水はなんにも知らないよ (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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本棚登録 : 322
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887595286

感想・レビュー・書評

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  • あ~~溜飲~~溜飲下がりっぱなし~~~
    この手の水商売に!分かりやすい説明をしてくださっています。結果は全部偽物ですよと。
    世の中には科学が解らない人がいるのはわかる。社会が解らないのといっしょです。でも、それに付け込んだ詐欺があるのは許されない。ちょっとだけ、考えてみればわかりますもんね。水は流体なんだけどと。塩素はむしろ残ってないと危ないんだよと。みなさんがちょっと考える癖をつけてくれれば…。そういうものなんだで済ませず、どうしてそうなるのと考えてくれれば…この手の水商売は減っていくと思います。
    なおこの手の水商売は水商売とは異なります。

  • 2023年11月読了。

  • 水が人の言葉を理解するなんて、信じる人はいなかろう、と思っていたら、案外多くてびっくりした。
    そして、マイナスイオン発生器つきの扇風機を買った自分を省みて、深く反省。

  • 今さら、水の波動だのなんだののニセ科学にだまされる人はいないだろうし、その意味では「今さら読んだ本」。
    でもやはり、きちんとした科学の知識を持った人が、ニセ科学をぶった切るのは快感。
    古今東西、あらゆるジャンルで「ニセもの」は無くならないだろうが、真贋を判断する指標があればだまされずにすむ。そういう意味で「よくやってくれた」という本。
    だいたいムカついてたんだよ、『水からの伝言』とかのシリーズ。
    「コーランを聞かせたら、ほらこんなに水の結晶がきれい」って、確かコーランの「アブー・ラハブの両手は滅びてしまえ!」という節じゃねえか。アラビア語がわからないから、コーランならなんでもいい言葉しか書いていないと思いこんだのだろう。結構激しい罵倒が書いてあるんだよ、コーランは。
    水そのものについてもとても勉強になった。

  • 「パイウォーター」や「クラスターの小さな水」等怪しい水商売の説明から、いまや学校教育に取り入れられて問題となっている「水に言葉をかけると内容によって結晶の形が変化する」にまで切り込んでいます。

  •  「水商売(水や改質機にうさんくさい科学的らしい説明をつけて法外な値段で売ること)」を真っ向から否定する本。
     私自身もこの本の作者と同様の意見なので、すんなりと読めます。

     しかし、相手に対して科学的な説明をしていないといっているのに、科学的な根拠を明示、もしくは実験をしていないのは残念。

著者プロフィール

左巻健男
1949年生まれ。東京大学非常勤講師。元法政大学教授。『RikaTan(理科の探検)』誌編集長。
千葉大学教育学部理科専攻(物理化学研究室)を卒業後、東京学芸大学大学院教育学研究
科理科教育専攻物理化学講座を修了。
専門は理科教育、科学コミュニケーション。
主な著書に、ベストセラー『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』(ダイヤ
モンド社)ほか、『学校に入り込むニセ科学』(平凡社)、『おもしろ理科授業の極意: 未知への探究で好奇心をかき立てる感動の理科授業』(東京書籍)、『面白くて眠れなくなる物理』(PHP研究所)、『中学生にもわかる化学史』(筑摩書房)などがある。

「2022年 『世界が驚く日本のすごい科学と技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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