あたらしい戦略の教科書

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著者 : 酒井穣
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン (2008年7月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887596443

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あたらしい戦略の教科書の感想・レビュー・書評

  • わかりやすい。そして、面白い

    戦略といいながら、SWOTや5フォースといったフレームワークの話は何も出てきません。
    戦略論を学ぶ本ではなく、戦略の実行を学べる本です。本書の「はじめに」にも書かれていますが、
    「戦略の実行」という現場の視点から”逆算”して構築された戦略の実務書

    として定義されています。とくに第5章では「戦略の実行」について記述されており、戦略を実行するプロジェクトリーダのための本といっても良いと思います。

    さて、まず戦略ですが、
    「戦略とは、現在地と目的地を結ぶルート」
    として「旅行の計画」とたとえています。
    本書では、それに基づき、第2章に現在地の把握の仕方として情報収集と分析の手法を述べています。
    情報収集で情報の優先順位は、顧客情報>自社情報>業界のマクロ動向>競合情報としています。
    競合情報って一番最後でいいんですね。競合より、顧客。当たり前ですが、忘れがちなポイント化と思います。
    さらに、ここでは情報収集の7つの基本が記載されています。

    次に、第3章に目的地の決定として、目標設定の方法が述べられています。
    優れた目標はチーム全体のモチベーションを高めることができる。その優れた目標の5つの条件を記載しています。

    そして、第4章にルートを決定するとして、戦略立案の方法が述べられています。

    最後は第5章で戦略の実行です。ここではコミュニケーションをベースとして、泥臭いことがかかれています。人を動かすために人を4つのタイプに分け、それぞれにあった手法でコミュニケーションを行うことも書かれています。4つのタイプわけをすることは本書以外でも良く聞きますね。コントローラ、プロモーター、アナライザー、サポーターの4タイプです。この章がまさに、プロジェクトマネージャ、プロジェクトリーダが行うべき行動が書かれています。
    そして、この章でも、前回のコトラー関連で読んだ「情熱」が出てきます。
    他人を巻き込むためにもっとも有効なことは「情熱」の伝染である。
    「情熱」の伝染に言葉はいらない
    うーん、覚えておこう

    この本は、繰り返し読みたいと思います。
    引用タブをつかって、いっぱい「引用」しておくかな...

  • 図書館で借りた。自分の人生は行き当たりばったり

  • ドライな情報とウェットな情報を、明確に分ける必要性を再認識。

  • むむ。新しいところなんてあったっけ?という正直な感想。
    ただ裏を返せば、かなりオーソドックスなことが書いているので新人さんとかにはおすすめ。決して内容が悪いわけではない。

  • 世の中に戦略の本は山のように出版されています。
    その多くが難しい言葉が多用され、フレームワークや分析方法の紹介にページを割いていています。
    戦略論の知識は得られますが、すぐに実務で活かすことは難しいかもしれません。
    本書は、身近でイメージしやすい例えを用いながら、戦略についてやさしい言葉でわかりやすく説明しています。

    著者は、「戦略とは、現在地と目的地を結ぶルート」と考えることができ、「戦略とは旅行の計画」だと、述べています。

    ステップ①「現在地」を明らかにする
    ステップ②「目的地」を明らかにする
    ステップ③現在地と目的地を「結びつける(方法=戦略)」を考える

    上記の流れを踏まえた上で、それぞれのステップをシンプルに説明しています。
    現在地を把握するための情報収集の仕方、目的地の決め方、戦略立案の方法、戦略を実行して成功させる方法を学ぶことができます。

    「現在地」は客観的な事実で出来ていて、状況に応じて変化し、「目的地」は「現在地」に依存した「不確定な未来」で本質的に「幅」を持っています。
    また、「目的地」はイベントによって変化し、戦略も成長させていく必要があります。

    本書は、戦略の立て方を体系的に学ぶことができなす。
    学術的な戦略論ではなく、現場目線の実践的な内容で、実務に取り入れることができます。
    タイトル通りの“戦略の教科書”と言える書籍ではないでしょうか。

