国語力のある子どもに育てる3つのルールと3つの方法 (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887596498

感想・レビュー・書評

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  • 著者は思想家のようで、信念が強い人らしい。すべてに賛同できないが、わりと良いことを話しているように思える。

    第一章
    子どもの国語力を高めるには、次の3つの禁止を守ること。
    1.テレビを見ない。テレビゲームをしない。インターネットをしない。マンガを読まない。
    2.長文切り抜き問題を解かせない。★
    3.作文、読書感想文を書かせない。★

    →著者も言うように、1.は現実的には難しいので、時間制限ルールを作って、そのルールを守らせることが大切。ただし、2008年に本を書いたころからインターネットの影響はかなり強く、内容も変わってきている。また、ゲームやマンガを知らないまま、我慢したままで大人になることについての影響を、著者はどのように考えているのだろうか。この項目については全面的には賛同できない。
    2.3.は大いに賛成。なるほど!となる項目。

    第二章
    子どもの国語力を高めるには、次の3つのルールを守る。
    1.読書させる。
    2.正しい言葉を使わせる。
    3.友達と外で遊ばせる。

    →1.は大いに賛成だが、やはり難易度は高い。子供のころから読書スタートできていれば、と大人になってから思うので、やはりここは頑張るところ。2.について、著者は方言についてどのように考えているのかが見えない。この本の中では方言についてはあまり注視すべきでないのかも。3.は大いに賛成。

    第三章
    子どもの国語力を高めるために、実践すべき3つの方法。
    1.子どもを読書好きにする6つの習慣の実施。
    2.読書感想文ではなく文章要約★
    3.最低身につけさせたい「漢字」と「文の構成」

    →1.のうち、名著は買っておいてよいとおもうし、読み聞かせや「途中まで読み」「交代読み」の方法論は良いと思った。交代読みの時は多少の文字読み間違いは無視してよい。落語もよいとのこと。教科書を読ませるときも、親がつきっきりになれないときは、文節の切れ目がおかしいことについてはツッコミ入れ続けるだけでもよいとのこと。★できれば横で読み間違いもツッコめるのが理想。2.が最も大事なところだと思う。これよこれ。3.は学年レベルにあった書きと、学年レベル以上の読み、というバランスが良い。修飾・被修飾(私は→遊びました。公園で→遊びました。)の関係と、指示語(それ、その、そこが何を指しているか)を理解できるように。

  • かなり違和感のある内容だった。

  • 著者の考え方には極論的な部分もかなりあるが基本的には賛成
    やはり子供には外で遊び本を良く読むことがいかに大切かがわかる
    小さな子をもつ親だけではなく、高校生や大学生自身にも読んで欲しい

  • 国語力のある子どもに育てる


    #国語力を養う#
    ■読書で想像力を高める
    ⇒ テレビは受動なので、想像力が働かない
    ⇒ 本は自分で読むので、想像力が働く
    ⇒ テレビやゲームはルールでしばってしまう
     (誰にでもできる、守れること)
     
