日本の東君平さんのものみたいに太くて黒い線でかわいらしく描かれていて、それだけをページをめくりながら見るというのも楽しい。

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