    最後に、本書で最もグッときた一文を引用します。

    「戦略の存在意義には、目的地にたどり着くためのツール以上のものがあります。
    極端に言うと、仮に目的地にたどり着けないとしても、目的地と現在地を結ぶための戦略を育て続けるという態度が、業績を向上させるのです。」

  • 前作の「はじめての課長の教科書」が分かりやすくて高評価だったので本作もトライ。
    戦略を旅行の計画になぞらえ、正確に現在地を把握し、目的地を設定し、そこへの道順を組み立てること、と表現。
    途中で変更もあるし、現在地を間違えてたら目的地にはたどり着かない。
    とても分かりやすい表現だった。

  • 考え方はとても参考になった。

    とても気に入った言葉。
    「仮に目標地に辿り着けなくても、目的地と現在地とを結ぶための戦略を育て続けるという態度が、業績を向上させる」

    リーンスタートアップなどでも言われていることですが、短いスパンで現在地を把握し、目標までの道筋を修正し続けることが重要なのだと改めて心に刻もうと思います。

  • 戦略の実務書。
    独自視点からわかりやすく整理されており、実践的かつわかりやすかった。ゴール、戦略のたとえ話は自分の中のイメージと一致しており、よかった。
    <メモ>
    ・危機感と希望を失わない態度をもつ人物が戦略構築を行うべき。
    ・つねに現在地を見失わないこと。
    ・不確実性が高いほど戦略構築が難しくなる。
    ・確度をあげるには①近い将来を考える②自ら未来をつくる③現状から予測する
    ・戦略において、重要な現在地把握のための情報入手方法 ギブ5乗や情報のウェットドライ、信ぴょう性、インタビューのコツなどが紹介されていた。
    ・熟達目標という、自分が成長することで到達できるという発想
    ・全く関係がない二つのものを関連付けするトレーニング。
    ・CSI トップのお墨付きをもらって進めること

  • 〝戦略〟という言葉は耳に馴染んだものですが、では〝戦略〟とは何か?どのように構築し、どうやって実践すればよいのか?ということについて明確な答えを持つ人は、思いのほか少ないのではないでしょうか?そういった意味で、本書は非常に参考になりました。巷でよく耳にする〝戦略不在〟といわれる現状を生む要因の一部は、この国の文化、民族性にもあるような気がしました。ビジネスマンの前途は、いろいろ多難な模様ですぅ。

  • フレームワークを極力使わずに、戦略論を語ろうとする新しい試みの本。
    戦略を「旅行の計画」に例えて、大変分かりやすい内容になっており、
    戦略論の初心者に安心してお勧めできる一冊。

    戦略自体の内容はもちろん、情報収集の仕方や、政治的配慮にも言及。
    実務に即した、ある意味より実践的な内容になっていると言える。

    戦略論の知識のある方にとっては、難易度的には物足りない面もあろう。
    しかし、必ずなんらかの気づきが得られると思う良書。
    個人的にも戦略に対する理解が深まったように思う。

  • 戦略をカーナビを題材にして説明するところは、非常に分かりやすい。
    目新しいことが書かれているわけではないが、読みやすくまとめられていると思う。

  • 現場からのボトムアップによる戦略とは?

    →無視すべき情報と大切な情報を区別した上で、現状を認識し、目標を定め、それらを結ぶ

  • たまに読んで思い出すべき。

    「われわれは変わらなければならない」と考えていない人物が、戦略プロジェクトの中心メンバーになることは致命的である。

  • 【至極真当】
    前著もそうでしたが、奇をてらった発言はなく、地に足がついた感じで読んでいて安心感があります。また、信頼度も高まっていきます。

    「ドレードオフの解消がブレイクスルー」なるほどです。世の中にはトレードオフの関係が山のように存在します。常識的にはトレードオフと思われていることも、見方を変えてよく考えれば解消のアイデアが浮かぶかもしれません。ドレードオフを見つけたらチャンスですね。

  •  企業としての「戦略」ではなく、個人としての「戦略」を分かりやすく紹介・解説してくれている本です。これを読めば、すぐに実行できることが多々あるのではないでしょうか。

