「婚活」時代 (ディスカヴァー携書)

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
3.26
  • (32)
  • (97)
  • (222)
  • (37)
  • (11)
本棚登録 : 861
感想 : 174
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887596238

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 婚活の現状について記された一冊。
    結婚を囲む現状について考察された内容が、めちゃめちゃリアル。

  • 「女性はみんな自分磨きをしていて素敵なのに、最近の男は草食系ばかりでだらしがない」っていう著者の根拠の無い自信はどこから来るんだろうか。

  • 婚活をする時に参考になりそうな内容だった。

  • 結婚するためには、意識的に「活動」することが必要になってきた。

    1980年までは
    1、出会い
    2、相互選択
    3、結婚の決断

    結婚までのすべてのプロセスにおいて規制が多かったので
    活動は必要なかった。
    →現代は規制緩和によって生まれた自由市場

    男:必要なのは流される勇気
    女:経済的に自立し、野に出て狩をすること

  • 婚活のためには
    →もっと肉食系でいこう!!
    →自分を磨く(男として:とりあえず外見)
    →日本女性は上昇志向

    聞き手に徹して何でもいいからとにかくあう。

  • 今やすっかりメジャーになった「婚活」について焦点を当てた一冊。
    昔に比べて、結婚についての価値観はかなり変わったんだなあーと。

    適齢期の子供を持つ親御さんが読んでみてもいいかも。

  • 結婚は、生活必需品ではなく、嗜好品?
    男女交際の規制緩和とともに生じた 「出会い格差」
    出会っても相思相愛になれない 「魅力格差」
    相思相愛になってもなかなか結論に踏み切れない 「経済格差」 と 「価値観対立」
    さて、どうする?
    女性たちよ、狩りに出よ。男性たちよ、自分を磨け。
    (以上、ブックカバーより)

    中央大学教授・山田昌弘氏と、少子化ジャーナリスト・白河桃子氏の共著。

    非常にライトな調子で、ズバズバと結婚に関する問題をえぐりまくる面白い本。
    自分の身の回りにも、結婚している人は結構多くなっているが、その人が「学校からの付き合い」「職場内」以外で、結婚している率はだいぶ低い、と思う。
    10代~20代前半ぐらいの人(学生など)、20代で結婚した人には、「婚活」など一笑に付すことのように聞こえるかもしれないが、実際問題として、「いまや日本は『結婚活動をしないと結婚できない時代』になった」とのことです。
    これに対して、社会の反応、あるいはその当事者でさえも「婚活なんて・・・」という意識が根強い。恥ずかしいと思う。

    これが、一番の問題なのだけど、でも、実際出会いの場なんかないっていうのが事実だし、更に言えば、離婚率は今や30%を越える状況になっているわけで、本当に出会いたいのであれば、何らかの手段を使って「出会いに行か」なければ、出会いなんぞ無い。
    自分は、これを「アクティブ婚活」という言葉にしたのだけど、「受け身」「待ち」の姿勢で「運命の人に出会う」ってことは、可能性としては限りなく低い。
    本書では、「今までわたしたちが『自然な出会い』だと思っていたものが、『自動的に結婚できるシステム』にすぎなかったことがよくわかります」。

    自分含め、未婚の男性・女性、に限らず、結婚した方でも、現在の日本社会というものを考える上で、とてもリアリティを感じられる本なので、オススメです。是非。

  • 「読み終わった」に分類したが、あと3分の1くらいのとこで足踏み。なんだろなー、白河女史の、「女は恋愛と結婚がすべてだから男にモテてなんぼ。だから狩りに出ろ」みたいな、恋愛/結婚至上主義的主張の繰り返しには、ひたすらヘキエキなんですけど。山田昌弘は地に足のついた議論を展開しているのだが(結婚もまた自由主義市場的に変化してしまっているのに、若いひとの間でも古い世代の結婚観がいまだ根強いのが未婚率上昇の要因らしい)。あと、積極的に未婚を選択しているひとたちは完全に無視されてるのが気になった(ほんとに増加していないのだろうか)。そっち調べたほうがおもしろそうなんだけど。でも「婚活」がテーマだからしょうがないのか。。

  • 婚活を揶揄するような、又は自虐するような読み物だったらイヤだな~と思い本を開くのを躊躇っていた。前書きと目次を読むとコンセプトを立てて編集した本だと分かり、俄然興味をもった。

    面白かった!これ、バイブルにしよう。女性優位な点が気にならなくもないけど、出版から5年経っても普遍的なところは変わらないんだなと。近代日本において恋愛結婚が主流になったのはごくごく最近であるという主張が面白かった。出会う人が少数ならばその他を知らないから魅力的に見えるものね!選択肢が多くなるほど、成功(この場合でいう結婚)は難しくなるというのも興味深い。自由に選べるようになれば、選ばないという選択肢も、求めても手に入らないということも、あるものね。
    就活の話も思い出した。大学全入学時代に入り、大学生の質が高卒生と変わらなかったりすると。限られた門だった大学の門戸が開かれるようになり、玉石混淆となる……大学名も大いに選択の指針となるだろう。

    女性は自分磨きはほどほどにし、狩りに出ろとのこと。男性は年収とコミュ力がステータスになるんだって。大いに納得。どっちも頑張れば満たせる私が男だったらモテるんじゃw
    あと女性と接する経験のない人ほど、見た目にこだわる説に納得したw人と付き合う、結婚することが分かってないんだなぁw

    とりあえず自力で生活できる力を身につけて狩りに出ようと思います。待つより打って出る方がいい!

  •  「婚活」という言葉はすごい勢いで広まったし、今でもその勢いは衰えていないように思う。本書はそのルーツとも呼べるような本。

     しかし、山田パートはまだしも、白河パートは読んでいてイライラすることしきりだ。モテ至上主義的な価値観が全面に出まくっていて、奥手で口下手な男への叱責が容赦無い。俺が何をしたと言うんだ(笑)。でも、あとがき読むと結構まともなこと言ってると思う。確かに現在の社会環境では多くの女に結婚は必要だし、男に苛つくのも仕方ないかもしれない。まあ、どのみち地獄だが。

全174件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

大阪府出身。京都大学法学部卒。華々しい英雄伝が好きですが、裏話的なテーマも、人物の個性をあぶり出してくれるので、割と嗜みます。著書に『世界ナンバー2列伝』(社会評論社)など。

「2016年 『童貞の世界史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山田昌弘の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×