    ■作文は読解力が必要
    ⇒ 作文ができないなら無理にさせないこと
    ⇒ 無理にさせるときらいになってしまう
    ⇒ まずは読解力をつけること

    ■実体験が大事
    ⇒ 外で遊ぶことで友達とルールを決めて遊んだり、自然に学ぶことがある
    ⇒ 自然に学ぶ実体験と読書が合わさって子どもが伸びていく

    ■要約
    ⇒ よい国語の勉強法
    できないときは?
    1.スラスラ読めるまで音読する
    2.意味を理解する

    やりかたは?
    1.各段落の重要なところに線を引く
    2.それをつないで前後意味の通る文章を作る


    #親ができること#
    ■あきらめずに繰り返し教えることが大事
    ⇒ 親があきらめてしまうとおわり

    ■現在の親は子どもに甘い
    ⇒ 子どもに甘いと勉強できないし、社会性が育たない

    ■毎日10分家族で読書

    ■子どもの手の届くところに名作を置いておく


    #読書が苦手な子どもへ#
    ■親と子どもの交代読み

    ■読み聞かせで途中まで読み
    ⇒ 気になるところでストップ
    ⇒ 途中から自分で読み始める

  • 息子の教育のため手にとりました。自分も子供の頃は本が読むのが苦痛だったので、どうやって本を読むことを好きにさせることができるのか考えることもありましたが、著者が述べる「読み聞かせて佳境でやめる」作戦はなかなか有効だなと。あと、本の末尾に年齢別おすすめ本一覧があるので個人的保管本として決定しました。

    Memo
    ●著者が見る問題点
    ・親は子供を授かった以上、教育に全エネルギーをそそぐべき。片手間に見える。
    ・わがままは善であるとして過ごしたため、自分の子供にも厳しいしつけが出来ない
    ・読解力は文字だけからいかに情報を読み取る力。TVや漫画など分かりやすいのは脳が鍛えられない。
    ・今の小学校は文章の書き方など教えずに作文を書かせているため嫌いな子が増える

    ●国語力の教育
    ・外で友達と遊ぶことが知恵につながる。ルール作りなど。
    ・名作を読んでいれば国語の授業をしなくても合格点は取れる
    ☆落語が面白いのと同様読み聞かせをすると子供は楽しい。
    ・読み聞かせは途中までよみ佳境に入ったところで読むのをやめる。興味があれば自分から読むようになる。
    ・説明文や新聞コラムをようやくするのは良い国語の勉強
    ・受験時の集中力の差は合否に大きく影響する

    ●言葉
    ・すごいとは「体が震えるほど恐ろしい」という意味。
    ・「させていただく」は皆様のおかげであったときだけ使うのが正しい使い方

  • 国語力のある子どもを育てる3つの禁止・方法とは
    ★三つの禁止
    ① テレビを見る事。
    テレビは受動的なものである(映像による音や動画が視界に入るため、考える力も必要ないから)。その反面、本は能動的である。(映像等、映し出されるものもなく、音もないので、想像力が掻き立てられるから)
    ② 長文の切り抜き問題をさせる事
    普段読書している者は、問題ないが、普段読書していない者は、問題文から適当に探して、問題を解いている傾向がある。そのため、お勧めできない方法だ。問題文を読み、十分に考えたうえで、本来は解かせるべきである。
    ③ 書くことが嫌いになる恐れがあるので、作文や読書感想文を強要させてはいけない。
    ★三つの方法
    ① 読書を親子で分かち合うこと
    1. 家族と読む(大人がテレビや長電話をしていては、何の意味もない)
    2. 読み聞かせをする(本に対する関心を引くため)
    3. 本を借りるのではなく買う(常に身近に本があることが大切)
    ② 読書感想文は、感想ではなく要約
    1.要約することで、理解度がわかるから
    ③ 最低限の文章の構成・漢字を身に付けさせること。
    ④ 最低限の文法を理解させること

    補足
    中学 ゲド戦記 ナルニア Xの悲劇 たけくらべ にごりえ 羅生門 黒い雨 父の詫び状 宿題 友情 海と毒薬 檸檬 ブランコの向こうで 愛と死
    高校 蟹工船 浮雲 青い山脈 若い人 こころ 蛍川 黒猫
    高校以上 砂の女 国家の品格 武家の女性 土佐日記 方丈記 氷点 論理の構造 武器よさらば 

  • ①読書をさせる
    ②正しい言葉を使わせる
    ③友だちと(外で)遊ばせる

  • 受験生のママには痛い!みかんちゃんのための本と思って読もう。
    とにかく家族で毎日10分でも読書の習慣、大きくなって読み聞かせもあり。子供の本は買ってあげよう。
    正しい言葉使い。見習うことたくさん!

  • 長文切抜き問題や読書感想文の弊害に大賛成!

  • 体験知を大切にしよう

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