  • 「戦略」の策定は非常に難しい。
    どれくらいの情報をかき集めてどれくらい優れたアイデアを出してどれくらいの確度があればGOサインを出して良いのか。
    絶対に不完全なものだから判断するのが困難だし、自信を持って推し進めていくことはできない。

    本書はそんな「戦略」がなぜ不完全なものなのか、というところから丁寧にロジカルに説明した上で、戦略の策定、戦略の推進がどうあるべきかを論じている。
    現在実際に戦略に関わらせてもらっている身としては、読んでいて勉強になっただけではなく、非常に安心することができました。

  • ブックオフで安く売ってたので購入。わかりやすすぎて、簡単すぎる内容ではある。自分が理解していたことを、改めて読みながら整理する程度か。ただ、社内ネゴシエーションなどにも触れられているところが、日本向けに書かれた本であると感じさせる。

  • ビジネスにおける戦略とは何か、ということから、情報収集、目標設定、立案、そして実行のための説得の方法までがコンパクトにまとめられている。 こういう本を読んだことがなかった。面白いものだ。どの頁にも何かしらうなずかせる言葉が入っている。

    戦略とは現在地と目的地を結ぶルートである。
    目的地とは不確定な未来で本質的に幅を持っている。
    未来を完全に予想することは不可能だから戦略が必要。
    議論を尽くすのは不可能。
    戦術とは現場の戦略のこと。
     中略
    CSIテストの4タイプ、コントローラ、プロモーター、サポーター、アナライザ。
    反対勢力を「彼ら」と呼ばず、「彼」「彼女」に孤立させる。

  • ビジネス本で王道なテーマであるが、他の本に比べてかなり人間的、泥臭い内容であるように思う。いい意味で。著者によると、世の中に出回っている戦略本は、経営戦略と直結するような戦略の関連学について書かれたアカデミックなものであるらしい。加えて、戦略と分析を混同して書かれているものも多いとか。この本は、実際に行動に移すためにはどうすればいいのかについて重点を置いていることが特徴であるように思う。

  • 戦略とはカーナビのようなものである。常に「現在地」の把握を怠らず、最新情報を収集・分析し、未来の「目的地」に向かうルートを割り出し続ける。

  • 戦略は現在地と目的地との間のルート。

    現在地を理解していないと足元がおぼつかないし、目的地が遠いと意欲を失う。戦略を立案したら、それを成功させなければならない。

  • ・戦略とは、現在地と目的地を結ぶルート
    ・戦略立案:現在地の確認→目的地の決定→最適ルートの探索
    ・目的地は、現在地に依存し、かつ幅のある「未来」のこと
    ・目的地は、なんらかのイベントによって思いがけず変化することがある
    ・戦略においては、常に「現在地の確認」を怠ってはならない

    ・情報の収集と分析により、未来を出来る限り性格に予測し
    「未来の不確実性」を下げることで、戦略立案はより容易になる
    ・情報力=情報収集力×情報分析力

  • 戦略を考えられるのは3年まで、それ以上は不透明すぎて意味をもたない。

    戦略は変更が許される、但し下方修正には慎重に。

    机上の空論みたいな戦略だが、時間とももに戦略は目的地との距離に応じて成長していく、それは時間と行動がもたらした肉付けができてくるから。

    戦略は大きすぎるものは分割し、分割した全てをかけあわせて100とならなくてはならない。

    ●戦略とは「現在地と目的地を結ぶルート」
    1.現在地を明らかにする
    2.目的地を明らかにする
    3.現在地と目的地を結びつける方法(戦略)を考える。

    1。現在地は常に変化している
    2,目的地は余り変化しない
    3.「戦略(ルート)は現在地の情況の変化に応じて変化する。

    すなわち常に変化する現在地に戦略は影響される為、
    現在地の確認は鍵であると筆者は解く。

    ●情報収集
    未来の読みにくさ(不確実性)が高まると。優れた計画(戦略)を立てることは難しくなる。
    →行うべきは未来の予測精度を上げること
     →未来の読みにくさ(不確実性)を下げることで戦略の難易度を下げる

    ■未来を予測する方法3つ
     ①なるべく近い未来を予測する
     ②未来を自らの手で作り出してしまう
     ③現状から未来を予測する

    未来を予測する力(情報力)=情報収集力×情報分析力
    (但し未来を予測する力それ自体は戦略ではないことに留意)

    ☆情報を収集する上で意識する必要があるのは
     情報とは「商品」である、ということ。
     すなわち対価なしに貴重な情報は入らない
      →社内SNSなどが余り普及しないのはここに原因がある。

    ドライ情報のウェット情報違い、
    前者は業界紙など、一般人が入手しやすい共有された情報のこと。
    後者は人伝いでないとわからない情報のこと。
    戦略遂行では前者8割に対して後者は2割程度。

    一般的には信頼性ではドライ情報>ウェット情報
    但し信頼性の確度が同一ならウェット情報の方が価値がある。

    情報収集ステップ3つ
    A.ドライ情報をできる限り集める
    1。有力な業界紙、関連書籍、業界ブログなど目を通す)
    2.googleだけに限らない検索エンジン活用
    3.有料のニュースや有料の分析レポートなど

    B.ドライ情報をもとにインタビュー

    C.人に与えるgive5乗実践

    ■優れた目標5条件

    ①リーダーが設定している
    ②3年間程度の期間で到達したい
    ③背伸びすればぎりぎり届く
    ④測定できる
    ⑤利他性のスパイス

    ほか

    ■クィック・ウィンのテストケースを先行させる
    イージースタート。
    簡単にできることをまずやり、そこで自信をつけるという手法。

    ■やめるべきことを常に探す
    「限られたし資源(ヒト・物・金・情報)」を自分たちの強みの分野に集中させる」のが優れた戦略の基本

  • 著者は、慶應義塾大学卒、オランダTilburg大学経営学博士号(MBA)首席取得。商社にて勤務後、ヘッドハントによりオランダの精密機械メーカーに転職し、オランダに移住。2006年末に各種ウェブ・アプリケーションを開発するベンチャー企業を創業し、CFOとして活躍を始める。現在は母校にてMBAプログラムにて臨時講義を受け持っている。

    著書の「はじめての課長の教科書」は発売後3ヶ月で10万部のベストセラーとなっている。

    「戦略」とは?
    定義は色々あり、多くの言葉で示されることが多いが、本書では「戦略とは、現在地と目的地を結ぶルート」とシンプルに表現しており、「戦略」とは、いわば「旅行の計画」と位置づけている。

    そして本書のテーマである「あたらしい戦略」の「あたらしい」とは何かという点においては、今までの戦略においては、経営戦略と直結するような戦略の関連学であるマーケティングや会計学等についてある程度の基礎知識を基礎として書かれていることが多い。しかし、本書ではアカデミックな表現ではなく「ボトムアップの戦略立案」という視点から「戦略の実行」という現場の観点から逆算して構築された戦略の実務を著している点が新しい戦略を表現している。

    上記を土台として、戦略的な発想法である「現状を認識し、目標を定め、それらを結ぶ」という、当たり前すぎて忘れられてしまった何かを明らかにしようとした著者自身に思考の軌跡を以下の4章に渡り説明している。
    ①戦略とは何か
    ②現在地を把握する
    ③目的地を決定する
    ④ルートを選定する
    ⑤戦略の実行を成功させる

    世の中には色々な「戦略」について書かれた作品がある。私が学んできた「戦略」とは全てにおいて重なるというものではないものの、大枠では同じで共感できる点も非常に多くあった。

    どうしてもトップダウンで行われるイメージがある「戦略」についても著者の考える「ボトムアップの戦略立案」という視点には多くの学びがあった。確かに、実際に行動を起こし「戦略」を実行するのはトップではなく現場である。この視点が確かに色々な著書や実際の現場においても不足している。

    本書は「戦略」の構築法というよりは実際に「戦略」を行動に移すためのノウハウのエッセンスがぎゅぎゅっと詰まっている。実際に「戦略」に基づき実行する際には実践書としても有効であると考える。

    色々な「戦略」について書かれている本と組み合わせて活用したいものである。

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